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今日も「PPKM:公衆活動制限」が施行されているインドネシアはジャカルタからブログを更新していきます。

昨日は月曜日だったので、週に一度の「PPKM:公衆活動制限」効果測定日でした。

何かまた政府から発表があるのかなと思いきや、昨日は特に会見などはなく、どうやら「PPKM:公衆活動制限」の期限として設定されている10月4日にまとめて色々な発表がありそうです。

 

その代わりに「PPKM:公衆活動制限」ジャワ島・バリ島管轄主任のルフット海洋・投資担当調整大臣がインドネシアのメディア「Liputan6」の質問に答える形で現在のインドネシアにおける新型コロナウイルスの状況を説明しているので、その記事を今日は一緒に読んでいきましょう。

 

 

ルフット大臣はこの記事の中で大きく分けて6つの点について説明していますので、順に見ていきましょう。

 

  1. ジャワ島・バリ島の「Positivity Rate:検査陽性率」は2%を切っている

    ジャワ島・バリ島に関して言えば、検査陽性率が2%を切っており、さらにここ7日間では1%台とのこと。これは第二波は完全に収束したと言っても差し支え無さそうです。ちなみに検査陽性率とは以下の計算式によって導かれる%のことだそうです。


    ( 参照: https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201213-00211365 )
     
  2. Covid-19の検査数は依然として高い数値を保っている

    インドネシア全体の検査数は以前、比較的高い数値で推移している。現在は1日およそ17万件の検査が行われている。以前に1日の検査数が3万件と言っている者がいたが、そんなことはない。政府としてはさらに検査数を増やしていく方針。
     
  3. 1日あたりの新規陽性者数は減っているが、規制を緩めすぎるべきではない

    9月26日のデータで新規陽性者数が「1760人」で、一度新型コロナウイルスの波が収まっていたとされる2020年7月24日の「1761人」を下回った。ただ、この数値を見て油断してはいけない。
    昨日、海沿いの観光地Pangandaranを1万人以上の観光客が訪れたと報告を受けている。観光地自体は再開しているが、規制は引き続き設けてやっていく。
     
  4. 観光地の交通量(人の往来)が増えている

    一つ前の項目でも触れていることだが、先週ビーチのある観光地パンガンダランに1万人を超える来訪者があったと報告を受けている。
    これまで交通量、人の往来を抑えるために様々な方策を練ってきたが、依然として交通量や人の往来を抑えこめているとは言い難い。
    これまでの自粛生活に嫌気が差している人が多く、その反動で各観光地に人が増えしまっていることに一定の理解はできるが、再び感染者数が増えないように気をつけて生活していくべきであり、政府としても引き続き取り締まっていく。
     
  5. 外国人の入国は引き続き制限と隔離期間を設ける

    外国からの入国及び、「PPKM:公衆活動制限」がレベル4に指定されている地域からの移動に対しては引き続き規制を強化していく。特に感染者が多いアメリカやトルコからの入国者に関しては厳しく取り締まる方針。隔離期間は変わらず8日間を継続。デルタ株は感染してから2日までに症状が確認できる場合がほとんどだという研究結果が出ているので、隔離期間8日間は妥当と判断。
     
  6. (外国人・外国からの入国者に対して)詳細な検査を行う

    インドネシア政府はこれまでと同様、むしろこれまで以上の詳細な検査を外国人及び、外国からの入国者(インドネシア人含む)に対して行っていく。これは新たな感染者を増やさない為であり、新株のコロナウイルスをインドネシアに持ち込ませないということもである。
    どのような検査が有効なのかは毎週末に会議を行い、専門家の話も聴きながら対応をしている。


ルフット大臣は以上の6点をインドネシアの新型コロナウイルスの現状として回答しています。これを読むと対応はかなり進んでいて、1日あたりの陽性者数を再び増やさないようにという意気込みも感じられます。

 

 

ルフット大臣は「新型コロナウイルス関連の数値は大幅に改善しているが、まだ自身を開放してはいけない!むしろ、ここからさらに注意していくことが必要だ!」と国民に訴えています。

 

 

さらにルフット大臣は「対面授業に関しては、将来次の世代が満足な教育を受けられずに「バカ」になってしまうことの方が怖い」と発言し、対面授業はどんどん押し進める方針を掲げています。

 

「Bodoh:バカ」という言葉を使っているのがなんともセンセーショナルなのですが、確かに数日前の記事にも書いた通り、家庭での学習、オンライン授業には限界があり、教育格差も大きく開く要因となってしまっていることから、対面授業を再開していくことはインドネシアとしても必須だと考えているということだと思います。

 

 

というわけで、現状インドネシアはなかなかいい状況になってきて、「with Corona」の生活に向けてここから徐々にルール作りや規制の緩和がさらに進んでいきそうです。ありがたや。

もう9月も終わってしまいますが、2021年を何となく終わらせない為にも、ここからまた頑張っていきましょう。

 

というわけで、今日はここまで。

あなたにとって、今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。