タイトルだけでは全く興味がなかったのですが、予告を見て面白そうと思い、見に行きました。惹かれたポイントはジャッキー・チェンが踊ってること。
インド映画なのか香港とインドの共同制作なのかいまひとつよくわかってませんが、ジャッキー演じる考古学の教授(カンフーの達人)とインドの美女(考古学者との触れ込みでジャッキーの大学に現れたヨガの達人)とのインディ・ジョーンズ。
と、思ってた。見るまでは。
実際インディ・ジョーンズぽいところはあります。
インドの美女が探しているのは、古代のインドの王国で失われたと思われている宝物。その宝物のありかを示していると思われる地図を見つけたので、その筋の大家であるジャッキー演じる教授のところにやってきました。
しかし彼女はインドのとある王室の王女。インドはかつては小さな王国がたくさんあったので、そのうちのひとつの王家の血をひく女性ですね。今でも王女と呼ばれているのかな。
その宝物を探してジャッキーとジャッキーの教え子たち、ジャッキーの友人の忘れ形見、そしてインドの美女と彼女の助手がインドへ向かいます。
しかしその宝物を探していたのは彼女だけではありませんでした。実はその宝物は古代インドの戦争のどさくさで失われたもので、その当時争っていた相手の血をひく富豪もまた、その宝物を追っていたのです。
この富豪が敵役なのですが、なんつーかこー典型的な嫌なヤツ。金を持っていて頭が良くて武道もできるというのがまた腹が立つタイプ。
ぞろぞろと部下を引き連れてやってきますが、実際はもしかしたら敵方で彼がいちばん強いんじゃ?というくらい強い。部下ばかりに任せているのではなく、ちゃんと自分も身体を張って戦うのです。
で、ですね。
これまで映画の感想を書くときにはあまり詳しいあらすじは書かなかったのですが、『カンフーヨガ』については割とだらだらと書いています。なんでかっていうと、たぶんこの後見る人はほとんどいないだろうなーと思うから。
ロングランも特になく公開終了したところがほとんどですし、身も蓋もないことを言ってしまえば、あまり興行成績もよくなかったんですよね。
つまり面白いか面白くないかと言えば……何とも言えない。
私の周りでこの映画を見た人はみんな、面白いとか面白くないとか言ってなかったんですよ。ジャッキーのファンでさえ。
なんかねー……空(くう)を感じられる他にはない映画だったよね。
『カンフーヨガ』ってどんな映画だろうって言った友達にはそう言いました。
ちなみにジャッキーファンの友達は「ジャッキーが眼鏡かけててカッコよかった」って言ってました。
うん。あの、面白いとか面白くないとかじゃないんだよね。感想が出てこないんだよね。
起承転結の「起承転」までで終わってるっていうか。
インド映画ってそんなもんだよーと別の友達に言われたけれど、そういう問題じゃないと思うんですよね。
一番呆然としたのはスタッフロールでしょうか。ジャッキー・チェンの映画と言えば、スタッフロールのバックにはNG集が流れていて、それを楽しみに見に行く人もいると思うんですが、スタッフロールのNG集はなかったです。
でも呆然としたのはNG集がないことではなくて、スタッフロールの後半、二分くらいはBGMすら流れずひたすら文字が下から上へ延々流れていくのを無音で眺めているだけっていう。
ここからなにか大どんでん返しがあるんじゃないかとじっと見ちゃったけど何もなかったよ!
終わったときに本気で呆然としました。
なにか事故ったのかとも思ったけど、北海道の人もスタッフロールの後半が無音だったんだけど……と首をひねっていたのでそういう仕様だったんだなと。
映画のオープニングはCGをこれでもかと使った大スペクタクルな古代の戦争のシーンだったので、もしかしてあれでお金なくなっちゃったのかな。なんてマジで思った。
そんな『カンフーヨガ』で私がいちばん惹きつけられたのは、この映画を見に行ったきっかけになったジャッキーのダンスシーン。の、ジャッキーの横で踊っていた敵役の俳優さんです。
映画の最中はめっちゃ嫌な奴だったのに、最後に踊り出したらジャッキーよりもさらにたどたどしいダンスとすがすがしい笑顔に全部持っていかれたわ。
というわけで、結論。
OPの一大スペクタクルと最後の敵役の方のダンスはもう一度見たいと思いました。