イチロウヤさんのこと | 帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

帰ってきた hirokimonon 〜南国10年からの本帰国4度目の結婚生活と着物のこと〜

4度結婚したオンナの、「幸せ」の追求と日々。
5年間のタイ、バンコク生活から2018年末に台湾、台北に移住し、5年。
約10年余の海外生活を終え
2024年春から拠点を日本に。
2025年4月2冊目商業出版決定✨✨

また、やられた。
良い意味で。

何故だろう、いつもほんの二、三行の事務連絡レベルのやり取りであるのに、そこに心を感じるのだ。


きっと、業界では知らない人はいない言わずもがな、の良いお店なのだろう。
他にも幾つもお店はあり、それぞれに良いものや、私の好きなもの、お買い得のものなど、見つけることは出来る。

でも、ここに戻りたくなるのだ。

そう頻繁には買えない、扱いも正直大変で、出番も少ない。
それでも、ここで、手に入れたくなる。
これは魔法か?(笑)

私達はモノを買う時、モノだけを気に入り、買う場合と、
モノだけではないものもふわっと包まれたモノを買う場合があるのだな、とつくづく思う。


過去にも、書いていた!(笑)
(過去ブログより転機)

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アンティーク着物イチロウヤさん

主に海外向けのネット販売が主流だったようだ。

もちろん、このサイトなら海外に直接配送して貰える。だが、私は関税や支払いなどの関係から、一旦日本に配送してもらうように依頼した。

あまりに、メールでの対応が細やかで、スムーズで、また心を感じた為に、共通の友人を介しFBで見つけた代表ご本人に感謝と、お礼のメッセージをすると、その対応はスタッフだと返ってきた。

うーん。
なおさら素晴らしい。

私は心を鷲掴みにされた(笑)
私とのメールのやり取りを「和田」と名乗り、丁寧に行って下さったスタッフの方に!!
(いや、奥様かなぁ?)

こんな風に、顔の見えないネットでの文字だけでのやり取り。

精一杯の思いを込めても、素っ気なく発しても、ありがとうはありがとうで、すみません、はすみませんで、5文字が並ぶだけ…。

特に、買う側と売る側。
便宜上のやり取りのみというショップも多々あるだろう。

ほんのひとことの選び方や使い方に、社交辞令や、その時に売れたらそれで良し、ということではない深さを感じた。
親切で丁寧以上の、心を感じたのだ。

私は、面倒くさいお客の部類だと思う。高価なものをしこたま買う上客でもない。
一見さん、しかもド素人である。

私の中にある(多分多くの人の中にある)呉服屋さんの冷たいように感じるイメージ、和服の決まりごとの窮屈さ故に、狭まりつつある業界。

それでもその中で脈々と受け継がれてきたからこその正統性と美しさにも惹かれる。

その狭まりを何とかしようと、力を尽くす人達との出逢いとご縁が、それらのイメージを変えてくれた。

今回購入したアンティーク着物は、バンコクでは少し暑くて着にくいかもしれない。
それでも最終的に購入するに至ったのは、着物自体の何とも言えない色柄の美しさはさることながら、「和田」と名乗り対応してくださった奥様を始め、スタッフの方々の、心遣いに感銘を受け、ご縁を繋ぎたいとの思いからである。

顔の見えないやりとりの中、膝を付き合わせて対面での相談に乗っていただけたような奇跡。
これこそが、商売の基本であり、さらに言えば、商売を超えた人間力であり、人はそこに心を動かされるのではないだろうか。

お会いした事はない、代表和田氏のブログに、イチロウヤさんのスタッフの対応の、おおもととなる部分を見つけた。



社長だけでなく、ちゃんと、パートナーや従業員に核となる部分が浸透しているのを、ブログを読んで納得した。

今後も一ファンとして、楽しませて貰おうと思う。

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こうして手元に来たアンティーク着物は、纏うと特別な気分になる。
また、吊るしてあるだけで色柄の美しさや技に見惚れてしまう、その着物自体にチカラを感じるのだ。
良いものは時が経っても尚輝き続けるのだな…。


着やすいゆかたも、
木綿やポリのザブザブ洗える着物も、
ウールも、正絹も、
ちょっと思いの入るアンティークも、
私のワードローブの一部である。