Slatnar | hiro0719jpのブログ

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皆さんは、「Slatnar」って聞いて、何の事か分かりますか?

 

自分は、最近まで知りませんでしたが、スロベニアの会社で、スキージャンプ用のビンディングでは、ワールドカップの選手の80%が使用するくらい、その筋では有名な会社みたい。

 

社長さんは元スキージャンプの選手で、少し前に経営的に厳しかったエランのスキー製造部門を継承し、スキー板の製造も始めたとのこと。高梨沙羅も使ってるんだって。知らなかった。

 

そのスラットナーが日本でスキー板の販売を開始したそうで、ブランシュ高山スキー場に行ったら、試乗会をやってたので試乗してきました。

 

レストラン横に設置されたスラットナーコーナー。

白を基調にした板で、先端の色を選べてお洒落。でも、お客さん居ません・・・穴場!?

 

今回借りたのは、Slatnarのフラッグシップモデル「Rise」。係の人に聞いて見ると、ハニカム構造による軽量さがウリとのこと。確かに、持ってみると軽い。板の形状はツインチップとかの奇をてらったデザインではなく、ベーシックなカービングスキー。フレックスは少しソフトな部類?

 

身分証明書の提示などを終えると、ビンディングを合わせてくれます。試乗時間は2時間とのこと。

身長、体重、ブーツのソール長さ、開放値などを聞かれるのですが、あまりに久々で昔の開放値を思い出すのに苦労しました(笑)。

 

早速、リフトで上に上がり・・・

さぁ、滑るぞ!

 

まずは、整地した斜面でゆっくり滑り始め、徐々に板に荷重を掛けて行きます。すると、荷重に合わせて しなやかに撓み、狙ったラインに合わせて素直にターンする事ができます。少しくらいの雪面の荒れにも大きく乱される事なく、気持ち良く綺麗な弧を描けます。

 

そこから徐々に荷重を抜いて行くと直進状態に戻るので、シームレスに反対側にターン荷重を掛けて行く事で、綺麗なS字を描く事ができます。

 

低めの荷重で大きな弧を描くことも、高い荷重で小さな弧を描くことも、更に荷重を加え、その反力で一気に切り返すのも思いのまま。板が軽いので連続ショートターンで板を振り回すのも楽々。

 

こりゃ楽しい!

 

ただ、スピードを乗せて行くと、雪面の荒れによりエッジが逃げて板がズレ始めるので、高速でエッジを効かせながらのカービングスキーには少し不向きかもしれません。当然、「ウデ」もあるので、上手な人はしっかりカービング出来るのかもしれませんが・・・。

 

不整地はあまり滑れてませんが、コースサイドの整地されてないところを滑ってみた感じではそんなに板が乱れる感じもなく、フワフワの雪の中を滑る事ができました。

 

コブ斜面はブランシュ高山の「楽〜ダ・コブ」くらいであれば、スピードもそんなに出ないので、板の回頭性の良さを活かしてスッ、スッ、スッと小気味良くターンしながら下って来ることができます。テールの引っ掛かりもないので、狙ったタイミングで板の向きを変えて行くことができて、楽しく滑る事が出来ました〜。

 

上級コースにある「コブ・チャレンジ」は「楽〜ダ・コブ」に比べて斜度があり、荒れていた事もあってチョット難しかったです。でも、ここでも回頭性の良さは強い味方。思い通りに行かなかった時も、何とかリカバーする事ができました。もっと上手い人はここでもガンガン行けるんでしょうね・・・。

 

そして、返却。特にアンケートを求められる訳でもないですし、感想を色々聞かれる訳でもなく、凄くラクでいい感じ。

 

 

ということで、SlatnarのRiseは、

・軽量でしなやか

・ショートターンからロングターン、不整地、コブ斜面までオールラウンド

・ハイスピードは少し苦手

こんな板でした。

 

こんな感想を話したところ、

「スピード出すなら、GROOMER 2.0がいいかも」

と言って黒っぽい板をオススメされました。

 

ん? これ借りて、また2時間滑ったら自分の板要らんじゃん!? とも思いましたが、こちらは、色のバリエーションもなく本格的な感じ。持った感じもRiseに比べると、「重い!」自分が昔から使っているSalomonの「TEN80 MOGUL」と比べても重かったので、後半は自分の板で滑る事にしました〜。

 

 

いずれにせよ、Riseは楽しく滑れて良い板だし、ブランシュ高山の試乗会も試乗し易くて好感が持てました。おススメです!