2024年5月8日。
この日はトミーテックと言われるところから新商品の発表がある日です。
「TOMIX」と呼ばれる、Nゲージなどを取り扱っているブランドがあります。
さて、ここは情景部品も沢山出しており、例えばローソンやファミリーマートと言ったコンビニ類。架空物にはなりますが本屋や個人商店、ビルなど。
↑2024年1月に開催されたプラレール博inOSAKAにて。トミーテックはタカラトミーの子会社なので、このような展示もありました。
と、このように架空の建物から実在するものまでさまざまな情景部品を出しているトミーテック。
そんなトミーテックが今回発表した新商品は…。
まあいつも通り鉄道模型…なのですが…?
………
ハローマックです。まぎれもなくハローマックです。
しかも「ハローマックの居抜きに入っている東京靴流通センター」もあります。どこまで本気なんだ…。
というわけで、なんと2024年11月に「ハローマック」と「ハローマック居抜きの東京靴流通センター」の建物の発売が決定しました。
↑ちなみに「株式会社チヨダ 承認済」です。チヨダというと東京靴流通センターを営んでおり、ハローマックを営んでいた会社。
ハローマックのキャラクター「マックライオン」が2018年に商標登録され直したことで話題になりました。
2019年には東京おもちゃショーでハローマックブランドで出展したり、今となっては「ぬりえ」や「商品券」でハローマックの姿(というよりかはマックライオン)が出るのみでしたが…。ついに「建物そのもの」まで登場しました。
建物そのもののパロディとしては2021年3月12日発売「A列車で行こう はじまる観光計画」というゲームソフトに登場したことはあります。
↑パロディが非常に多い店舗一覧。ハローマックは右下です。ちなみに左下にはスキー用品店のアルペンもあります。
ですが、このゲームの建物はあくまで「パロディ」。今回はれっきとした公認の建物です。
スケールは150分の1。Nゲージジオラマモデルです。ちなみにトミカは64分の1スケールとなっています。
↑TOMIXによる商品紹介。「東京靴流通センター」と「ハローマック」で一つの画像でしたが分けさせていただきます…。
凹凸のところは新規金型で作られています。塔の部分の3つの凹凸まで完全再現。
基本的にハローマックの建物は塔の部分に3つの凹凸、1~4つの照明が四方に置かれおり、メインの塔からは見えない面にはしごが存在します。
さらに屋根の看板(塔の部分と思われます)は印刷済。一部はシールではありますが、チヨダのお墨付きということでその部分も完全再現。
「おもちゃ&ファンシー」と側面に描かれている部分もしっかりと再現されています。
店舗は架空の店舗名(町中・新山手・山手中央)となっています。それ以外にも店内の什器(じゅうき)なども多く、シールもしっかりと付いています。
商品名も正式名称の「おもちゃのハローマック」となっています。
↑チヨダが公式資料として持っているであろうハローマックの建物。模型もこの写真をモデルに作ったと思われます。
(この写真は2000年頃、チヨダのホームページで「ハローマック」の紹介ページに使われた写真なのです…)
次に東京靴流通センターについて見ていきます。
東京靴流通センターの店舗と言えばこの形です。
塔が長方形の建物。
しかし、今回はハローマックベース。しっかりとハローマックの居抜きで登場しました。
ハローマックベースなので正面が東京靴流通センターであること、中身が靴流通センター仕様であることは基本的には同じです。
ロゴも最新のものを使っています。
これも恐らく南流山店がモデルだと思われます。元資料の店舗なので…。
ここのロゴも最新のロゴです。
ではなぜ、ハローマックだけではなくハローマック居抜きの東京靴流通センターまで作られたのでしょうか?
その答えは恐らくこれだと思われます。
チヨダのホームページには「なつかしのハローマックの店舗」と言うページがあります。
このページにはハローマックの居抜きで東京靴流通センターが入った店舗が"だいたい”網羅されています(一部店舗はありませんが…)。
ハローマック居抜きで東京靴流通センターが入るのはもはや公認みたいなものなのです。
なので、作ったと考えられます。
というわけで、是非買いましょう。ハローマックを……。