いつも「どんなことや?」と自分に突っ込みながら、ついつい使い勝手のよさから使っている言葉だが…

てなことで、ジャパン戦士39人+XV(フィフティーン)9名が「合宿参加メンバー」として発表されましたな。

 

 

 

先日、PNCの「おさらい」コラムをアップしてので、そちらも踏まえて、2日のメンバー発表会見にもすこし触れておきましょう。

 

 

39人の顔ぶれをみると、PNCスコッドは追加招集も含めて32人。エディーも会見で「同じようなメンバーを揃えている」と認めているが、新規、PNC以前からの復帰メンバー7人の内訳をみるとリーチ、7月の代表合宿メンバーWTB植田和磨ら〝復帰組〟が4人、そして初招集はLOハリー・ホッキングス、タイラー・ポール、デーヴィッド・ヴァンジーランドの3人みだった。8、9月のPNC期間に負傷離脱者が続出して、若手が追加招集さていたことも背景にはある。

 

常に代表入りを期待されてきたホッキングスに注目する方も多いと思われるが、このメンバー表で興味深かった(「!」ってカンジで)のは、むしろ同じセカンドローのタイラー・ポールだ。195㎝、111㎏というサイズはもちろんデカいが、200㎝級も居並ぶテストラグビーでは断トツではない。持ち味は、サイズで相手を圧倒するパワーや高さではなく、接点での激しさとワークレートだ。

 

このヒトについては、以前のぶろぐ https://ameblo.jp/hiro3387/entry-12906089921.html でほんの一言触れているのだが、浦安市から近所の船橋市に引っ越してから初めてのシーズンの、ブレークダウンでの容赦のない激しさ、しつこさで、個人的にはかなり代表入りを嘱望していた男だ。勿論エディーさんも代表規定のクリア(2020年来日)と昨季パフォーマンスを評価しての招集だろうが、指揮官自身「今まで手薄だったLOのところを厚くしたかった」と語っている通り、ホッキングスの高さ∔タイラーのフィールドプレー&局地戦と、異なるキャラクターを持つセカンドローを新たに揃えている。

 

これでワーナーとハリーという2m台のカードがワンペア揃ったが、世界を眺めるとRCスナイマンのような巨人もいる一方で、世界では「高さ」以外の価値をLOに求め始めているようにも思える。9月13日に行われた「ラグビーチャンピオンシップ」ワラビーズvsロス・プーマスも、両チームのLO4人全てが200㎝を切っていた。時代は高さも求めながらだが、機動力でどこまで戦えるかを2列目に求めているように感じている。パワー依存ではなく、スピード、ワークレート、持久力で強敵を凌駕しようというジャパンが、新たに200㎝未満のLOを招いたことに注目したい。勿論、所属チーム同様、バックローとしての使い道も選択肢になるだろう。PNC期間中にはFLベン・ガンターもLO挑戦に意欲を見せている。以前から同じ主張をしてきたリーチ、実際に代表でも2列と3列を兼務するジャック・コーネルセン、ワイサレ・ララトゥブア、そしてタイラーの同僚で新加入のバンジーランドも含めて、2027年へ向けて2、3列のユーティライズが進みそうだ。

 

再招集組も含めて、今回のメンバーでノンキャップは8人。タイラーもその一人だが、もう1人注目しているのはSO小村慎也。7月の合宿以来の代表スコッド復帰になった司令塔だが、PNCで李がかなり独走態勢に入り始めた中で、戦況は〝#10 レース〟は〝2番手グループ〟がどう形成されていくかが焦点になろうとしている。つまり2番手、もしくは3番手争いだ。

 

小村については、ボールを持つ以前、持ってからの「視野」にスペシャルなものを感じさせる10番という印象だ。キックでのゲームコントロールにも長け、180㎝、92㎏というサイズもSOとしては悪くない(ちなみに承信は176㎝、86㎏)。もちろん、まだまだ「経験値(積み上げ)組」だが、承信の次、もしくは承信の座を奪う男としての資質は十分に備えている。今のところ選外のスピアーズのSO押川敦治も小村に負けない可能性を秘めていると感じているが、現状、代表で「投資組」を2枚入れる人数的な余裕はない。小村がジャパンXVも含めたゲームや、代表合宿で何を学び、自分を成長させることが出来るかに当面は期待しよう。それにしても、23年の主力だった松田力也、そして李、小村、押川も含めると、全員百草団地に具ラウドがある大学出身というのも感心する。

 

選手個人にスポットを当てる文字数が増えてしまったが、今回のメンバーをザッと眺めて最初に頭に浮かんだこと、否、実はすでにPNC期間中に朧気ながら既に浮かんでいたのは、先日のぶろぐでも触れた強化(セレクション)のカレンダーだ。

 

「代表セレクションは〝集める〟時間帯から〝削る〟時間帯に変わってきた(のか)」

 

こんな思いが何度も頭に浮かんだ。詳細は過去ぶろぐを読んでいただきたいが、まだチームは熟成途中ではあるが、PNCを戦った(もしくはPNC前まで代表に参加していた)メンバーが積み上げた戦術やチーム理解、李承信が「PNCを(準決勝まで)しっかりタフなゲームを勝ち抜いた自信もあるし、アウエーの中で一緒に過ごして、チームとしてオン、オフフィールドでしっかりコネクション出来ている。そういう意味でも去年と比べて、雰囲気だったり、チームのモメンタムがある」と語っていたように、各々の人間性までにも及んでいる相互理解を踏まえると、ここから新たなメンバーが0からチームの戦術、細かなコンビネーション、相互理解を蓄積していくのは相当困難な作業であり、時間がかかるものになるのではないかという憶測が強まる。

 

もちろん(ぶろぐでも触れた通り)今回のメンバー会見でも、エディーにこんな質問をぶつけてみた。

 

「(要約)PNCを経てチームの進化を考えると、ここから新たに代表に入ってくるのは難しいと感じるが、実際、強化のカレンダーはどの位置まで来ているのか」

 

実は、ここは自分の質問が拙く、聞きたいことの趣旨が上手く伝えられなかったと反省しているのだが、エディーの答えはこんなものだった。

 

「まずワールドカップまで2年あって、そこまで(概ね)30のテストマッチがある。完全体をどこで目指すかといえばワールドカップでの1戦目で、それが全体のプロジェクトの流れです。でも今はどちらかというと波乗りしている感じで、波に乗ってるところは素早く加速していくが、あまり並みに乗れていないときは進捗がゆっくりになるような状況だ。PNCでは間違いなく成長を感じました。けれどもそれは一直線で、右肩上がりで順調に成長することはないと思っています。いい方向に向かっている感触はあります」

 

最低限得られたアンサーは、強化の進捗というよりも、パフォーマンスが上がり下がりを繰り返す中で、なんとか前に進んでいるという感触だけだったが、エディーの言葉を聞きながら、我ながら質問の〝舌足らず〟さを痛感した。「W杯までの強化カレンダーの現在地」「強化はメンバーを集める段階から、絞り、戦術を固める段階に転じているのか」つまり「ここから代表入りは相当な狭き門か」という質問は十分に伝わらないままの質疑応答になってしまった。

 

昨今の日本代表のQ&Aで難しいのは、「質問は1問のみ」という、どこぞの不祥事(系)会見でもあったやり方が横行していることだ。勿論これは、より多くの記者に質問機会を与えるための配慮なのでやむを得ない部分はある。しかしその一方で、いまや指揮官にある程度内容がある話を聞き、コメントを引き出すためには「会見」では不可能だという状況でもある。以前なら質問〝一球目〟が外角低めに外れても、二球目にストライクゾーンを突く質問へと軌道修正して、的を得た、つまり聞きたいものを引き出せたのだが、今回の会見は一球の暴投で終わってしまったようなものだった。

 

このようにメンバーセレクションとチーム強化のカレンダーというテーマでは、エディーの胸中(というよる脳中)にあるものを引き出せなかったのだが、〝副産物〟のような興味深いコメントは聞くことが出来た。

 

先のコメントに続けて、エディーはワーナーのキャプテンシーについて語っている。

 

「PNCで何を感じたか、学べたかというと、若いチームだったがワーナーのキャプテンシーには脱帽しています。彼は本当に落ち着いていて、冷静で、次のプレーをしっかりと考えている。しかも、それに基づいて周りの選手を引き寄せることが出来るキャプテンでした。いまの若い選手は、自分も意見を言いたいとか、参加型でやりたいと思っているようだが、そこで見事に皆を引き寄せて、求心力持ってチームを進めてくれたと思う。なので彼の貢献度、影響力は非常に強かったと思います」

 

 

▲2027年へ向けて、こんなリーダー陣で突き進むのか

 

 

かなり長々と礼讃を続けたのだが、続けて興味深いフレーズが聴こえてきた。

 

「これからリーチが入ってきて、彼もワーナーのサポートに入ってくると思うが、具体的なキャプテン発表は後日になります。本当に主将としてのワーナーは、チームの状況をうまく把握出来ていた。PNC(おそらく決勝戦の意味)のハーフタイムで、下手したら50点くらい引き離される展開になってもおかしくない状況にもかかわらず、ワーナーのリーダーシップだったり、求心力で、選手がくじけずに戦い続けていた。ワーナーだけじゃなく、(李)承信のリーダーシップもあったので、そこらへんはポジティブな兆しが見えていると思うし、成長をみせているところです」

 

重要なのは、このコメントの冒頭の部分だ。「リーチもワーナーのサポートに入ってくる」。これが言い違い、聞き違いでないとしたら、これからの秋の〝本チャン〟ツアーも、PNCのままワーナーをトップに置いて、リーチはそのサポート役に回ると解釈することが出来る。

 

以前も触れたが、個人的には、まだまだリーチの対レフェリー、対対戦相手、対自チームという関係性の中での存在感、交渉力などには、過去にキャプテン経験のない23歳のワーナーはまだまだ及ばないという印象を抱いていた。だが、当たり前ながら大事なのはこちらの印象ではなく、エディーがどう見ているか、どう考えているのかだ。発言を素直に解釈すれば、リーチはワールドカップ2年前でゲームにおけるボスの座から1歩後退して、プレーを続けながら2015年の廣瀬俊朗が演じた役回りに回るということなのだろうか。

 

 

▲長らく見てきたこういう会見も見納めか…

 

 

この日、エディーは12月3日に行われることが発表された2027年ワールドカップ組み合わせ抽選会について、「今はランキングのことではなく、オーストラリア戦(10月25日、東京・国立)に集中している」と語ったが、前回プール戦敗退のチーム、しかも相当に若返っているチームがトップ8以上に勝ち上がるためには、抽選会でのアドバンテージは掴みたいはずだ。

 

2027年大会は、参加国が4増えたこともあり新たなフォーマットが採用される。従来5チーム×4組(プール)という枠組みが4チーム×6組と変更される。そのために12月の抽選会では、ワールドラグビーランキングで12位までが各プールの1位、2位グループにシード分けされることになる。つまり、12月を迎えた時点で世界12位以上に入れば、同じプール内の対戦相手はランク下位が2チームになる。だが、もしランクが13位以下なら、下位の相手1チーム、上位(12位以上)が2チームという編成のプールで、各組2位以上もしくは3位中ベスト4番手以上の成績を目指すことになる。

 

現在日本はワールドラグビーランキング13位。秋のテスト5試合であと1ランク上がれば、2年後の本チャンで決勝トーナメント進出(ベスト16)がかなり現実的になる。対戦相手は全て上位チーム。南アフリカ戦まで決まってしまい、ランクの上がり下がりを危惧する声も、我々メディアの中でも強い。だが、対戦相手のランクをみれば、日本の〝真上〟の12位ウェールズ、そのまた上の11位ジョージアと、ランキングを上げるために最も倒しやすい相手と2試合が組まれているのが最大のポイントだ。

 

基本的にはアウエーの試合が大半のため不利な面もあるのだが、ホームで勝つよりもアウエー戦で勝利するほうがランキングを決めるための試合毎のポイントでは優位になる。アイルランドのような最上位国にアウエー戦で負けてもマイナスポイントは大きくないが、実力が近いウェールズ、ジョージアに勝てれば、抽選会目前で一気に捲るチャンスと考えるべきだろう。だからこそ、若手育成を続けるエディージャパンだが、今回のツアーは勝てるメンバー、勝てる編成、勝つための最適なスキッパーで、とりわけカーディフとトビリシのテストは臨まなくてはいけない。

 

先ずはPNCで見せたパフォーマンスをさらに伸ばして、ジョー・シュミットの下で復調著しいワラビーズ相手にどこまで戦えるか。打倒12位、11位を見据えた戦いぶりに注目しよう。

▲PNCシリーズで最もハード&タフにフィジカルバトルを繰り広げ

ガンター。怪我無く戦い続けられるかが2027へのキーポイントⒸJRFU

 

 

ジャパンのPNCシリーズのおさらいをアップした。

 

結果からもお判りの通り、PNC自体が日本にとってどこまでバリューのある大会か(特にフィジー以外)。どこかで触れたが、大会メーン開催国自体が、以前から「行きたくない国」のトップランキングであり、近年急速にそのランクを上げていることも加味して、Iビザ(合衆国報道ビザ)申請は回避。大会4試合中3試合が〝炬燵記事〟ということと同時に、編集サイドとの意向も踏まえて、このような「おさらい」コラムで片付けた。

 

 

 

 

実際にライブ、映像でゲームを観た印象では、エディーもよく指摘すること(本心との違いはありそう)だが、PNCはフィジカル面ではかなり秋の〝本チャン〟に役立てられるものもシーズン毎に高まっていそうだが、やはりテストラグビーとしてのクオリテイーを考えると「どうかな?」レベルのトーナメント。その一方で、コラムでも書いた通り、若手のテスト、経験値アップの場としての価値は十分ある。

 

すこし前向き傾向のコラム(だよね)となったが、では「秋に勝てるのか」という議論になれば、そこまで追い風が吹いているわけじゃない。ようやく「エディー組曲」としての音を、フレーズ単位では聴くことが出来るようになったレベル。秋のフルオーケストラの相手と比べるとすこし見劣りするが、各所でいいアンサンブルは奏で始めているといった評価だろうか。

 

コラム内で再三触れているものだが、戦略・戦術面で、昨季および今季初夏シリーズよりも見るべきものが見えてきた。そして戦力面でも、ライリー、ベン(ガンター)さんを主要パートとした2027年への譜面が、具体的な完成品まで行かずとも、「こんな曲調か」くらいの期待値を感じさせながら一部想像できるようになり始めた。

 

しかし、個々の選手がエディーの描く譜面通りの演奏がようやく出来始めた一方で、瞬間瞬間の自由裁量、つまりインプロバイゼーションという領域では、PNC優勝チームとの格差をまじまじと見せつけられた。ここは、秋の対戦相手も同じく長けたチームばかりだ。譜面通りにはいい演奏が出来始め、アンサンブルも合って来た一方で、ティア1クラスの相手とどこまでモダンジャズのような即行演奏を渡り合えるかというハードルは高い。むしろ、そこに目をつぶって、譜面通りの演奏=パフォーマンスで、どこまでやり合えるかに専念したほうがいいかも知れない。

 

選手のはなしに軌道を戻すと、プレーヤーとしてライリー、ベンさんと同等の期待感を高めるのは、皆さんご存知でしょうがワーナー・ディアンズ。ボールキャリー、ピンチ&チャンスを察知する判断力、チョークタックルを条件反射のように礼讃する方も多いが実は素晴らしいチョップタックルと、試合毎に成長していると感じさせる活躍だ。

 

 

▲パフォーマンスはまさにスキッパークラスのワーナー。

は駆け引洞察力、そして窮地で14人を同じ方向に

る腕力を身につけることが出来るか…  ⒸJRFU          

 

 

 

エディーの任命で「新しいリーダー」として一躍注目を浴びたが、ここはあまり騒がず「お勉強中」という評価に留めておきたい。カナダとのPNC第1戦。日本は実力差から鑑みると驚くべき反則を積み上げたが、このエリアの修正は、刻々と変化を続けるゲーム中にリーダーがどうチームをモディファイ、オーガナイズ出来るかも重要な要素。これが10分、30分と遅れると、ワールドカップのような舞台では致命的な敗因にも成り兼ねない。そこは、まだまだ始めたばかりのキャプテン業が上手く出来ていなかったと感じている。

 

もちろんキャプテン初陣、まだ23歳のワーナーに全責任を負わすのは無理なハナシだが、そうならゲーム中も含めて彼を逐次サポート出来るリーダーグループをメンバーに用意してもいい。残念ながら「ワーナーのキャプテンシー」というお題が、PNC大会期間の限られた(多くはオンライン対応)質疑時間で大きな題材ではなかったため、ここまでエディーにも質問は出来ていないし、当たり前のことだがボスが厳しい烙印を押すこともないだろうが、おそらく指揮官も、まだまだ試し運転、この実質上〝ティア2トーナメント〟でスキッパーを経験させて、この先の上書きに役立てたいという思惑での起用だろう。

 

 

 

▲フロントロー2人(竹内&江良)は持ち前のワー

トに加えてセットピーでも安定感をみせた。欧州

勢にも、どこまでスタンダードを見せられるかⒸJRFU

 

 

確かにキャプテンだけではなくセレクションというのは、怪我や何らかの理由でチームを離れてすこし時間が経ってしまうと、選ばれて当たり前だったはずの選手がもう遠く引き離された位置に置かれたりするものだ。「本気のワーナー主将はまだまだ先」とも言っていられない案件かも知れない。先に紹介したベンさんの活躍など、BRの厚みが増す中で、〝不動の男〟リーチマイケルでも、この先、否明日の保証すらない時代を迎えつつある。

 

だが「それでも」と前置きしながらも、先に触れた15人をオーガナイスする術、その発言をメンバー誰もが前向きに受け止められる信頼感とリスペクト、レフェリーを脅し透かし(不適切発言m(__)m)を織り交ぜたネゴシエーション等、プレー以外にも存在するピッチ上での権謀術数を考えるとリーチの存在は、いまだにかなり重要だ。

 

千駄ヶ谷でのワラビーズ戦から始まる秋のツアーは、年末に予定されているRWC2027の組み合わせ抽選会にも影響する世界ランキングを踏まえれば、勝ち負けは重要になる。2年後のオーストラリアで決勝トーナメントに進むためには、プール戦でより良いポジショニング(より多くのランキング下位のチームと同組になること)が重要であり、そのためには抽選会前に世界ランキングを1つでも上げることが求められる。今秋のテストシリーズで1つでも勝ち星を増やし、ランクを上げるチャンスを逃さないためには、レフェリーや相手チームとの駆け引きに長けたスキッパー、つまりリーチのリーダーシップが必要なように思う。

 

 

▲個人的にはMIP-Most Impreissive Playerはこのヒト。本人は不本意かも

れないがジャパンが誇る最強のバイプレーヤーに成長してほしいⒸJRFU

 

 

セレクションが気付かない間に進んでいる可能性は、先にも触れたが既に「まだまだこれから」という考え方は改めた方がいいかも知れない。チームの熟成を考えれば組織としては「まだまだ」ともいえるが、数人の特別な理由のある選手(即戦力の!)以外は、ぼちぼち〝打ち止め〟なのかも知れない。それは、組織としての共通理解やビジョン共有が、これから新たに代表に入って来て、2年を切る時間でキャッチアップするのは難しい段階を迎えようとしているからだ。

 

代表セレクションは、候補を「集める」段階から「ふるい落とす」局面に入っているようにみえる。そこらへんは、エディーさんとの今後の質疑応答での駆け引きで判ってくるだろうが、こんな憶測も踏まえて秋の〝本チャン〟シリーズは、誰が選ばれるか、そして選ばれたメンバーがどんなパフォーマンスを見せるのかが興味深いjourneyになる。

 

 

 

9月最後の週末は、皆さん何処で楕円観戦、どんな試合を視聴したでしょうか?

小生、ナマ観戦だと学生三昧でまとめてみました。

 

27(土) 明治vs青山学院帝京vs日本体育@秩父宮

28(日) 東洋vs関東学院大東文化vs日本@上柚木

 

対抗戦、リーグ戦をそれぞれ観戦した週となったが、まず先にホットな上柚木の試合から。

 

他のカードも若干惹かれはしたが、京王の〝支線〟に揺られて南大沢まで遠征したのはこんなモチベーションから。

 

①    関東の実力はホンモノか

②    東洋の気になるメンバー

③    大東文化は連覇に黄色信号なのか

 

チームにはあまり有り難くないテーマもあるが、知りたがり屋のマインドをくすぐるお題を胸に、遠足してきましたわ。

 

で、勿体ぶらずに結論からお伝えすると、こんなカンジ。

 

❶ 負けて強さを感じさせた関東

❷ 「ナモアJr.」にリーグワンでプレーチャンスを

❸ まだまだ連覇の目もある大東大

 

関東学院だが、開幕戦では昨季最下位のチームが、王者・大東文化を55-35と圧倒した。2戦目は31-38と苦杯に終わったが、その中で黄金時代のスタイルとは若干異なれどボールを動かし、スピードで攻めるマインドで、東洋と渡り合った。SO星遥大(開示国際②)がパス、キック、加えて自らのランも交えてBKラインをアグレッシブにリードする。チームHPではアウトサイドBK。166㎝、70㎏と決して大きくない選手だが、前半36分には相手キックをスライディングキャッチするように捕球するファインプレーから、チャンスと判断してそのままカウンターアタックを仕掛けてHO丸尾瞬(倉敷③)-共同主将CTB安藤悠樹(日向工④)と繋いだトライを引き出している。14点差を追う後半インジャリータイムに、インタセプトから45mを独走して31-38とするトライ&ゴールをマークして勝ち点1を捥ぎ取ったのもこの小さな#10だった。

 

その星に加えてNo8ラリー・ティポアイールテール共同主将(倉敷④)の強烈なキャリー、ラリーほどのド派手さはないが、同じ倉敷高出身のHO丸尾の俊足と縦に強いフィールドプレーと役者が充実し始めている。CTB安藤もアタックセンス、スピードで高い能力を見せる中で、タッチ際を独走態勢に入った東洋FL山本圭吾をゴール前で一撃で仕留めたハードタックルにはポテンシャルを印象付けた。

 

結論からすれば、関東学院は敗れて今季の強さを感じさせた。インパクトを残した個人名を挙げたが、このチームは〝エースで4番〟ではなく、全員で攻め、全員で守るのが80分を観ての印象だ。ここは往年のカントーの〝香り〟くらいは感じられるかも知れない。

 

その関東との凌ぎ合を制して開幕2連勝とした東洋の3年生フェヒフェタ・ナモア(桐生第一)は、大東文化大-三洋電機でWTBとして鳴らしたワテソニ・ナモアの息子だ。開幕戦途中出場でデビューを果たしたが、個人的にはこの日の観戦が〝初ナモア〟。三河のツイドラキ親子同様に、ワテソニの現役時代を知るラグビーライターとしては、やはりどこかのタイミングで息子とも話してみたかった。

 

そのナモアJr.は、後半23分からのプレーにもあまり満足はしていない。

 

「もっとブレークダウンでいいプレーをしないと」

 

自己採点は厳しいが、31-24で迎えた後半27分に可能性を輝かせた。ここから相手に連続攻撃をされると厳しいという展開の中で、19番を背負ったJr.はブレークダウンで相手ボールに見事に手を掛けてPKを獲得。170㎝台の小さなフィニュシャーだった父と比べると遥かに大きな183㎝、107㎏のジュニアは「両親が大きくなるための食事を用意してくれたから」とはにかむ様に笑ったが、今の大学FWでは決して大柄とはいえなくなったサイズでも執拗にボールに、相手に絡もうとチャレンジをし続けた。

 

 

 

 

ワテソニが引退後もビジネスを続けるなど日本で暮らしていたため群馬で育った。高校進学に、三洋電機黄金時代時代の主力CTBだった霜村誠一が率いる桐生第一を選んだのは、同じトンガにルーツを持ち、日本代表、ワイルドナイツでNo8として活躍したホラニ龍コリニアシ(現ワイルドナイツ・コーチ)からアドバイスを受けたため。そして大学進学も、この日の対戦相手で父の母校ではなく三洋で主将も務めた東洋大・福永昇三監督からの誘いで決めた。実は、東洋で今季主将を担うNo8ステファン・ヴァハフォラウも、父サミュは三洋OBだ。サミュはトンガから移住したNZはもとよりフランスなどで巨漢No8として活躍したが、息子にはわずか3シーズンプレーした日本への留学を進めて、札幌山の手への進学を決めている。

 

こんな〝三洋ファミリー〟が、早世したワテソニの思いを引き継ぐようにJr.を自分のチームに誘い、仲間として共に闘っているのだが、福永監督に親子の共通したキャラクターを聞くと即答でこんな言葉が返って来た。

 

「真面目さですね」

 

ワテソニは、チームが劇的な逆手負けで優勝を逃した神戸製鋼(現コベルコ神戸スティーラーズ)との全国社会人大会決勝で、相手WTBイアン・ウィリアムズに抜き去られ決勝トライを奪われたシーンがクローズアップされがちだが、小さな体で常に精一杯のプレーを続け、日本代表候補にも登り詰めた。当時を振り返っても、あのサイズであそこまで活躍出来たのは、想像を超える身体能力、フィジカリティーに加えて、絶えず努力を続けてきたからだ。もう引退間際、引退後のクラブチーム時代も、ジムで黙々とトレーニングを続ける姿を、福永を始め後輩たちが見続けてきた。

 

フェタフェヒも同じなんです。夜、誰もいない大学のジムでトレーニングしているんです。でも、彼はそれが終わると、自分の使った器具を1つ1つ拭いて回るんです。それも、すごく丁寧にね」。凡事徹底をチームスローガンにもする指揮官は、選手としてだけではなく人間として重要なものを持ち併せる、この控えバックローを見守り続けている。いまはスタメン入りに挑戦する立ち位置のフェタフェヒだが、福永監督は「もう近いうちに(先発で)出てきます」と断言する。父から引き継いだDNAを磨き続ければ、さらなる飛躍の可能性を秘める。

 

亡きワテソニへの思いも胸に、その息子を鍛える指揮官はこんな〝これから〟も考えている。「もう練習でもHOをやらせています。本人の将来を考えても、そういう可能性も準備させたい」。今季既に日本パスポートは取得して、選手登録上の「日本選手扱い」を待つばかりだ。

 

❸で挙げた大東文化だが、激しいノーガードの打ち合いのような戦いで、40-34とかろうじてシーズン初勝利を遂げた。

 

前半は日本大のひたむきな防御に、開幕戦の課題でもあったプレー精度の低さを露呈。攻めてもミスで自滅するパターンで14-24と10点ビハインドで前半を終えたが、この日合計5トライを量産したオーストラリアからの留学生No8ノア・トアフェオノ(ウェイブリー②)が、後半開始20分間で3トライを畳みかけて勝負を引っくり返した。

 

酒井宏之監督は、プレーの精度の悪さを認めながら「開幕戦で負けたことで選手の中にも落胆はあった。そこを、どう前向きなマインドに持っていくかは取り組んできました。私自身の反省で、キャリーの力がある留学生にもっとボールを持たせないといけないという課題はあった。苦しみながら、後半ああやって勝ち切れたことで、1歩1歩ですが選手は自信を持てたと思う」と初勝利を振り返った。

 

この80分を観て感じさせられるのは、黒星スタートとはなったが、そこまで悲観するチーム状態ではないこと。この日も開幕に続きプレーの粗さはあったが、トアフェオノの5トライのように個々のフィジカリティー、破壊力はリーグ随一なのも証明した。残るリーグ戦5試合を踏まえれば、指揮官が語ったように段階的に精度を上げられれば第1戦での躓きも悲観要素ばかりではない。この日行われたリーグ戦3試合は、全て昨季上位校が勝利を収めたものの、全てが7点差以内というクロスゲームばかり。下位チームの奮闘も含めて混戦模様に持ち込めれば、昨季王者にも連覇を狙えるポテンシャルは十分にあるだろう。

 

逆転負けで開幕2連敗を喫した日本大も、悲嘆するだけの80分ではなかった。24-14とした前半を観れば、豪快な大東文化の縦攻撃を地道に、手を抜かずにタックルし続けたのはポジティブ要素と捉えるべきだろう。開始2分の大東文化の初トライから37分の2本目まで、大型選手を揃える相手を、ほぼ自陣22mラインに入れなかったのは、しっかりと約束事を全員が守り続けたためだろう。

 

OBで新任の稲田仁監督は、長らく7人制日本代表のアシスタント、HCなどを務めてきたこともあり、学生の単独チームの強化に携わるのは実質初体験。WTBジョアペ・ナコ(現三菱重工ダイナボアーズ相模原)のような〝大駒〟が抜けた難しさもあるが、前半に見せたように全員で戦うスタイルが1つのエッセンスになれば、〝ニュー日大〟の輪郭が見えてくるかもしれない。いずれにせよ、大学生という大人と子供の両面を持ち併せた世代を、指揮官も理解しながらチームのスタイルを描いていくことが重要なシーズンになるだろう。

 

 

 

 

Redfordが逝った

小生のAmerican Cinemaは、なんといってもCassavetesでありFormanでありAltmanだが、Sundance Instituteが、この不確かな産業で、どれだけの若い才能を励まし、creativityをもたらしてきたか。

「俳優」という報が多いが、家族の真相と深層を抉り、Sutherlandの役者としてのポテンシャルを広めた「Ordinary People」、そして「マクリーンの川」を美しい映像詩に描き上げた「River Runs Through It」の2作で、人間の内面をフィルムに描き出した映像作家として歴史に名を刻む存在だ。

 

 

 

「ウチが48-21で勝ったんですよね」

 

会見で帝京大・相馬朋和監督が冗談交じりにメディアに声をかけた。

それほどまでに、敗者の〝負けっぷり〟にインパクトが残る80分だった。

 

もちろん、どの質問も帝京の戦いぶりを批判したわけじゃない。

だが…

 

2024年度 7-85

2023年度 0-83

2022年度 0-88

2021年度 0-103

2020年度 7-106

 

過去5シーズンのスコアだけ見れば、今季の21-48は、立教大ラグビー部には失礼ながら大袈裟に表現すると〝事件〟である。過去5年で奪ったトライを、わずか80分で上回り、この日の後半だけなら14-17と王者と競り合った。

 

後出しじゃんけんのようだが、開始10分程で、こんな言葉が頭に浮かんだ。

 

「来た甲斐はあったかも」

 

丁度、ほぼ同時進行で繰り広げられていたTRC=The Rugby ChampionshipのWeek4、イングランドのWRWC準々決勝、国内でも秋葉台での気になるチームによるダブルヘッダー、そして前日金曜のインタビューの記事着手…。様々な誘惑に悩まされながらの選択だったが、濃紺のジャージーの奮闘がその悩みを打ち消してくれた。

 

伝統の地を這うタックルは健在。必ずや〝真紅の王者〟より低い位置で激突を繰り返す。ただし、この日の昨季対抗戦7位は、開始10分でさらに観る側を惹き付けるプレーを見せた。

 

 

 

 

ボールをキャリーしてのコンタクト1つ1つで、派手な防御突破やロングゲインはないが、キャリアーが必ずや1歩前に出てラックを形成。開幕戦という、どのチームも硬さや手堅さがあるゲームではあったが、夏を最高の状態で乗り越えた、大学屈指のフィジカリティーと防御力を持つ強豪相手に、しっかりと体を当てて前へと倒れ込むことで、自分たちのモメンタムを作り出していた。

 

こんな、ふざけた〝統計〟も、この日の戦いぶりの証左かも知れない。

 

【A】

東海大大阪仰星3

桐蔭学園3

東福岡3

國學院栃木1

ハミルトンボーイズ1

東京1

立教新座1

國學院久我山1

幕張総合1

 

【B】

大阪桐蔭4

京都成章2

熊工1

春日丘1

東福岡1

大分東明1

新田1

尾道1

北陽台1

国乳栃1

仰星1

 

 

お判りの方も多いと思うが、この日の両校スターター15人の出身校別人数だ。

 

では、どちらが立教大か? 付属校の名で判別は容易いだろうが、昨季7位はその大半が、花園出場校ないし花園出場校に匹敵する実力校からやって来た選手が並んだ。

 

ハーフタイムに、昨季まで指揮を執った元治裕一前監督に、このゴージャスな出身校のスターターメンバーについて聞いた。

 

「私のときは、まだまだここまでは。でも、リクルート担当のOB達の努力で、ここまできました」

 

勿論、高校時代に主力メンバーか否かなどの「質」を問うべきだが、合格の保証のない立教大で、ここまでの高校から部員を集めているという現実は、静かに変革が起きていると感じざるを得ない。

 

新任の関澤翔太監督も、リクルートの難しさを切々と語る。

 

「いい選手に声をかけて、受験してくれても、合格の保証はないのウチの現実です。だからこそ、すこしでもいい結果を出して、より多くの高校生に関心を持ってもらいたい」

 

だが、その入試難の中でも、1つ1つのプレーを切り取れば、最強の相手と互角に渡り合えたのは、大きな1歩と捉えたい。

 

ルーキーで開幕戦スタメンのLO古田学央(東福岡①)は、チームが流れを掴んだ序盤戦で、驚異的なワークレートでもタックルを繰り返した。FL石川洋志郎(東京④)は170㎝、95㎏と決して大柄とはいえないサイズながら何度も真紅のジャージーを打ち倒すように前へとボールを運び、FB大畑咲太(東海大大阪仰星③)は果敢な仕掛けとフットワークを駆使して何度も王者のライン防御を切り裂いた。ミスも目立ったが、そのアタックからオフロードでボールを繋ごうという姿勢は、場当たりでもアドリブでもなく、練習で日々取り組んでいるものだ。

 

試合後話を聞くと、古田は「ずっと優勝目指せるチームでプレーしてきたので、大学は自分たちで作り上げていくチームでチャレンジをしたかった」、大畑は「最初は筑波大を目指したがむずかし状況だったので、声をかけてくれた立教を選んだ」と話してくれたが、帝京という相手にも、試合前から物怖じせずに挑めたと口を揃えた。会見でLO白石和輝主将(國學院栃木)も、昨季までとの違いを「試合前のマインドセットが明らかに過去3年間と違っていたと思います。帝京大という意識はしながらも、相手に合わせることなく、どう立教スタンダードをぶつけるのか。自分たちが今年対抗戦4勝を掲げている。その覚悟示す意味でも、ロッカーの雰囲気が去年までと違ったと思います」と胸を張った。

 

 

▲果敢なランをみせた大畑(左)は「次戦は相手にパスしません!」

古田(右)はルーキーとは思えない献身さでインパクトを残した

 

 

帝京大CTB大町佳生主将(長崎北陽台④)は「立教大のすごく真面目で、タフで、自分たちに挑戦しようとしてくる気持ちがすごく見えました。その中で、自分たちがやるべきことを出来なかったことが、こういうゲーム展開になってしまったと思います」と振り返った。

 

勿論、相馬監督の冒頭のコメントのように、立教はれっきとした敗者だ。課題も浮き彫りにした。ボールを手にしても、ラインアタック、ラインアウトなどハンドリングエラーを連発して、数多の攻撃チャンスを逃し、失点の危機を生み出した。

 

白石主将は「立ち位置だったり、パスを放る位置を決めています。その中で疲れたときに、全員がそれを発揮出来なければミスが起きてしまう。そのレベルのラグビーをしようということで、そういう意味で帝京大のプレッシャーが強かったり、疲れた段階でそこに狂いとミスが起きたと思う」と振り返ったが、関澤監督は「上(スタンド)から見ていて、監督の立場だと、日本トップレベルの対戦相手とグラウンドで肌を合わせる経験なかなかなかったものですから、そういう意味では初めての強度だったり、初めてのプレッシャーだとか、見えないところで重圧を感じた可能性は高いと思っています。一方で、そういう経験を今日得られたので、富士見グラウンドに帰ってしっかり練習して、次戦の早稲田戦へ繋げていきたい」と語っている。

 

 

 

 

観ている側の印象としては、やや無理なパスからは監督の指摘が正しいように感じられたが、スキッパーの触れた精度の高いプレーにブレが生じていたのも間違いないだろう。つまり、シーズン単位の時間を掛けなければ進化が難しいストレングスのエリアではポジティブな証左を残し、数週間での修正も可能な精度、連携の部分で課題を残したことになる。シーズン中でしっかりと修正出来れば、この日のような〝グッド・ルーザー〟ではなく、真のウイナーというチャンスも出てくるだろう。

 

チームとのやり取りでは俎上に上がらなかったが、観戦して若干気になったのは、パス1つ1つがラインアタックを充分に加速させていないという印象だ。レシーバーの「立ち位置」に近い所へパスをするのではなく、受け手のもう一歩二歩ぶん前にボールを放り込んだほうが、よりスピードに乗ったアグレッシヴなアタックをクリエート出来そうに感じた。

 

関澤監督によると、実際に今季はかなりストレングスの強化には力を注いできたという。新たな担当コーチを付け、寮がないという伝統的な悩みにも、毎回の食事を選手個々がスマホで撮影して、栄養補給を担当するマネジャーに送信して継続的にチェックするなど、組織改革も進めている。このような地道な取り組みが、この日の帝京相手の接点の奮闘に繋がったのは大きな自信にするべきだろう。

 

今季のスローガンは「変わる、変える」だという。

自己変容を起こし、今までとは違う結果を残すのが、今季掲げる目標だろう。

天理高-天理大から昨季までリーグワンでプレーしてきた山本昌太が、新人コーチとして入閣したのも、揃いつつある〝素材〟にトップレベルの経験値を落とし込むにはいいプラス材料だろう。


試合後、監督経験もあるとあるOBはSNSに「変えようとしています」と送信してきた。その変化に挑むシーズン開幕戦。確かに、この1923年創部の古豪は明らかな変化を見せた。但し、繰り返しになるが〝グッド・ルーザー〟はもういらない。今年、先ず掴む必要があるのは〝結果〟だ。

 

このターゲットを掴んだ時が、本当の「変」の1ページになる。