朝夷奈(あさいな)切通しを歩いてきた。


切通しとは、山を削って通した道のことだ。

濡れてもよい服装、靴で行くのがよいとネットに書いてあった。

確かに途中、道が濡れていて沢下りにも思えた。道が土ではなく岩盤であり、そこに濡れ落ち葉が積もり、道全体に水が流れている。


つまり、滑って転ぶ条件が整っている。


でも転びたくない。

もし転んだら、濡れるし汚れるし岩盤に叩きつけられて衝撃で心臓が驚いてしまう。

滑らないよう細心の注意を払ってなんとかクリアした。

800年近く前に出来た道とのことだった。てっきり今は観光地化されて歩きやすく整備されてるのかと思っていた。

だが全然そんなことはなくむしろ昔の状態を尊重して保存しているような道だった。