今日は自分が参加したプロジェクトについての記事です。
宣伝にはなってしまいますが、このブログを読んでくれているあなたを、僕を応援してくれているあなたを喜ばせることができれば幸いです。
早速、、、、
加藤ひろあき、
「NHK World Japan」で放送される、3.11東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」多言語バージョンにインドネシア語担当として登場しております!!!
#加藤ひろあきから溢れるライオネルリッチー感
本当にありがたいことです。
ますは放送時間と見れる場所についてお知らせしておきますね!
2021年2月11日 18:30-18:45(日本時間)/ 16:30-16:45 (インドネシア時間)
多言語版「#花は咲く」に #加藤ひろあき が #インドネシア語 翻訳・歌唱で登場!
上記の時間に「NHKWorldJapan」にて放送!
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/live/
携帯でもパソコンでもインターネットが繋がっていれば観れますので、どうぞアクセスしてご覧ください!
「花は咲く」多言語バージョン参加歌手は、
英語パートを「May J.」さん
ポルトガル語パートを「小野リサ」さん
スペイン語パートを「
フランス語パートをパーカッショニストの「B. B. Mo-Franck」さん
ロシア語パートをバリトン歌手の「Vitaly Yushmanov」さん
ベトナム語パートを歌手の「Hai Trieu」さん
スワヒリ語パートを歌手の「Swinky」さん
ヒンドゥー語パートをインドの演歌シンガー「Chadha」さん
中国語を中国出身のタレント「段 文凝(Duan Wenning)」さん
ミャンマー語パートを「森崎ウィン」さんとそれぞれ司会者のお二人が、
そして、インドネシア語パートを「加藤ひろあき」
が担当し、
今回このお話を頂いた時、すごくご縁を感じました。
僕自身、3.11の東日本大震災を横浜で体感しました。
朝からの日雇い肉体労働を終え、へとへとで、さぁ帰ろうという時にこれまで経験したことがない、とてつもない揺れを感じました。
道に並ぶ信号機、電柱がグオングオン揺れていて、これはただ事じゃないと感じました。今でもはっきり覚えているのですが、その瞬間にこんなに大きな揺れであるにも関わらず、直感でこれは震源地は東京や横浜ではないなと感じました。
そして同時に、震源地は離れているこの場所でこの揺れだったら、資源地はどうなったいるんだと寒気がしました。
その時点では携帯等も繋がらず、状況を確認できる術はなくて、ひとまず仕事仲間たちと横浜駅に向かって歩きました。
横浜駅の目の前の橋を渡ろうとすると、なんとあろうことか川から海に流れるはずの水が逆流していました。今でもこれがなぜ起こっていたのかわかりませんが、あたりは騒然とし、橋は通行止めになっていて渡れませんでした。
神奈川に住んでいた仕事仲間は横浜から歩けるところまで歩いてみるということで、僕は家が東京ということもあり、諦めてその場でお別れし、横浜駅近くの「ガスト」に駆け込みました。
僕が入店した時点ではまだ若干席に余裕があったのですが、30分も経たないうちにガストは一杯になり、行き場をなくした人たちが押し寄せ、テーブルがない状態でも床に座るなどして、外にも人が座っている形で料理や飲み物が提供されていました。
ようやく携帯が少し繋がり、その頃の「ワンセグ」という機能でテレビ番組をみることができ、ようやく状況が掴めて、そしてあの津波の映像を目撃することになりました。携帯の小さな画面であの圧力と恐怖。現地にいた方々の想いを想像すると、ただただ茫然とするしかありませんでした。
それから月日が流れ、日々明らかになっていく甚大な被害の様子。
僕はそれを眺めながらしばらくは具体的な行動は起こせずにいました。
自分は何をしたらいいのかさっぱりわからなかったのです。
気休めに募金などをして、なんとか自分も役に立ちたい、でも何もできないという気持ちを紛らわせていました。
そんな中、震災から約半年後に上智大学の文化人類学教授の福武慎太郎さんとのご縁で、現地に入って「拝聴ボランティア」というものをやることになりました。
仮設住宅に暮らす方々を訪ね、とにかくお話を聞くというボランティア。
最初はそれにどれほどの意味があるのかわかりませんでしたが、行ってみて、実際お話を聞かせて頂いて、それだけで「少し気が楽になったよ」と言ってくれる方々を見て、このボランティアの意味を実感しました。
どこのだれかもわからない、繋がりがそれまでなかった人だからこそ、気兼ねなく話せるのだと。そんな感覚はそれまであまり持ったことがなかったので、僕にとってもすごく新しい学びになりました。
それから一年半ほどが経ち、僕は改めて被災地を訪れる機会を頂きます。
以前から親交があった「大船渡」在住の方に呼んでいただき、2012年に「大船渡屋台村」で歌わせて頂く機会を頂きました。
2013年には再び「大船渡」にて、2006年に留学先のジョグジャカルタで被災した「ジャワ島大地震」の際の経験も交えながらお話しし、歌わせて頂きました。
その他にも「陸前高田」で開かれた「りくフェス」というものに呼んでいただいたり、石巻で行われた復興支援ライブに呼んでいただき細美武士さんや、Man With The Missionの皆さんとご一緒したりもしました。
2014年にインドネシアに移住してからも、2017年に再び東北を歌って回らせていただきました!
そんなこんなで、「大船渡」を中心に様々な方や場所と縁を持つことができ、その度に話を聴きながら歌を歌わせてもらってきました。
その経験を経て、今回NHKさんから「花は咲く」のインドネシア語部分の翻訳と歌唱をお願いしたいと話を頂きました。
東北に、そしてこの地震に、復興に特に思い入れのない人が翻訳したり、歌唱したりするのが絶対に嫌だったので、有り難く引き受けさせて頂くことになりました。
#胸にささっているのは撮影当日マネージャーアラスが用意してくれたプルメリアの花
こうして、11か国語で歌われる「花は咲く」を聞いて改めて、この楽曲の持つパワーや可能性を感じることができました。
この番組内でも話しましたが、この楽曲には避けることのできない自然災害に対して僕らがどうやってその事実を向き合い、前に進んでいくのかというヒントが込められていると思います。
それを今回、同じく自然災害に頻繁に直面するインドネシア、その国の言葉で歌えて良かったと。この多言語バージョンを制作するに当たり、インドネシア語のフルバージョンを歌詞翻訳しています。
いつかそのインドネシア語フルバージョンもあなたに、そしてインドネシアの人たちに聞いてもらいたいと思っています。
まずは本日、2021年2月11日 18:30-18:45(日本時間)/ 16:30-16:45 (インドネシア時間)、NHK World Japanにアクセスしていただき、この「花は咲く」多言語バージョンの番組をご覧いただければと思います。
どうぞ、宜しくお願い致します!
それではあなたにとって、
今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。
ひろ。