研究栽培農園「鈴鹿の森庭園」のしだれ梅まつりを観賞 | シニアの の~んびり道草

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日頃の散歩や近場のドライブ、時には一晩泊りでぶらっと訪ね歩くことがある。そんな折、おお! これは綺麗だ、これは凄い、これは面白いと感嘆したり、感動したようなことを、思いつくまヽアルバム風に綴ってみる。

感染が拡大する新型コロナウイルスの影響で、外出もまゝならない日が続いている。気分転換にどこかへ出掛けようと思っていたところ、三重県鈴鹿市の鈴鹿山脈の麓にある梅園「鈴鹿の森庭園」で、しだれ梅の花が見頃を迎えていると新聞報道で知った。

そこで、コロナ禍での県をまたぐ移動になるので躊躇したが、平日なら来場者も少ないのではと手前勝手な判断のもとに、3月15日に出掛けてきた。

鈴鹿の森庭園は、日本の伝統園芸文化のひとつであるしだれ梅の「仕立て技術」の存続と普及を目的とする研究栽培農園である。「呉服枝垂(くれはしだれ)」を中心に、匠の技と歴史が受け継がれた名木約200本が全国から集められている。毎年、開花時期に合わせ一般公開され、約2万平方メートルの敷地に200本ほどが咲き、一帯をピンクや赤、白色に染め上げている。


日本最古とも思われる呉服しだれの代表木「天の龍」。既に花の最盛期を過ぎているが、大きく美しく艶やかに「枝垂れる姿」は圧巻である。


入園口と入園券。ウイークデーでもあり思ったより来場者は少ないようだ。


入園して最初に出迎えてくれるのが、この「白虎梅」。梅はかなり古い時代から親しまれてきたが、しだれ梅は比較的新しく、江戸後期の文献に初めて登場する。昭和初期に刊行された「花梅名鑑」には「呉服」「綾服」「大輪呉服」などの記載があり、現在では42種類ほどが確認されているのだという。


呉服しだれの代表木「地の龍」。パンフによると、ライトアップされ闇夜に浮かぶしだれ梅はまるでシャンデリアのように輝くという。


見晴らし台からは、園内と鈴鹿山脈が一望できる。右側に御在所岳(1,212m)や鎌ヶ岳(1,161m)、中央に入道ヶ岳(906m)、左側に宮指路岳(946m)などが望める。


園内中心部の様子で、まさに梅一色の景色が広がる。


コロナの影響で来園者は少なめ。右下はズームアップで撮っていたところ、たまたま1羽のメジロを発見し撮ったが、直ぐ見失ってしまった。


来園者も少なく、園内中央部の遊歩道付近は閑散としている。


当園の代表品種で、左上から時計回りに白色/中輪八重咲の青龍梅、白色(淡紅色)/中輪八重咲の玉垣しだれ、淡紅/中輪八重咲の呉服しだれ、淡紅色/中輪八重咲の酔心梅。


既にピークは終っているので、呉服しだれの根本付近は花びらの絨毯になっている。


鈴鹿の森庭園は「研究栽培農園」という位置付けで、八重咲き品種の代表「呉服しだれ」を中心に、仕立て技術の研究栽培に取り組んでおり、園内の中央部では「しだれ梅剪定実演」が行われていた。


しだれ梅、ツツジ、スイセン、クリスマスローズの競演。


鈴鹿の森庭園は、伊勢国一の宮・猿田彦大本宮椿大神社のお膝下で、「椿こんにゃく」が名物である。さしみこんにゃく、らうめん風こんにゃく、小玉こんにゃく、こんにゃく串だんごは一般的だが、こんにゃくフライ(醤油だし味付き)は初めてで、まだ食べたことがない。



三重県鈴鹿市山本町151-2 鈴鹿の森庭園のMAP