今回は某メーカー?の88ccボアアップキットの不具合編の続きです。

 

前3記事ではこの●マークが合わないとどの様な不具合が出るかを書きました。

 

今回は新たな不具合を書きたいと思います。

 

何度かここのキットの組付けを依頼されて数多く組んでいますがシリンダーヘッドに

不具合が有ります。

これはパーツの制度と言うよりも今回は物理的な不具合になります。

 

まずは画像を・・・・

 

 

ボアアップキットの場合シリンダーヘッドはほぼ組み付けされている物が多いですが

中にはロッカーアーム、ピン等を純正再利用するものも有ります。

ここのキットの場合パーツ自体はキットに付属されてきますが組付けは自身で行う

ようになっている様です。

 

私の場合はヘッドも全バラして各部点検。バルブすり合わせ等を実施しますので不具合等有ればすぐわかりますし対処、処置をしています(笑)

 

普通はカムを入れてロッカーアームを差し込みロッカーアームピンを横から入れてロッカーアームを固定します。

その際タペットアジャストスクリューを緩めておいてから組み付けします。

これはスクリューが飛び出ているとロッカーアームピンが入らないからです(笑)

 

今回の不具合はこのアジャストスクリューを緩めているのにも関わらずロッカーアームピンが入りませんでした。

以前にも何度が同じ様な事が有りましたが・・・・

 

要するにロッカーアーム自体が何所かに接触していてピンが入る位置に来ていないと言う事です。

今回はロッカーアームがバルブスプリングリテーナー、要するにバルブスプリングを止めている皿状のパーツに接触していたためピンが入らなかった感じです。

 

画像矢印の部分が接触。

 

この状態で無理やりロッカーアームピンを入れると(押し込めば入りますが)

ロッカーアームの裏側にリテーナーが当たっているのでリテーナー自体を押して

しまっている状態になってしまいます。

バルブが開くまでは行きませんがおそらく金属同士が当たっているのでカチカチ音等が出ると思われます。

最悪はリテーナーもしくはロッカーアームの破損につながります。

 

細かな事を言えばバルブサージングの原因にもなりかねません。

 

今回も一応処置を施して組付けして有ります。

 

 

あまり削ったりすると強度が落ちますのでギリギリと言う感じです。

 

ちなみに、付属物、純正、社外品等で試しましたがすべてのロッカーアームが

接触しました(笑)

 

今回は某メーカー?の88ccボアアップキットの不具合編の続きです。

 

前2記事ではカムスプロケットの●マークがヘッドの切りマークにあわない記事を書きました。

 

今回の記事はこの●マークが合わないとどの様な不具合が出るかを書きたいと思います。

 

 

ヘッドの切りマークにカムスプロケットの●マークが合わない場合におきる不具合としては・・・

 

*まずバルブタイミングが狂うので性能がフルに出ない。

*上が回らない、低速トルクが無い、スピードが出ない等。

*一番怖いのがバルブとピストンとのクリアランス。

 

要するにバルブが突き出してピストンに一番近づく時の距離が問題になります。

ノーマルの場合はクリアランスが3mmとか有りますが社外ヘッドやノーマルでも

ハイカムを入れると元々のクリアランスが狭い上にバルブタイミングがズレる事で

バルブとピストンが接触してしまいます。

 

問題になるバルブとピストンとの一番近づく時のクリアランスは各メーカーでは最低でも2mmは取っているとの事ですが・・・。

 

某キットの様に通常より1.3mmも薄いガスケットを使用していれば●マークがずれ

確実にバルブとピストンが接触します。

仮に●マークが合っていてもここの某キットはガスケットが薄いのでクリアランスが

非常に狭くクリアランスにほぼ余裕がないのでバルブとピストンが接触します。

 

万が一バルブがピストンに接触するとバルブが曲がったり折れたりしてエンジン壊れます。

今回OHしたエンジンはINバルブがピストンに接触していました。

バルブタイミングがずれていたのでスピードも出ず回転も上がらずでしたのでバルブはセーフでしたが・・・(汗)

 

バルブタイミング、バルブとピストンとのクリアランスが測れない方は。

ここのキットを組む際は1.6mmの厚いガスケットを使用する事をお勧めします。

付属のメタルガスケットで組み付けするとバルブタイミング修正とバルブと

ピストンとのクリアランスを測ってもクリアランスは1.5mm前後になりますので

ピストンのリセス。

要するにバルブを逃がす凹みを加工する必要が有ります。

 

 

良くピストンに粘度を付けてクリアランスを測る方いますがあの方法だとクリアランスに余裕が有ればまだ良いですが正確に測れ無いのでここのキットでは余裕が無いのでやはり接触すると思います。

ピストンリセスを加工すれば何とかなるかもしれませんが・・・(笑)

 

 

話変わりますが・・・

バルブの突き出る角度とピストンのリセスのへこみが合わない物も多くあります。

某キットもバルブが当たった後を見ると合っていないですねー(笑)

 

リセス修正もピストン上部の肉厚が無い物は物理的に削るのが不可です。

無理に修正すると肉厚がさらに薄く弱くなり圧縮圧と燃焼爆発で穴が開きます・・・

 

キットが安くても壊れるんじゃー話になりません(爆)

 

今回は某メーカー?の88ccボアアップキットの不具合編の続きです。

 

前回はキットの不具合を書きました。

今回はそれに付随した事を書いてみたいと思います。

 

腰上を組む際カムスプロケットの取り付けでフライホイールのTマークとカム

スプロケットの●マークを切りマークに合わせますがまれに●が合わないことが

有ります。

前記事ではヘッドガスケットの厚さで合わなくなっていましたが他にも原因が

いくつか考えられます。

 

カムスプロケットはカムチェーンでクランクシャフトにつながっています。

このカムチェーンの不具合でチェーンの長さが変わっていて●マークが合わない

事が有ります。

特に長い距離を乗っていたりオイル管理が悪いカムチェーンは伸びてしまって

いたりします。

 

他には、カムチェーンを支えるカムチェーンガイドローラーと言うゴム製のローラーがシリンダーに組み込まれていますがこのガイドローラの変摩耗でチェーンの張りに異常が出て●マークが合わないことが有ります。

 

画像は変摩耗したローラー。

 

他には、クランクシャフトに取り付けられているギアの位置がずれていて●マークが

合わない事も有ります。

このクランクシャフトのギアは取り付け位置が決まっています。

 

クランクにはフライホイールの位置を決めるウッドラフキーと言う物が付いていますがこのキーの中心とクランクのギアの谷間を合わせて取り付けされています。

このクランクギアは圧入されているのでまれにずれる事も有ります。

この位置がズレている事がまれに有り●マークが合わなくなることが有ります。

 

他には、前記事と同じでメーカー違いのシリンダーとガスケットを使用していたり

最近はあまり聞きませんがシリンダーやヘッドを研磨したりしているパーツを使用すると●マークが合わない事が有ります。

 

カムチェーン、ガイドローラーは出来れば新しい物を使用するとより安全かもしれません。

 

次回はカムスプロケットの●マークがずれているとどの様な不具合が出るか等を書きたいと思います。