新型コロナウイルスの感染対策でジャカルタに発令されていた「PSBB:大規模社会制限」が再び移行のフェーズに突入した10月12日から、ジャカルタ市内の飲食店はキャパの50%までという制限付きではありますが、お客さんを入れての店舗営業が可能になりました。

https://ameblo.jp/hiroakikato39/entry-12631666008.html

車もキャパシティーの50%まで、外出時はマスク着用必須、各モールや飲食店での体温測定、QRコード読み込みによるチェックインなど、色々とルールはあるものの、人々の行動制限は少し緩和され、外出をする人も増えてきました。

 

そんな中、先日久々に外で人に会ってきました。

 

以前から仲良くさせて頂いている、日本発の女性向け動画メディア「C Channel(シーチャンネル)」インドネシア法人でCEOを務める笹川大和くん、と奥さんで広告代理店「PT. Creative Visions Indonesia」の役員を務める笹川優来ちゃんのご自宅にお邪魔して、わいわいとやってきました!

 

一番左に写っているのがインドネシアで非常に高い信頼を獲得してるデジタルガジェットの価格比較、レビューなどを行う「Pricebook」CEO&Founderの辻友徳さん。

 

左から2番目に写っているのは、ジャカルタでヘアサロン「CIEL SOWAL x LOND TOKYO」、カフェなどを展開する後藤和也さん。

 

いずれもインドネシアに僕よりも長く根を張る強者たちで、全員年下です!

*若いのに凄いな〜と話を聞いてて、感心してしまいます。

 

それぞれ分野も業種も違う5人でしたが、インドネシアでインドネシア人と日々深く関わりながらビジネスを・人生を前に進めているという共通点で大いに会話に花が咲きました。

 

根底にあるのは自分たちが日本人としてこの土地に住まわせてもらって、仕事をさせてもらっているということへの感謝だと思います。

もちろん自分が成したいこと、自分の成長意欲や成功願望は言わずもがなですよ、それがないと異国で戦うことはきっと出来ません。

 

でも、それ以上にこの国の人に何が恩返しとして出来るのか、どうしたら一緒に成長していけるのか、一緒に人生を進めていけるのか、それが心の大きな部分を占めていると話していて感じました。

 

そしてそれぞれが一様に試行錯誤、トライ&エラーを繰り返して、日々を過ごしていることも改めて知ることが出来ました。

うまく行っているように見えることの裏には往々にして表には現れない、自分の精神を蝕んでいくような失敗や苦労を重ねている。

そんな体験をしているのが自分だけではなく、それを共有できる人たちがいるというのは有難いことです。

 

5人ともに共通していたもう一つの価値観は、雇用しているインドネシア人のみんなにこの会社で働いていて良かった、この会社の為に、この人の為に頑張りたいと思ってもらえるような環境を作りたいということです。

 

インドネシアの方は会社への従属意識は希薄で、育てたとしても人がすぐに辞めていくと一般的には言われています。

しかし、その中で働いている場所に誇りを持って、愛を持って一緒に進んでくれる関係を作っていくことは可能なんじゃないかと5人とも信じているし、それにチャレンジしている。

 

僕も2人のマネージャーと共に自分の人生も活動も進めていて、どうやったらその2人がこの仕事・活動に誇りを持ってくれるのか日々考えています。

実際に僕のマネージャー2人は本当に素敵な奴らで、僕は2人の夢を全力で応援することに決めています。

https://hiroakikato.wagomu.id/e123616.html

*以前のブログですが、マネージャー2人との熱いお話なので、時間がある時に読んでみてくださいね。

と、そんな感じで話していたのですが、その中でヘアサロンを経営する後藤さんがとてもとても嬉しいことを伝えてくれました。

 

遡ること2015年。

後藤さんはまだ自分のお店は持っておらず、雇われる形でインドネシアでヘアスタイリストをしながら、独立を目指す日々。そこにも血反吐を吐く様な体験や苦労がもちろんあるわけですが、それを抱えながらライブヘアカット・スタイリングのコンテンツでとあるイベントに出演をしたそうです。

 

本番は後藤さんとしては不本意なもので、伝えたいことも、やりたいことも100%は出来なかったと。それに対して、半ば投げやりな気持ちにもなっていた。

そんな心境でステージを見てみるとそこにはギター1本で歌う日本人の姿が。

 

それが、加藤ひろあき。

そして歌を聴き、インドネシア人に語りながら熱唱する姿を見て、「自分は何をやっているんだろう」と涙でライブが見れなくなってしまったそうです。

その場に最後まで居れず、トイレに行きそこでまだ涙したという話を伝えてくれました。

 

「あの歌を聴いて、自分はもっと頑張ろうと思えたし、自分が涙を流したということはそのパワーが加藤さんの歌にはあるってことです。」

 

と正面から伝えてくれました。

僕はその場では堪えましたが、涙が出そうなほど嬉しかったんです。

 

自分の歌が、自分のライブが、誰かの背中を押したり、誰かの人生の力になれるなんて、歌っている人にとって至極の喜びじゃないですか。

それがそのまま自分の生きる意味になりますもん!

まだ歌ってていいんだ!って思えますもん!

 

それをこうして伝えてくれた後藤さんに心から感謝しています。

ありがとう、テリマカシ。

あなたは本当に素敵な人です!

こうして伝えることで救われる人がいるっていうのは、また改めて大きな学びになりました。

 

かくして夜は更けていき、いい感じに酔っぱらった大和くんの熱唱を横目に、熱い夜は幕を閉じました。

 

やっぱり人と接することで気づきは山ほどあるし、その場で生まれるパワーに心が包まれ、前向きな力を生む種が育つのだと実感しました。

そんなパワーの交換が出来る仲間がいることにも感謝ですね。

 

今日は自分がとっても嬉しかったことと、インドネシアで頑張る仲間たち、そのエピソードの紹介でした。

また新しい一週間、楽しんでいきましょうね。

 

あなたにとって、今日が昨日よりちょっとでもいい日でありますように。

 

ひろ。

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インドネシアポップス・ロックを身近に感じてもらおう企画「#VersiHIRO」の二曲目、インドネシアのバンドSheila On 7の「恋人にしてくれないか」

是非、聴いてみてくださいね!
そしてあわよくば、感想を日本語でいいのでコメントしてもらえたら、インドネシア人のみんながすごく喜びます!ので、宜しくお願い致します。テリマカシ。