東海環状自動車道 山県IC~大野神戸IC間の工事進捗状況をレポート(その3) | シニアの の~んびり道草

シニアの の~んびり道草

日頃の散歩や近場のドライブ、時には一晩泊りでぶらっと訪ね歩くことがある。そんな折、おお! これは綺麗だ、これは凄い、これは面白いと感嘆したり、感動したようなことを、思いつくまヽアルバム風に綴ってみる。

令和6年度(2024)開通見通しの東海環状自動車道西回りルートの山県IC~大野神戸IC間(延長18.5km)の工事進捗状況を9月20日にレポートしてきた。2021年7月、2022年8月、今年9月と3回目で、昨年のレポートから1年1ヵ月が経っているので、各工区とも工事の進捗状況はかなり進展していた。写真は高架橋工事が着々と進む岐阜IC(仮称)の現場で、手前の巨大な足場上が内回りルートの本線、後方が外回りルートの本線。

 

この区間には、岐阜山県第一トンネル、御望山トンネル、郡府山トンネルの3つのトンネルと根尾川に架かる根尾川橋梁がある。昨年の8月時点では、岐阜山県第一トンネル、郡府山トンネルが掘削を終え貫通、御望山トンネルは掘削に着手、根尾川橋梁は橋梁上部工工事がほゞ完了したところだった。また、各工区とも高架橋を支える橋脚下部工を全面着工、一部では高架橋上部工に着手した現場もあった。


このように、2024年度の開通を目指し建設工事が着々と進められているので、以下、高架橋の上部工工事を中心に現状をレポートする。来年の今頃は高架橋の上部工等の基礎的な建設工事は完了し、現場周辺の様相は一変していることだろう。

 

 

 

 

2020年3月に開通した山県ICへ接続する本線、ランプウェイの現場。正面のこんもりとした森をオープンカットして山県ICから岐阜ICへ向けて延伸する(山県市西深瀬地内)。

 

山県ICの内回りランプウェイの上部工工事現場。

 

岐阜山県第1トンネル手前の高架橋はほゞ完成している。下は岐阜山県第1トンネルの山県市高富側坑口。

 

山県市西深瀬地内では、大型ドローンを活用して点検・資機材の運搬作業が行なわれていた。

 

建設が進む岐阜ICの全景を北側から遠望する。岐阜IC周辺は長閑な田園や柿畑の中に、2年前、ニョキニョキと地面から生えるように下部橋脚が林立、まるで古代遺跡のような光景が広がっていた。この光景は今しか見られず、この姿が見られなくなるのはちょっと寂しいとも思ったものだが、現在は高架橋の本線、ランプウェイの複雑な立体構造体が姿を現し、ダイナミズムな光景を見せている(岐阜市大学北3丁目周辺)。

 

岐阜山県第1トンネルの岐阜市側本坑口(4,931m)と避難坑口(4,833m)を遠望する。下は本坑口から岐阜ICの中範囲工区の上部工現場を見る(岐阜市城田寺地内)。

 

岐阜ICの料金所ゲート付近の土盛工事が終わり、インター出入り口の輪郭が見えてきた。下は本線高架橋越しに岐阜大学医学部附属病院を望む(岐阜市大学北地内)。

 

中範囲工区中央部の様子で、本線、ランプウェイの高架橋、下部橋脚群の複雑な構造体が見える。

 

交差する県道91号岐阜美山線から、中範囲工区の高架橋工事現場を間近に見上げる。直線と曲線によって構成される構造体を直下から見ると実にダイナミックである。

 

本線高架橋は、手前の6F建てビルより高い所を通る。2階建て民家やビルの高さから推測すると約20数mか!

 

西範囲工区の本線、ランプウェイの幾何学的で人工的な造形が美しい。下は御望山トンネル坑口と手前の高架橋工事の様子(岐阜市深坂地内)。御望山トンネルは反対側の西郷方面から掘削が進行中。

 

西郷側の御望山トンネル(1560m)坑口と県道78号岐阜大野線の交差ヵ所の様子(岐阜市御望地内)。

 

中西郷工区では、既に高欄工事も完成して足場を外している区間もある。下は中西郷から御望山方面を振り返るかたちで眺める。

 

中西郷工区の高架橋上部工は、ほゞ完成して足場を外しているところもある。写真下のトンネルは郡府山トンネル坑口(岐阜市中西郷地内)。

 

郡府山トンネル坑口(本巣市上保側)を別アングルから。ここは古墳時代前期から後期にかけて形成された群集墳で有名な本巣市と岐阜市にまたがる国史跡船来山古墳群の一画で、上部工工事は終盤を迎えている(本巣市上保地内)。

 

糸貫(仮称)ICの東側工区の本線と内回りランプウェイの上部工現場の様子(本巣市上保地内)。

 

糸貫ICの料金所ゲート付近と外回りランプウェイ(本線の下を潜り抜ける、内回りはそのまま本線に)の土盛工現場の様子。下は国道157号線(本巣縦貫道路)の交差ヵ所で、このガード手前を南進車は左折(北進車は右折)すると糸貫ICの料金ゲートへ(本巣市上保地内)。

 

樽見鉄道横断ヵ所の様子。下は本巣(仮称)PA沿いの本線で盛土構造になっており、既に土盛工は完了している(本巣市見延地内)。

 

本巣PA付近の本線は盛土構造であるが、本巣PA以南は全て高架橋構造である。盛土工、高架工の境の擁壁工事が進行中で、現在擁壁基礎鉄筋を施工している。下は擁壁基礎鉄筋工を別アングルから(本巣市見延地内)。

 

国道303号線交差付近の下部工現場の様子。他の工区と比較して工程的に遅い進捗状況である(本巣市七五三[しめ]地内)。


上部工現場の様子(本巣市上真桑地内)。

 

主要地方道53号線岐阜関ヶ原線の交差ヵ所は、張り出し工法(橋脚から左右に桁を延ばし弥次郎兵衛のように左右のバランスをとって橋をつなぐ工法)が採用されている。北側橋脚部の様子と下は現地広報案内板(本巣市政田地内)。

 

張り出し工法の北側橋脚部を別アングルから(左上)と工事用シートに覆われた南側橋脚部(右上)。下は現地広報案内板。

 

張り出し工法の南側橋脚部の先は高架橋上部工工事が進んでいる。下は根尾川左岸堤から見た上部工工事の状況(瑞穂市七崎地内)。

 

大野町下磯の根尾川右岸堤から見た根尾川橋梁は既に完成しており、後方左下の建物は本巣市政田地区。下は大野神戸IC東側の上部工工事の状況で、後方の建物はJA厚生連の「岐阜・西濃医療センター西濃厚生病院」(揖斐郡大野町下磯地内)。

 

2019年12月に開通した大野神戸ICから、延伸する本線、内回りランプウェイ工事はほゞ完成している。下は延伸ヵ所の本線、内回りランプの上部工現場の様子を別アングルから。