暗闇に浮かぶ幻想的な姿 根尾谷の淡墨桜ライトアップ | シニアの の~んびり道草

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日頃の散歩や近場のドライブ、時には一晩泊りでぶらっと訪ね歩くことがある。そんな折、おお! これは綺麗だ、これは凄い、これは面白いと感嘆したり、感動したようなことを、思いつくまヽアルバム風に綴ってみる。

4月1日、岐阜県本巣市の国天然記念物「淡墨桜」のライトアップを観てきた。淡墨桜はエドヒガンザクラで、樹齢1,500年以上とされ、山梨県の「山高神代桜」と福島県の「三春滝桜」と並んで日本三大桜の一つとされる。また、継体天皇お手植えという伝承や、枯死寸前の老木の起死回生術、作家の宇野千代がその保護を訴えて、活動したことでもよく知られている。

今年の開花の進み具合は例年より一週間ほど早く、3月25日頃にはほぼ満開となり、この日は土曜日ということもあって多くの人たちが訪れ、ライトアップされた満開の夜桜を楽しんでいた。



ライトに浮かび上がる淡墨桜は、今年も華やかに色づき訪れた人たちの目を和ませている。暗闇に光る桜をバックに、自撮りを楽しむ人たちも。


樹齢1,500余年の淡墨桜と樹齢約100年(大正12年[1923]観音堂建立記念樹)の淡墨二世の共演。昼間とは違った、暗闇に光る幻想的な姿が一段と美しい。


淡墨桜の正面ともいえる北東側からの眺めで、記念写真はこのアングルでの撮影者が多い 。樹齢1,500余年、高さ17.2m、枝の広がりが最大23.9mの一本桜。 樹齢1,500年と言うと飛鳥時代よりも前の後期古墳時代から咲いていることになる長寿の樹で、どっしりとした風格がある。


2年前の同日(2021.4.1)昼間に撮った同アングルの淡墨桜。蕾の時は薄いピンク、満開時は白色であるのに対し、散り際になると淡い墨色になるという特色から、「淡墨桜」と呼ばれている。


幹囲9.9mの巨樹は、近くにいる人々がまるで小人のように見えるほど。 福島県の「三春滝桜」、埼玉県の「石戸蒲ザクラ」、山梨県の「山高神代桜」、静岡県の「狩宿の下馬ザクラ(駒止めの桜)」と並び日本五大桜、日本三大巨桜の一つとして数えられ、大正11年(1922)に国の天然記念物として指定された。


光に輝らされた幻想的な姿を別アングルから。


枝張りは東西23.9m、南北20.2mの巨樹は、沢山の支柱に支えられて力強く優しく咲き誇っている。下段はその桜花爛漫の様子を部分的にズームアップしたもの。


春の宵、華やかにライトアップされた夜桜と昼間の様子(2021.4.1)を同アングルで撮影したもの。



岐阜県本巣市根尾板所字上段995 根尾谷淡墨桜のMAP