本編に入る前に告知をさせてください。
加藤ひろあきのラインスタンプが好評発売中です。
よく使う言葉をイラスト付きでインドネシア語と日本語にして書いています。
インドネシアに精通している方はもちろんも、インドネシア語を勉強中という方も、何のこっちゃわからんけどインドネシア語のスタンプ送ってみたい!という方も、是非購入して使ってみてください!!
さて、今日も「PPKM:公衆活動制限」が発令されているインドネシアはジャカルタからブログを更新していきます。
今日はインドネシア音楽についての記事なのですが、すいません、身内の宣伝させてください!(笑)
いつもお世話になっているインドネシアの音楽系メディア「Pop Hari Ini」の記事からなのですが、妻:アリーナがボーカルを務めるバンド「MOCCA」とフランス語を操り、ボッサ/ポップスを歌いこなす人気女性シンガー:Vira Talisaがコラボレーションで、お互いの曲をカバーし合うという作品が発売されました!!
「MOCCA」はもちろんこのブログでも何度も取り上げていますが、結成から21年を迎えているバンド。自分の奥さんがボーカルを務めているという贔屓目を無しにしても素晴らしいバンドで、インドネシア音楽の歴史にその名を刻んでいます。
今年は新作アルバム「Day by Day」の日本限定盤も発売されて、発売元の「Disques Bluevery」さんではしばらく売上が一位でした。
日本にもファンを持つMOCCA、本当に素晴らしいなあと感心しながらその活動を追いかけています。
さて、今回その「MOCCA」とコラボしたのはここ数年、インドネシア音楽界でもしっかりとした評価を獲得し、その地位を築いている女性ボーカリストの「Vira Talisa」。
その可愛らしいルックスもさることながら、楽曲からアートワークに至るまでのセンスの良さがピカイチ。デザインも自分で行うことが多く、イラストや絵も描けてしまう彼女の多才さには驚かされます。
さらに大学はフランスに留学してた為にフランス語を流暢にあやつり、アルバムの中でもちろんフランス語でも歌っています。
昨年2020年、新型コロナウイルスの第一波でまったく家から出れなかったときに、自身のインスタグラムでプチフランス語講座を行なっていたフィラ・タリサ、その際に僕とアリーナも参加させてもらって、一緒にフランス語を学ばせてもらいました(笑)
彼女が2020年に発売した初のフルアルバム「Primavera:プリマヴェーラ」はインドネシアのインディーズシーンでも大ヒットし、今年の3月にディスクユニオンから輸入盤として発売されています。
彼女は1960年台のアメリカン・ポップス、ドゥーワップ、ロックンロール(ロネッツ、チャック・ベリーなど)に影響を受けており、その作品はハイセンス、メロディアス、キャッチーなポップスに仕上がっています。
とにかく声が優しく、センスが素晴らしい、僕も大好きなアーティストの一人です。
そんな「Vira Talisa」が今回「MOCCA」の楽曲「Secret Admirer」をボッサ風にアレンジ、そしてフランス語でカバーしています。
この歌を「Vira Talisa」が歌うとさらにポップさが増し、聴いていると思わず微笑んでしまうようなそんな楽曲の仕上がりになっています。
以前「MOCCA」の楽曲をフランス語に翻訳して歌ったフランスのミュージシャンがいたそうで(公式にはリリースされていない)、アリーナもそのフランス語での歌詞を習って、在インドネシアフランス大使館内のホールでライブをした際に披露したということもありました。
ただ、アリーナ自身も見様見真似で聞いたままフランス語で歌っていた為、その発音には自信がなく、今回「Vira Talisa」に教えてもらって、デュエットという形でアリーナも改めてフランス語にチャレンジしています。
#このジャケットも可愛すぎ
#ちなみにこのデザインは「Secret Adimirer」が収録されているアルバムのジャケットがアレンジされたものです
逆に「MOCCA」がカバーしたのは、「Vira Talisa」のヒット曲「Walking Back Home」。まずは原曲のYouTubeを載せておきますね。
原曲はアコースティックギターをメインにしたフォーキーなアレンジになっていますが、今回「MOCCA」はこれをバンドアレンジし、アリーナが全編歌い上げています。
フォーキーなアレンジで感じた哀愁はしっかりと残しつつ、この楽曲を一気に「MOCCA」色に染めてしまうアレンジは流石としかいいようがないです。
「MOCCA」と「Vira Talisa」は「Vira Talisa」が「MOCCA」から多大な影響を受けているとインタビュー等で発言したことも手伝って以前から交流があり、同じイベントに出演した際にはViraがMOCCAのステージに登場したり、ViraがMOCCAのライブのオープニングアクトを務めたりしていました。
そんな縁もあり実現した今回のコラボレーション、必聴です。
さて、この楽曲がどこで聴けるか?ということなのですが、デジタルプラットフォームなどには残念ながら発表されていません。
今回はインドネシアのデジタルストア「The Store Front」での限定発売EPとなっています。
こちらのサイトは楽曲をデータで販売したり、マーチャンダイズが変えたりするデジタルストアなのですが、基本的に英語で書いてあるので、日本などインドネシアの外にいる方でも購入頂けます!
「MOCCA」「Vira Talisa」それぞれの良さが存分に味わえる作品になっていますので、是非購入して聴いてみてください。
あなたがこの楽曲を購入してくれることで、アーティストを支援することにも繋がります。よろしくお願いいたします!
というわけで、今日は「MOCCA」「Vira Talisa」の注目のコラボ作品を紹介しました。あなたにとって、今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。
ひろ。