故プミポン国王からシリントン王女に宛てた手紙 | 帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

4度結婚したオンナの、「幸せ」の追求と日々。
5年間のタイ、バンコク生活から2018年末に台湾、台北に移住し、5年。
約10年余の海外生活を終え
2024年春から拠点を日本に。
2025年4月2冊目商業出版決定✨✨

一年前の今日、タイ国民が敬愛してやまないラマ9世(プミポン国王)が88歳で逝去されました。ご在位704ヶ月でした。


生前の国王様から王女様へのお手紙がいろいろな場所でシェアされています。

故前国王のお人柄が滲み出ている文です。


もう一度、心に刻む為にここに記します。




 

国王からシリントン王女への手紙

2004106

 

娘へ

 

この世界では

全てのものは常に対をなしている。


闇と光

善と悪


好きな方を選べと言われたら

誰もが明るい方を 良い方を選ぶだろう。

しかし、その願いを叶えるには

明るい方

良い方に向かうには

人を愛することが必要だ。

人を愛することで

あらゆる問題は解決できる。


この世界は幸福で満たされ

平和になり

愛で溢れるようになる。


お前に伝えておきたい。

 

1. 周りの人をみんな友と思いなさい。

共に生を受け、共に歳を重ね、共に痛みを分かち合い、共に天に召される。

過去も、現在も、未来も、いつのときも、全てを分かち合う友だと。

 

2. 世界の良いところを見なさい。

そうすれば世界はより良いものになる。

現実をきちんと見ること。

そうすることで、問題のあるべき解決策が導き出される。

 

3. 自分の足で立ちなさい。

すでに満たされているのだというベースを自分の中に持つこと。

今あるもの、今得られているものに満足すること。

それがどうであれそれを受け取る。

執着せず、あればいいが、なくてもいい、という考え方を持つこと。

身の丈に合ったものに満足すること。

持っているものが少なければ、得られるものが少なくても、それで満足すること。

余裕を持つこと。自分を大きく見せないこと。後で困るのは自分自身

ーそこそこで満足すること、働いて、その働きに見合ったもので満足するということ。

自分自身に見合った立場でちゃんと生きること。

 

4. ぶれない心を持ちなさい。

怠惰は罪であり、勤勉さには価値があると知りなさい。

嫌なことがあったときは、またいいこともあるし、楽もあれば苦もある、

賞賛を浴びることもあれば陰口を叩かれることもある。

ついてないときもあれば運に見放されるときもある。

それが自然の摂理なのだ、と唱えなさい。

むやみに嘆いたりせずに、「そういうものだ」と思いなさい。

 

 

父より


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