新岐阜県庁舎 20階の展望ロビーから360度の景色を楽しむ | シニアの の~んびり道草

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日頃の散歩や近場のドライブ、時には一晩泊りでぶらっと訪ね歩くことがある。そんな折、おお! これは綺麗だ、これは凄い、これは面白いと感嘆したり、感動したようなことを、思いつくまヽアルバム風に綴ってみる。

2月20日、今年1月4日に開庁した新岐阜県庁舎の20階に設けられた展望スペース「清流ロビー」を見学してきた。約90メートルの高さから四方を見渡せる清流ロビーは、誰でも自由に見学でき360度の眺望が楽しめる空間で、岐阜市内はもちろん、天気が良ければ名古屋駅前の高層ビル群も望める。写真は北東側の岐阜市役所、金華山・岐阜城方面の眺め。


清流ロビーに展示されているジオラマ。現庁舎の隣に建設され、地上21階(高さ106m)の行政棟と地上6階(高さ32m)の議会棟の2棟で構成。建築家の隈研吾氏がデザインアドバイザーを務め、建設費は496億円という。延べ床面積は行政棟68,329㎡、議会棟13,929㎡で、1966年に開庁した現庁舎の1・6倍。外壁には県産タイル、内装にはヒノキなどの県産材をふんだんに使い、1階のギャラリーには美濃和紙や岐阜和傘といった伝統工芸品を展示している。


行政棟1Fエントランスホールの土壁「岐阜に舞う」は、高山市出身の左官職人、挾土(はさど)秀平氏が手掛けた作品。案内板には「幅約10m、高さ約4mの大作で挾土氏の最大級の作品になります。飛騨の祭屋台の「紙吹雪」と美濃の鵜飼のかがり火の「火の粉」が岐阜県に舞うさまを大胆かつ繊細に表現し蒔絵風に仕上げています。歴史を引き継ぎながら岐阜県が発展するように挾土氏が願いを込め制作したものです。作品全体に櫛引きを施し段差をつけることにより、陰影が生じます。高度な技法により平面でありながら立体的に見えます。」と説明されている。


清流ロビーへの直行エレベーターを降りると前面ガラス張りの20階展望フロアである。清流ロビーは東西100m、南北30mの広々とした空間で、北側エリアが一番広い展望デッキとなっており、ソファやテーブルを並べ、レセプション会場としても活用できるようになっている。


北 North 岐阜市中心市街、岐阜城・金華山、岐阜市役所方面。


北 North 岐阜大学キャンパス、長良川、河渡橋方面、雲がなければ能郷白山も見える。


西 West ふれあい会館、穂積大橋、池田山方面、伊吹山は雲で霞んでいる。


西 West 長良川、ソフトピアジャパンセンター、大垣市街、墨俣城、養老山脈方面。


南 South 県立岐阜総合学園高校、岐阜羽島駅、鈴鹿山脈、国営木曽三川公園方面。


南 South 名古屋駅高層ビル群方面。


東 East 荒田川、ツインアーチ138方面、天気が良ければ恵那山も望める。


東 East 各務原市方面。


1Fの県産品展示ギャラリー「GALLERY GIFU」。和傘、蛇の目傘、本美濃紙(右上)、木工品、陶製品、タイル(右下)、関の刃物製品(左下)など、まさに岐阜を象徴する場所となっている。東京オリンピック・パラリンピックで使われた美濃和紙の表彰状や美濃焼など多数の県産品が展示され、岐阜の伝統産業について学ぶことができ、その技術がどのように社会で活かされているかを知ることができる。
 

「新岐阜県庁舎 20階展望ロビーからの眺望」のビデオ。