こんにちは。NEW HORIZON O.S.のHiroです。
今回はパラグアイの隣国、BRICSの一角を担う大国、ブラジルについて書きます。
ブラジルというとサッカー、コーヒー、アマゾン、カーニバルなどを思い起こされる方が多いと思います。
格闘技好きの方でしたらブラジリアン柔術やカポエイラといったところでしょうか。
確かにそういったイメージが強いですね。
ただ、それとは違う、別の顔も持っています。
まず、ブラジルやメルコスールのみならず、南半球および南北アメリカ大陸で人口が一番多い大都市はブラジルのサンパウロで、中南米の経済の中心地です。
上記のウェブサイトによると、大サンパウロ圏で2023年現在の人口は、およそ2262万人です。
ブラジルは工業力もあり、ボーイング、エアバスに次ぐ世界第3位の航空機メーカー、小型ジェット機で有名な、エンブラエル(Embraer)、はブラジル企業です。
自動車産業も欧米や日本のメーカー各社が進出しており、現地生産が盛んです。
食料自給率は100%を超え、コーヒーの他、大豆や米、各種野菜や果物が豊富で農業国としての一面も保っています。
涼しい気候でないと栽培ができないリンゴもブラジル南部の標高が高い、時に降雪もある場所で日本品種のふじなどが栽培されています。
同じブラジル南部にあるリオ・グランデ・ド・スール州(Rio Grande do Sul、州都ポルトアレグレ、Porto Alegre)ではイタリア系の人々を中心にワインの生産も行われています。
ブラジル南部のリオ・グランデ・ド・スール州につきましては以前、ブログ記事にしましたので、こちらをどうぞ!
スポーツ面では、有名なサッカーの他にバレーボールや近年ではオリンピック種目にもなった、サーフィンが盛んです。
2014年(この年はサーフィン世界ツアー運営団体WSLの前身のASP時代最後の年)から2023年までの過去10年間(2020年はコロナ禍のため中止)のサーフィン世界ツアー(WSL)の男子部門のチャンピオンのうち、全9シーズン中、4人のブラジル人選手が合計で7シーズン優勝し、2020年(開催は2021年)東京五輪サーフィン男子部門の金メダルもブラジル人選手が勝ち取りました。
ブラジルにおいて日本人にとって心強いのは、ブラジルは世界最大の日系人人口を抱えている国だということです。
日本人移民は当初、コーヒー栽培に関わる仕事に従事していた人が多かった歴史的背景から日系人は主にサンパウロ州と隣のパラナ州に集中しています。
中国人や韓国人が進出する前は日本人街と呼ばれていた、ブラジル日系人の心の故郷の東洋人街リベルダージ(Liberdade)はサンパウロ市の中心部にあり、ブラジル日本文化福祉協会を始めとする各日系団体があり、日本食レストラン、日系ホテル、食品、雑貨などの日本製品を売る商店が集まる、日系の一大中心地です。
ここでは、一通り日本製品が手に入ります。
百円ショップのダイソーもブラジル進出済みで、特にサンパウロ州においては各地に支店があります。
ブラジルの国語はポルトガル語で、日系人を含め若い世代では英語が堪能な人が増えてきていますが、今でも、特にサンパウロ州では日本語が役に立ちます。
大半は70代かそれ以上の日系1世の他、多くの日系2世は日本語が堪能です。最近では日系3世や4世でも日本育ちや日本在住経験のある方の場合、流暢な日本語を話す方もおられます。
実際にブラジルに住むに当たり、これら日系の方のお世話になることもあるでしょう。
ひとえに彼ら日系人のお陰でブラジルにおける対日感情は良好です。
ブラジルではアジア人と言えば、japonês(ジャポネース、日本人)というように、人口、社会的影響力の点で、日系は中国系や韓国系を遥かに上回っている世界でも数少ない国です。
こういったことから、日本人にとってブラジルは世界で最も住みやすい国の一つと断言できます。
海外に住む場合、ブラジルのように人種差別が少ない、戦争後のわだかまりがない、日本人であれば対日感情が良い国や地域、そういった所を選ぶのは大事だと思います。
日本ではブラジルは治安が悪いということはよく知られていると思いますので、治安の心配があるという方は多いかもしれません。
確かに日本と比べれば治安が悪いですし、日本より治安が悪いヨーロッパなど他の西洋文化圏と比べても悪いと思います。
正直、この点は残念だと思います。しかしながら、私は実際にサンパウロ大都市圏に隣接する中規模の都市に6年ほど住んだ経験がありますが、一度も危ない目にあったことはありませんし、物を盗まれたこともありません。
もちろん、最低限の注意を払ってのことですので、夜中に一人で路上を歩いていたりすれば犯罪に遭う確率は上がるでしょう。
天災の面では、ブラジルは地層が古いので地震は起きませんし、もちろん津波は来ません。台風(南半球ではサイクロン)も来ません。
最後に、世界で5番目に広い国土面積を持ち、人口は2億人を超え、鉄鉱石や原油を始めとした豊富な資源、食料自給率100%を超える豊富な食料、自国で必要な製品はほぼ国内生産できる工業力、多人種・多民族国家で差別が少なく広大な大地に育まれた明るくダイナミックな国民性、若年人口の多さ、中南米一の教育水準、日系人人口の多さ、多種多様な気候・風土、先住民由来の食材や世界中からの移民が持ち込んだ食材や料理とそれらが融合してできたブラジル料理、ボサノバやサンバに代表される独創的な音楽、ブラジルと同じような多人種・多民族国家のアメリカ合衆国が未だ達成できていない人種の融合を達成したブラジル、そんなこの国で生まれた人種のるつぼにあなたも溶け込んでみませんか?
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今回もお読みいただき、ありがとうございました!