「岐阜のマチュピチュ」天空の里 上ヶ流の茶畑 | シニアの の~んびり道草

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日頃の散歩や近場のドライブ、時には一晩泊りでぶらっと訪ね歩くことがある。そんな折、おお! これは綺麗だ、これは凄い、これは面白いと感嘆したり、感動したようなことを、思いつくまヽアルバム風に綴ってみる。

6月1日に、今、SNSやTV放映で話題のスポット「岐阜のマチュピチュ天空の茶畑」へ行ってきた。古くからお茶の栽培がさかんな岐阜県揖斐郡揖斐川町。この町の春日上ヶ流(かみがれ)地区に、標高330mほどの山の中腹から山頂にかけて一面に広がる茶畑があり、それこそが話題のスポットである。

人里離れた山道を登らないと行けないというイメージもあってか、地元の人にもあまり知られていない高所の茶畑であるが、車で簡単に行くことができる。揖斐川町中心部と春日方面をつなぐ県道32号線を西へ進むと、樫村というバス停の横に「上ヶ流茶園」の看板があるので、ここを右折して山道に入る。ここから上ヶ流地区へ続く道はワインディングロードだが、15分ほど進むと急に展望が開け、感動的な景色が待っている。

天空の茶畑 上ヶ流茶園とは――上ヶ流茶園は海抜約330mに位置し、茶園には、日本では数%しか残っていない、日本古来のお茶が、先人達によって700年以上も守り継がれています。国内では「やぶきた」が、日本茶の90%以上を占めるようになりましたが、山深い春日では急峻な地形が災いし、「やぶきた」への改植が中々進まず、今でも「在来品種」の茶園が残り、現在では全国でも希少貴重な「在来品種」の茶生産地となって、全国的に脚光を浴びる事になりました。ここ、春日は冷涼な気候で昼夜の寒暖差が大きく朝霧が発生しやすいため、香り高いお茶が栽培される事で知られており、また、無農薬栽培を頑固に守り続けて栽培されています。しかし、お茶農家の減少とともに、茶の生産量は減少し、耕作放棄地が増え続けているため、平成22年には、この奇跡的に残された在来品種のお茶を「天空の古来茶」と名付けて、お茶と茶園の景観保存に取り組んでいます。上ヶ流茶生産組合―― (現地案内看板をそのまゝ転載)

 ※詳しくは 私のホームページ をご覧ください。スライド写真、パノラマ
  画像でこの記事の全容を紹介しています。




案内所の係員からこの「遊歩道散策マップ」の配布と簡単な説明、入山の注意事項の伝達、杖の貸出を受ける。
遊歩道散策マップ

約20分で絶景ポイントB地点に到着する。切り開かれた山肌に立ち、目の前に広がるパノラマ景観を一望する。高い位置から見下ろす雄大な緑の茶畑は、まさに一枚の絵画のようだ。
ポイントBからの眺め

絶景ポイントB地点から幾何学模様の茶畑の畝をズームアップして眺める。
中央部をズームアップ

案内所から絶景ポイントA、B地点を望む(上)と A地点から案内所、遊歩道の入口方面を見下ろす(下)。
A、B地点と案内所

遊歩道の絶景ポイントA地点から天空の茶畑を俯瞰する。上から見下ろす茶畑は、周りを山に囲まれた斜面に鮮やかな緑の畝が段々になっている様子など、まさにマチュピチュのような世界が広がっている。
Aからの眺め

岐阜方面の一望ポイントから岐阜・本巣方向を望むが、この日は霞がかゝって視界は良くない。
林道から岐阜方面を

上ヶ流集落の「上ヶ流茶直売所」。静かな山あいの中だが、ここだけはカラフルな幟旗や和傘のディスプレイで、鮮やかな色彩に溢れている。上ヶ流茶は県道32号線沿いにある「かすがモリモリ村リフレッシュ館」でも販売されている。
上ヶ流地区の直売所

5月末から6月初めの頃は麦秋の季節だ。麦秋とは麦の穂の熟す季節、麦の秋のことである。この時季は陽気もよく、しかも昼間の時間が一番長くドライブには絶好で、私の一番好きな時季である。上ヶ流地区への入口に当たる揖斐川町市場地内で。
春日地区入口の麦秋

岐阜県揖斐川町春日六合上ヶ流のMAP