タイのタクシー事情 | 帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

4度結婚したオンナの、「幸せ」の追求と日々。
5年間のタイ、バンコク生活から2018年末に台湾、台北に移住し、5年。
約10年余の海外生活を終え
2024年春から拠点を日本に。
2025年4月2冊目商業出版決定✨✨


タイ、バンコクのタクシー。
一昨年軍政になり、取り締まりが厳しくなって以来、嫌な思いはしていない。

相変わらず、多少の「そちら方面行きたくない」乗車拒否はあるものの、
ぼったくりも、危険な思いをする事もなく、かなり快適に利用させてもらっている。

運転技術やルール、マナーには多少の疑問を感じる事は、タイだから、というひと言で脇における。

そう、何の問題もなくタクシーを利用しているのだ。だからなのか、タイのタクシーが危ない話や嫌な思いをした話も、私の耳には入ってこない。

ツイているだけなのか?
酷い目に合った人がたまたまツイていなかったのか?


ところが、先日ベトナムのホーチミンでタクシー運転手にタクシー内で財布をスラれる事件に遭遇し、何事も「安心」と過信してはいけないのだと肝に命じた。

その矢先…。

その日は1人で夜7時過ぎに、タクシーに乗った。マーケットで待つ友人に合流するためだ。

珍しく車内もとても綺麗で新品だった為、わ!綺麗と声を出してしまった。
運転手さんは喜んだのか、私が綺麗だの、何だの、陽気に話しかけ始めた。
片言のタイ語と意味不明な英語で、「調子良く」会話が弾んでいた。

その時、驚く事にその運転手さんから、私の自宅近辺の道の名前、コンドミニアムの名前、隣の敷地についての名前などが飛び出したのだ。

??ん?
うちに来た事ある?

あれ?以前このタクシー使った事があるのか?

ちょっと会話を適当に流さず、注意深く聞いてみた。

どうやら、私は以前このタクシーに乗ったようだ。
このタクシーの運転手さんは私が何処に住んでいるか知っているらしい…。


私はバンコクのFMラジオ局で週に一回DJをしている。
早朝の番組なので、暗いうちに家を出なくてはならず、コンシェルジュか守衛さんに言って、毎週タクシーを呼んでもらっている。

もしかしたら、その時乗ったタクシーなのかな?

複雑な思いでいると、目的地に着く直前に、運転手さんが提案してきた。

タクシーが必要な時には呼んでくれ、と。
いや、願ったりかなったり。

毎週日曜日の夜には、月曜日早朝の係りの守衛さんと交代した時間を見計らって、翌朝のタクシーを頼みに部屋から出なくてはならなかったから。
それでも指定した時間に下にタクシーが来ていないということも多々あり、電話一本で確実に来てくれるレギュラーの運転手さんには出会いたいと思っていたのだ。


突然のあちらからの申し出と、あまりの調子の良さに、戸惑いながらも連絡先を聞いてそのタクシーを降りた。

その日は土曜日。
月曜日までは、ワンクッションあり、タイの事だからあてにはしていなかった。

日曜日の夜に電話をしてみると、覚えていた。
翌朝も、前夜の仕事が終わって間もない時間だったから、とうちの敷地の外の路上に車を停めて仮眠していたと言い、約束どおり私を自宅から放送局まで運んでくれた。


何か問題でも??


大ありだ。

そのタクシー運転手さんは、代金を取ってくれなかったのだ!( ̄O ̄;)

最初メーターをあげなかったので、メーター、と指摘した。
少し多めに払うつもりではいたが、正規料金は理解してもらいたかったから。

すると、運転手さんは
「ノープロブレム、フレンドね〜」と…。

いやいやいや…
ちゃんと払うし。
プリーズと言ったらメーターをセットしたが、到着して私がお金を出しても、ガンとして受け取らないのだ。

いや、来週も頼みたいから、と言うと
いつでも乗せるから電話くれ、と言う。
ん??

連絡をもらって嬉しかった、と。
ん??

あれ?


この運転手さんの本意がわからず…
でも、
まずい状態だよねぇ?!

礼儀正しく、もちろん嫌な思いもせず、目的地まで無事到着できた。
出来れば電話一本で、毎週月曜日早朝のタクシーストレスがなくなるならかなり助かる。

が、
だが、
このパターンは大丈夫なんだろうか?

在タイの長い友人に相談すると

「何らかの被害に遭った場合、そりゃ遭うだろって言われるパターン」
「実際タイはレイプ事件多い」

と、言う意見が返ってきた。




ビジネスライクに契約してくれた感じはないもんな〜。

性善説をとことん信じたい私だが…

「さて、どうしたもんじゃろな〜」