僕のブログはアメブロで「シンガーソングライター」部門に登録されてるのですが、たまたまランキングで近くにいた植村花菜さんのプロフィールを見てみたら、1983年1月生まれで、僕が1983年3月生まれなので、共に早生まれでまったくの同世代だったんだと初めて知りました。

 

いや、特にオチはないです。それだけです(笑)

 

マネージャーのアラスの靴下の新作、昨日記事にしたのですが、早速注文がきているようで、品薄になり始めているそうです。ご注文はお早めに。

 

 

さて、昨日は「Festival Film Indonesia 2020(FFI2020)」というイベントが行われました。

インドネシア映画界の一年を総括するイベントで、日本で言うところの「日本アカデミー賞」にあたるものですね。

 

最近、映画界に片足というか、親指くらいを突っ込んでいる加藤ひろあきも、各ノミネート作品や俳優さんをチェックしておりました。

 

ノミネートや受賞者紹介は「FFI 2020」の公式インスタグラムをどうぞご覧ください。

 

まず最優秀長編作品賞は「Perempuan Tanah Jahanam」訳すと「ジャハンナムの女」となるのでしょうか。すいません、正式な邦題はまだないと思うので、ひとまずこう訳しておきますが、ジャンルはホラー映画です。

 

ちなみに、Wikipedia叔母さんに聞いてみると、

ジャハンナム(jahannam、アラビア語: جهنم‎ 、ベンガル語: জাহান্নাম 、マラヤーラム語: Naraka、 [1]トルコ語: Cehennem )イスラム教では、悪行者に対する死後の罰の場所(すなわち地獄)を指す。

罰は、彼の人生の間に行った悪の程度に応じて行われる[2]。 コーラン、Jahannamもアル・ナールと呼ばれ النار‎ ファイア' [3]جحيم‎ 燃える炎' [4]حطمة‎ 部分にどのブレークすなわち' [5]هاوية‎ アビス' [6]لظى‎ سعير‎ ブレイズ' [7]سقر‎ 地獄への異なるゲートの名前も[8]。 イスラムの天国のように、ジャハンナムは一時的な世界と共存しているという共通の信念がある[9]

と答えてくれました。テリマカシ。

インドネシアではホラージャンルが非常に人気があり、商業映画として制作会社はこぞってホラー映画を制作しています。

賛否両論はありますが、ある程度のヒットは確実に見込めるからですね。

 

今回のFFI2020は、この作品が6冠を獲得しました。

 

 

最優秀監督賞:Joko Anwar

最優秀助演女優賞:Christine Hakim

最優秀シネマトグラフィー賞:Ical Tanjung, I.C.S

最優秀音響賞:Mohamad Ikhsan, Anhar Moha

最優秀映像編集賞:Dinda Amanda

 

クリスティン・ハキムさんは大ベテランの女優さんですが、毎年必ずこの賞レースには絡んでおり、実際に受賞もしていてカッコ良すぎます。

銀幕の外では非常に優しく、気さくな方で、本当に尊敬できる方です。

*写真右:クリスティン・ハキムさん。

 

日本好きとしても知られており、2015年には日本の栄典「旭日章」のうち、勲四等に位置づけられる勲章で、国や公共に対して功労のある者、とりわけ顕著な功績のある者に贈られる:旭日小綬章を受賞されています。

現在、御歳63歳。まだまだこれからも活躍し続けてくれそうです。

 

 

今回の受賞者の中で注目されたのが以下の二つの賞についてでした。

 

最優秀主演男優賞:Gunawan Maryanto (The Science of Fictions)

最優秀美術賞:Vida Sylvia(Abracadabra)

 

まずは最優秀主演男優賞に輝いたグナワンさん。

この「The Science of Fictions」という映画はスイスのロカルノ映画祭に出展されるや、瞬く間に評価を高めた作品。

東京国際映画祭にも出展され、非常にポジティブな評価を獲得しています。

 

 

今回、この作品がインドネシア国内でも評価され、主演男優賞を獲得したことは映画界から非常に好意的に受け止められています。

 

文学や詩の批評家としての評価が非常に高く、映画監督としても活動し、実力は確かながら俳優としての知名度はインドネシア国内でまだそれほど高くなかったGunawan Maryantoさんが今回この賞を獲得したことに大きな意味がありそうです。

 

この主人公「Siman」を演じるGunawanさん、映画の中で言葉を発しません。

 

とある農村で農民として生活していた主人公Simanは、ある日絶対に知ってはいけないとある「撮影現場」を目撃してしまいます。運の悪いことに軍に見つかってしまったSimanはこの事を他人に伝えられないよう舌を切られてしまいます。

 

政府はこの「撮影」によって得られた映像を使って、プロパガンダを敢行します。

その「撮影」された映像というのが、人類が月面に着陸するというもの。

人々はそれを信じ、熱狂的に新政権を受け入れ、真実は闇に消えていきます。

 

真実を知るのはSimanのみ、Simanは普段から宇宙飛行士が無重力状態で活動するような動きで日々の生活を過ごしています。

自分の村に宇宙船のような建物を建て、真実を訴えようとします。

しかし人々はSimanの行動、生き方、思考から「きちがい」と判断し、笑い物にします。真実とは、虚構とは、技術によって嘘が本当に、本当が嘘に簡単にすり替わってしまう世の中に切り込んだヨセプ・アンギ・ヌン監督渾身の長編映画です。

 

僕も実はまだ観れていないのですが、要チェックの作品です。

 

そして、もう一人は最優秀美術賞:Vida Sylvia(Abracadabra)さんの受賞。

この最優秀美術賞を女性が受賞したのは歴代初めての事で、そのことが取り上げられています。

 

この「Abracadabra」という映画、衣装やセットがきらびやかで本当に素敵で、ストーリーも面白いので是非観てみて欲しいです。

簡単にいうと、主人公のマジシャンが箱に子供を入れて、一度消して出すというマジックをするのですが、一度消した子供が出てこなくなって行方不明になってしまい大騒ぎになる映画です(笑)

 

僕のミュージックビデオ「Ruang Rindu」をプロデュースしてくださり、今回「Abracadabra」のプロデューサーとして制作に携わったfourcloursfilmsの「Ifa Isfansyah」さんは、インスタグラムで、

今回、Vidaが最優秀美術賞を女性で初めて獲得したとのこと。それが本当なら、これから、男性社会だと言われてきたインドネシア映画界に携わる素晴らしい才能を持った女性たちにどんどん扉が開かれる事を祈る。

とコメントしています。

 

というわけで、今日は先日行われた「Festival Film 2020」の注目受賞者と作品についてご紹介しました。

これを機会にインドネシアの映画にも是非、興味を持ってもらえたら嬉しいです!

 

それでは、みんさんにとって今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。