21歳の頃、5日で100km歩き、膝が痛くなりやむなくリタイヤした。


さらにその時、両足裏全面とも水ぶくれになった。歩くとぷよぷよした浮遊感があった。

47歳の時、徹夜100km歩行に挑戦した時は、無策で臨めば玉砕する恐れがあった。


そこで膝にはサポーター着用し、足裏・足指には全面テーピングを施した。


そして体力的に楽に歩ける方法がないか調べた。

ナンバという江戸時代の歩法に行き当たった。現代歩法は右手と逆側の左足を同時に出す。ナンバでは右手と同じ側の右足を同時に出す。

これを取り入れたら楽に歩けるのではないか?その時代は東海道五十三次を日に50km歩いていたというし、体力温存する秘訣なのではないか?

当日は結局一人で参加したので、ナンバを嫌というほど試せると思っていた。


さて、どうなったか。

道中でたまたま会話した若い男性と、さらに別で合流することになった既婚女性を含め、期せずして計3名で歩いた。


結局、3人で仕事、家庭、恋愛等の会話をし続け、声を掛け合いながら進むことで完歩できた。

要は長距離を歩いている時に、あと何kmと考え過ぎることなく会話をし続けることで歩行に意識が向かなかったことが良かったのではないかと考えている。

後日、そういえばナンバを試すのを忘れていたことに気づいた。

○:ナンバ
✖️:ナンパ