なんとも言えない気持ちになる。
新しいものでも、
古いものでも、
お手入れされた後、
しつけ糸を施してくれた方がいる。
丁寧に
丁寧に…。
それを感じながら、ハサミを入れ、糸を引く。
私のところに来た着物。
ごめんねぇ
こんな遠くに連れてきちゃって…
ごめんねぇ
湿気も多いし、汚れちゃうかもね…
そんな事を思いながら、
しつけ糸を取る。
着物を着る前から
気持ちが整う。
ただの 着るもの 以上に
思いや
気合いが入るのは、
こうして、
手が入っている事を
しみじみ、感じるからだろう。洋服だって、誰かの手が入っているのだけれど…
着物ほど、そこに思いがかけられないのは、値段の違いなのだろうか?
あまりに慣れ過ぎてしまったからなのだろうか?
いや、お手入れが楽だから?
手をかけ、
手がかかる。
洋服は楽でいい。
でも、面倒くさい着物の、
そんな事をつらつら考えられるところが、
またいいのだ。
先日、一箇所しつけ糸をつけたまま外出してしまい、しつけ糸をつけたまま、帰ってきた(≧∇≦)
そんな日もある(笑)