ちょっと早めの香嵐渓紅葉見物と世界ラリー選手権のリエゾンスケッチ | シニアの の~んびり道草

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日頃の散歩や近場のドライブ、時には一晩泊りでぶらっと訪ね歩くことがある。そんな折、おお! これは綺麗だ、これは凄い、これは面白いと感嘆したり、感動したようなことを、思いつくまヽアルバム風に綴ってみる。

11月22日、紅葉の名所で知られる愛知県豊田市足助町の香嵐渓へ行ってきた。巴川沿いに広がる香嵐渓の紅葉の見頃は例年11月中旬〜下旬だが、今年は色づきが遅く、例年より2週間ほど遅れているという。

色づきが遅くなった理由は、猛暑の影響や老木が多くなったことなどが考えられるという。それでも、日当たりの良いところは綺麗に赤く染まり、多くの人が写真を撮ったり、川沿いを散策したりして、ようやく色づいたモミジを楽しんでいた。写真は香嵐渓のシンボルともいえる待月橋周辺の様子で、本来の紅葉には程遠くピークはもう少し先だ。


矢作川の支流巴川がつくる渓谷、香嵐渓は、紅葉やカタクリの花などが有名だが、もみじは寛永11年(1634)に、香積寺11世住職・三栄和尚によって植樹されたのが始まりとされている。今日その数4,000本ともいわれ、四季折々の姿を清流巴川に映し出している。また周辺には、三州足助屋敷、城跡公園・足助城、江戸時代の面影を残す「古い町並み」などの見どころがある。なお、この日は「FIA世界ラリー選手権(WRC)のラリージャパン2024」の第2日目の競技が豊田市山間部を舞台に実施される。リエゾン(ステージ間一般道移動)を見学するため、R153(飯田街道)の伊勢神トンネル付近と稲武町付近に移動、観戦スケッチしてきた。



香嵐渓観光コースマップ。


香嵐渓紅葉見物で人気の巴川に架かる朱色の待月橋と巴川沿いの散策を楽しむ見物客の様子。赤く色づいたモミジも散見されるが、見ごろは今月末頃か!。


香嵐渓のもみじは今から約400年前、香積寺11世の三栄和尚が経を唱えながら植えたのが始まりで、長い間“香積寺のもみじ”と呼ばれていたが、昭和5年(1930)大阪毎日新聞の本山彦一社長により、香積寺の「香」、巴川をわたる爽涼とした嵐気の「嵐」から“香嵐渓”と名付けられたという。「第69回香嵐渓もみじまつり」は11月1日~11月30日で、今年は大正13年(1924)の飯盛山大植樹からちょうど100周年にあたり、今では「愛知の宝」といわれるまでになった香嵐渓の、これから100年先の未来を考えながら開催されるという。


待月橋から上流を眺めると、一際鮮やかに色づいた銀杏が目に入る。


色づきはいまいちだが、紅葉のトンネルを楽しむ見物客。


三州足助屋敷の前の様子で、ここも現在は銀杏が主役といった状況。


香積寺の山門は人気撮影スポット。入館しなかったが三州足助屋敷は、機織りや藍染め、竹細工などの体験で、明治~昭和30年頃の農家の暮らしを体験できる観光施設。案内パンフによると「ここの手仕事は民芸でも伝統工芸でもない。自分の生活に必要なものは自分で作るしたたかな山の生活が甦っただけなのだ。土から離れ、手足を使わなくなった現代の生活が慈しみを忘れいかに貧しいものか考えてみたいものだ」と記されている。


紅葉の木々のズームアップ。


薫楓橋上流側の巴川と紅葉。


香嵐橋付近の紅葉の様子。香嵐橋は巴川の上流に架けられている全長30mの赤い吊橋で、対岸には茶店「川見茶屋」、バーベキュー&バンガロー施設「足助村」がある。茅葺き屋根とのコラボもいい。


待月橋下流側の左岸から対岸の眺め。


巴橋から上流側待月橋方向を望む。


露店は五平餅などの地元グルメがいっぱい。


世界ラリー選手権(WRC)の今季最終戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2024」が始まった。大会2日目は豊田市の山間部が競技舞台で、香嵐渓に近い伊勢神トンネルや稲武町付近で開催される。そこで、競技そのものはチケットがないので観戦できなかったが、「リエゾン」と呼ばれる移動区間の模様を見てきた。競技区間はスペシャルステージ(SS)と呼ばれ、ラリージャパンの場合は4日間、合計21ヵ所のSSを使って競技が行われ、このSSの合計タイムが最も短い選手が優勝する。SSは一般車両が入れないように封鎖された道路で実施されるが、SSとSSの移動区間は「リエゾン」と呼ばれ、ラリーカーは交通法規を守って一般車両に混じって法定速度で移動し、赤信号では当然止まるので選手や場所によっては手を振ってくれたり写真に目線をくれるシーンもある。当然無料でラリーマシンや選手と出会うことができる。写真はR153(飯田街道)の伊勢神トンネルの手前付近で。 


稲武町のR153リエゾン区間を、一般車両と混走するラリーカー。


豊田市足助町飯盛 香嵐渓のMAP