一万人の歓喜
「一万人の第九」が終了して、暫く「第九ロス」に落ち入っていた・・。それだけ今年の第九は素晴らしかった・・「30年間の中で最高の出来だった・・」...「想像よりも数段、良かった。」「とても素晴らしかった、有難う!」指導なさってくれた先生方が口々に讃辞を寄せてくれた。今回で2回目の参加だった初心者レベルの私でも、明らかにその違いが体感出来た・・前回は、私もそうだが自分のペースを見つけ出すのに精一杯で、回りを見る(合わせる)余裕が無く結果、声量はあるが、統一感が今一歩だった・・レッスンでは、各々が一つになって行進するかの様に声を合わせる様に指導されたのに・・今年は、正に1万人の声「ソプラノ」「アルト」「テノール」「バス」が協調し合いそれぞれが最高の響きを共有し合う理想の合唱が出来ていた。難所のフーガでさえ今回は、各々のパートが芯のある力強さがあり迷わず突き進めた。ゲネプロで佐渡氏が「本気出し過ぎ・・」と苦笑いしていたが既にその時、一万人の心に「迷い」は無かったのかも知れない。かくして本番の第九は、その信念の元<歓喜の歌>を歌い挙げて行った・・その時、感じたもの、とてもコトバでは言い表せ切れないが、あえて言うなら歌声が全身に沁み込んで行き、一万の想いが<音霊>として大阪城ホールに響き渡ったということ・・。あの場所、あの時間、歌で創り挙げた「奇跡の瞬間」に立ち会えた一人として、こんな喜ばしい事はない。歌の素晴らしさ、人間の成し得るチカラにそして、この素晴らしさの根元を指導なさってくれた講師の先生方、そしてその響きの中芯であるマエストロ佐渡氏に心から感謝したいと思う。万感の想いを込めて・・Freude!