しつけ糸 | 帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

4度結婚したオンナの、「幸せ」の追求と日々。
5年間のタイ、バンコク生活から2018年末に台湾、台北に移住し、5年。
約10年余の海外生活を終え
2024年春から拠点を日本に。
2025年4月2冊目商業出版決定✨✨

私は、着物についた、しつけ糸を切る時、

なんとも言えない気持ちになる。

新しいものでも、

古いものでも、

お手入れされた後、

しつけ糸を施してくれた方がいる。

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丁寧に
丁寧に…。

それを感じながら、ハサミを入れ、糸を引く。

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私のところに来た着物。

ごめんねぇ
こんな遠くに連れてきちゃって…

ごめんねぇ
湿気も多いし、汚れちゃうかもね…

そんな事を思いながら、
しつけ糸を取る。

着物を着る前から
気持ちが整う。

ただの 着るもの 以上に
思いや
気合いが入るのは、

こうして、
  手が入っている事を
しみじみ、感じるからだろう。



洋服だって、誰かの手が入っているのだけれど…

着物ほど、そこに思いがかけられないのは、値段の違いなのだろうか?
あまりに慣れ過ぎてしまったからなのだろうか?
いや、お手入れが楽だから?



手をかけ、
手がかかる。


洋服は楽でいい。

でも、面倒くさい着物の、
そんな事をつらつら考えられるところが、
またいいのだ。





先日、一箇所しつけ糸をつけたまま外出してしまい、しつけ糸をつけたまま、帰ってきた(≧∇≦)

そんな日もある(笑)