結びやすい帯というのがある。
生地なのか、
長さなのか、
馴染み具合いなのか、
そのどれもがしっくりくる。
アンティークなので、
購入した時から若干の使用感とクタリ具合いはあったが…
それがなんとも丁度いい塩梅で
締まるのだ。
そして、緩まない。
バンコクだが、私は乾季には袷の着物もきるし、もちろん単の着物、
今の季節は夏着物の出番が主流となる。
それに合わせて、
帯も 塩瀬などの染め帯や、紬、単のものや夏物、
場合によっては礼装用の袋帯…と様々に組み合わせている。
そんな中で
久しぶりに、
ああ、締めやすい(結びやすい)なぁ、
と思わず声に出して言ってしまったのが、こちらの夏帯だ。
少し、短いため角出しの角を取りすぎるとタレの処理に困るのだが、そこはもう角が出るか出ないか、の加減に…。
いくつかの夏帯の中で、どうしても滑ってしまいやすい帯もあり…
それぞれの帯の持つ
クセ みたいなものも愛着の理由になるんだなぁと思った。
苦戦して結ぶ帯も、
難なく結べる帯も、
結んでみなければわからない。
(経験で見ただけで、わかるようになるもの???)
使わなければ肥やしだし
使えば、シワもつくし、クタッてくる
クタりにくい帯は使いにくい
結びやすい帯と
また出逢いたいな