昨日のたこ焼き屋「HIROAKI TAKO」に関する記事、沢山の反応をありがとうございます!(笑)

今後の展開にご注目ください!!

 

 

どうせだから何か一緒にやりたいなーと思ってます。

名前が面白すぎるので(笑)

まずは、本当に「HIROAKI KATO」を文字って「HIROAKI TAKO」にしたのかどうかってところから探りを入れていきたいと思います!

お楽しみに⭐️

 

さて、今日は少しセンシティブな話題をば。

先週、インドネシアで「バズった」ニュースです。

 

 

インドネシア女性が韓国人男性から非難され炎上

 

先週、インドネシアを賑わせたニュースです。

 

マッチングアプリなのか何なのかは定かではありませんが、韓国人男性とインドネシア女性がテレビ電話をしている様子をスクリーンレコードしたものがSNS上にアップされたのが全てのきっかけです。

 

この二人の会話の中で終始、韓国人男性がインドネシア人女性のことを馬鹿にしてるんですね。馬鹿にしているというか、いわゆる「ブス」だとか、「インドネシアは韓国より下だろ」とかはっきり言ってるんですね。

 

こちらが実際の映像になります。

ソースは「TV One」というニュースメディアになります。

 

この動画の中でインドネシア人女性は「これ動画に撮ってるからね?この後、これをSNSにアップするわ。そしたらあなたはファッキン有名になるからね、インドネシアで。覚悟しといてね」と言っていて、実際にSNSにアップした途端大炎上、一斉にこの韓国人男性のあらゆるSNSへの個人攻撃が始まりました。

 

挙句、この韓国人男性はアカウントをロックしましたが、それでも攻撃は止まず、SNSに謝罪文と「I Love Indonesia」と綴るも時すでに遅し、今もその攻撃は続いているようです。

個人情報も完全に特定されて、その情報がインターネット上で出回っています。

韓国にいるインドネシア人が彼を探し始めたりもしていて、もうプレイバシーもへったくれもあったもんじゃありません。

 

やがて、この韓国人男性は居場所も特定され身体的な被害を被るのではないかと若干心配です。

このニュースのコメント欄では、「最近、K-Popアイドルだか、Kドラマだかで熱狂してる奴らがいるけど、韓国人の本性なんてこんなもんだよ。目を覚ませよ。」と昨今の韓流ブームと絡めてコメントしている人もいて、だいぶ荒れています。

 

このニュースに触れて僕は二つのことを考えました。

 

 

これは韓国人だけに起こりうることなのか?

 

この炎上は韓国人のこの男性だから起こったことなのでしょうか?

「韓国人」はと括って考えていいものなのでしょうか?

否、僕はそんなことはないと思っています。

 

まずは僕の友人でもある、インドネシア芸能界で活躍する「Lee Jeong Hoon」くんがこのニュースに関していち早くコメントを出していたので、紹介したいと思います。

 

 

直訳すると「こいつの口はゴミだ」と。

「同じ韓国人として恥ずかしい。人間に上も下もない。この出来事から僕ら韓国人も、そして僕らみんなが学ばなければならない。」と。

 

Leeくんは、僕と同じようにこのインドネシア芸能界で活動していて、インドネシア人の奥さんをもらったインドネシアで暮らしています。

そんなLeeくんだからこそ、自分が築き上げてきた友好を打ち壊されたようで悔しかったと思います。

 

でも、同時にこれはもしかしたら僕にも起こりうることなのかもしれないと感じました。僕ら日本人もインドネシア人を下に見てやしないか。

恐らく見てるんですよね、実際。

 

レストランに行っても、カフェに行っても、空港に行っても、従業員などに対してえらく横柄な態度で接している日本人を過去に沢山見てきました。

その根底に流れているものは「おれより/私よりもこの人たちの方が下」という意識に他ならないのではないかと。

「インドネシア人つかえねー」も耳にする言葉ですね。

 

そういった表に現れてわかりやすく見下している場合もあれば、潜在的にやはり「経済面」などから見て、インドネシアは「発展途上国」=「自分たち先進国の人より下」は方程式として様々な場面で成り立ってしまっています。

 

だから、今回はたまたま韓国人のこの男性だったけど、日本人の中にこれをインドネシア人に言い放つ人がいても驚かないなというのが、僕の印象です。

 

実際、この韓国人男性も「経済的に」という言葉も動画の中で使っていました。

別にお前が稼いだわけでもなかろうに。。。ってか、経済的に上だから何なんだよっていうね。でも、そこには間違いなくその意識があるんですよね。

 

僕も潜在的にあるそういった意識と向き合いながら生きてきたし、そんな自分に辟易もしたけど、そんなの飛び越えて協働して、作品を創っているので最幸です。

僕はインドネシアの人たちに学ばせてもらってばっかりです。毎日。

テリマカシしかないです。ほんとに。

 

 

 

インドネシア人の攻撃性について考える

 

そしてもう一つ感じた事を書きたいと思います。


ちょっと刺激的な見出しになってしまうんですが、「インドネシア人は温厚だ」と皆さん思っているじゃないですか?「世界一怒らない国」とかってメディアに紹介されたこともありました。

いや、確かに温厚なんです。いつも笑顔でいてくれるし、柔らかく接しようとしてくれるし、温かい人たちであることに疑いの余地はありません。

 

ただね、一度火がつくとガーッとそれに向かってまさしく炎上していく、一気にヒートアップするという性質は確実に持っているんです。

何というか、いきなりどかーんと爆発して、連帯感を持ってそれに突き進んでいく感じです。

 

さっきまで温厚だと思ってたら、突然何かの拍子にキレだすおっちゃんとか、インドネシアに長く住んでいたら見たことあると思いますし、サッカーとかやっていても、試合前は「silaturahmi:親善」とか言ってるのに、いざ始めてみるといきなり熱くなって、ラフプレー連発して喧嘩してたりします(笑)

 

いや、これ笑い事じゃないんですよね、実際。

この前インドネシア人の友人と話していて、「若者を扇動するなんて、本当簡単なこと。敵を定めて、そいつらがどれだけ自分らを馬鹿にしてるかをとつとつと話せばいいだけだよ。そしたら勝手に武器持ってかっ飛んでいくから」とはっきり言ってました。

 

今回の炎上からの一斉個人攻撃は共通の敵を定めて、連帯感を持ってその人を攻撃することが正義と規定される流れで、その燃え上がり方は、倉沢愛子著「インドネシア大虐殺 二つのクーデターと史上最大級の惨劇」を読了したばかりということもあるかもしれませんが、どうしても1965年9月30日に起こった「9.30事件」と1966年3月11日にまつわる「3.11政変」、その間に起こった「PKI党員の大規模な逮捕や虐殺」(*PKIとは「インドネシア共産党」の意)や、いわゆる赤狩り(共産党や所謂シンパ(sympathizer:同調者、支持者)が殺されたこと) や、それに巻き込まれる形で共産党員やシンパでなかった方まで殺されてしまったあの歴史に通ずる、何か根本的な性質の断片を一瞬感じてしまいました。(この箇所、ブログ更新後に訂正致しました。Twitterにて誤りを指摘して下さった「ahmadhito」様、ありがとうございました。)


いや、もちろんこの虐殺には「脅迫」や「やらないと自分がやられる」という恐怖心なんかもあったことは間違いないのですが、一方で「宗教」などに絡めて「煽られていた」ことも確かだと倉沢さんはしるされており、その辺りは注意深く見ていていかなければいけないと思います。


 

少し無理やり結びつけすぎなのかもしれませんが、僕の中で何か通ずるものがあると感じてしまったことは確かなので、ここに書いておきたいと思います。

一瞬で沸騰するのではなく、そこに少し冷静に考える時間と余裕を持つことが必要なのですが、そこをすっ飛ばしてしまうと猛進してしまうよねという話です。

 

異論は沢山あると思うので、そんなのも含めてまたコメント等で書いて頂けたら嬉しいです。

 

今日はちょっと重いテーマでしたが、少しでも為になれば幸いです。

 

それではあなたにとって、

今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。