箱根越え【箱根旧街道】 | HIROのブログ

HIROのブログ

趣味のブログです。気の向くままに山登りをしています。





5月11日(日)


今回の登山は箱根、旧東海道を歩きます。
江戸時代の旅人は
小田原の宿を早朝に出発して
箱根の山を越えて
次の宿場町の三島まで歩いたそうです。
東海道最大の難所で
天下の険と言われた
往時のルートをなるべく忠実に
歩いてみようと思います。




最寄りの駅の始発列車の時間に合わせて

自宅を出発しました。


前回の登山の時

始発列車の時間は

まだ暗かったですが

今回は夜が明けています。

だいぶ夜明けの時間が早くなってきました。




小田急線の小田原行きの始発に乗ります。




小田原駅に到着です。

日中は観光客で賑わっていますが

この時間は人の流れは疎らです。




さて、今回は小田原駅から

行動を開始します。




小田原は東海道の宿場町だっただけに

周辺の建物もレトロなデザインでした。




小田原城の天守閣が見えます。




しばらくは国道1号を歩きます。

途中から箱根登山鉄道が並行して走っています。




箱根登山鉄道の箱根板橋駅。





市街地を過ぎて周囲は山に変わってきました。

ひたすら国道1号を歩きます。





奥に見える山の向こう側が芦ノ湖ですね。





箱根湯本駅が見えてきました。









箱根湯本駅。

ここまでは電車で来れるのですが

私の今回のテーマは

昔の旅人のように

宿場町から宿場町を歩くことなので

あえて小田原駅から歩きました。





多くの観光客で賑わう土産屋の通りも

まだお店は営業していません。









旅館が何軒も立ち並んでいます。

箱根湯本は

昔、職場の新年会で

何度か来たことがありますが

個人の旅行では

なかなか利用しない場所ですね。





国道1号から離れて

旧東海道に入ります。


歩道が無い道です。

そこそこ交通量があります。




単調な車道歩きですが

途中で名前が付けられた場所が幾つもあります。

そこは歴史を感じさせます。






ここから山道に入ります。

ここまで長かったです。






途中、沢を渡ります。




一旦、車道に出ますが

再び山道に入ります。






これがガイドブック等でよく見る

石畳の道です。

歴史を感じる風情のある道ですが

実際に歩いてみると

石が苔むしていて滑りやすく

デコボコしていて歩きにくいでです。


一歩一歩、足の置く位置を注意して歩かないと

転倒するか、足首を捻りそうです。



このブログを書きながら

箱根旧街道を調べてみると

石畳が敷かれる前の道は

ひどいぬかるみの道で

雨や雪が降ると

旅人は脛まで泥につかる有様で

歩くのが大変困難だったようです。


旧東海道は

そんな歴史があったのですね。







再び車道を歩きます。

この辺りが畑宿です。




箱根新道の上を通行します。

この辺りは旧東海道と箱根新道のルートが

並行しています。

箱根新道は交通量が多く

車やバイクの音がひたすら聞こえてきます。

結構うるさいですね。


このコースは

静かな山歩きを楽しむコースでは無いですね。





この先の道は九十九折りの道です。





上が箱根新道です。





旧東海道のこの辺りは

走り屋の漫画

頭文字Dの舞台にもなりました。

漫画のファンにとっては

聖地巡礼ですね。








車道はヘアピンカーブの連続ですが

登山者は階段でショートカットできます。







この辺りでベンチがあり

小休止しました。




更に登っていきます。

この辺りで蛇に遭遇しました。

まだ小ぶりで子供ですね。

たぶんマムシですね。

カメラを向けた時は

既に反対側の藪の中に消えていました。





再び車道を横切ります。




しばらく山道を進むとトイレがあり

その先に茶店がありました。

ここが甘酒茶屋です。

混雑しているようなので

寄らずに通過しました。








箱根八里は馬でも越すが

越すに越されぬ大井川


と、刻まれた石碑がありました。



大井川は箱根と並ぶ東海道の難所で

当時の大井川は橋が無く

旅人は川越人足の肩や

連台という梯子のような乗り物で

川を渡りました。

大雨で川の水位が上がると

河川を渡ることを禁じる川留めになり

旅人は水位が下がるまで

宿場の宿に逗留しなくては

ならなくなりました。



この石碑を設置するのは

箱根ではなく

大井川が相応しい気がします。





元箱根に到着です。

通りに出ると急に人が増えました。

山道から観光地に入りました。

この辺りはお土産屋、飲食店が並んでいます。



すぐそばが芦ノ湖です。




遊覧船と、その先に富士山が見えました。




観光地だけに風光明媚な場所ですね。




箱根関所跡、資料館があります。

せっかくなので立ち寄っていきます。

入場料500円。









当時の関所が再現されています。














関所の裏の高台からは




芦ノ湖、富士山が眺められます。






行動を再開します。

再び石畳の道を歩きます。





車道に出ると

そこが箱根峠でした。

今回のコースで最高地点です。





ここからは長い下りになります。

車は私の脇を

猛スピードで通過していきます。

車に轢かれたのか

途中、歩道にキツネ(?)の死体がありました。








車道から離れて

ここから山道に入ります。

車道は高低差を稼ぐ為に

大きくカーブしていますが

旧道は、ほぼまっすぐ進みます。




箱根峠から西側も

石畳の道が残っています。











再び車道歩きです。




駿河湾が見えてきました。






ドラゴンキャッスル。




旧道は右側を進みます。






ここまで来て、また石畳の道です。

疲れが溜まった足には

歩きにくい道です。





一里塚。




三島大社に到着しました。

せっかくなので参拝していきます。





三島大社は以前来たことがあります。

この池も見覚えがあります。





参拝していきます。






御神木。






三島駅に到着です。





立ち食い蕎麦屋に立ち寄りました。

歩いた後は汁物が欲しくなります。




ここはJR東海なので

Suicaは使えません。

小田原駅まで切符を購入しました。


小田原駅まで

それほど長時間乗る訳ではありませんが

JRは料金が割高ですね。




熱海駅で乗り換えました。

熱海からは湘南新宿ラインで

列車の編成が長くなりますので

あまり混雑感はありません。








熱海駅から先は

電車は海沿いを走ります。

初島、伊豆大島が見えました。




小田原駅で小田急線に乗り換え

無事に帰宅しました。


小田急線は電車の本数が多く

電車に乗ってしまえば

意外に早く帰れます。




今回は旧東海道、

箱根越えを歩きました。

歴史を感じる道で

以前からいつか歩こうと思っていました。


実際歩いてみると

結構な距離があり

箱根八里は

決して大袈裟な言葉ではありません。

長い道のりでしたが

箱根の山を越えて歩いた充実感はあります。



私の今回の登山は今日だけなので

翌日は身体を酷使する訳ではないので

今日疲れてもたいしたことはありませんが

昔の人は、江戸から延々と歩いて

箱根の山を超えて

翌日も更に歩きました。

当時の人の脚力は

現代人と比べ物にならないですね。



今回は旧東海道の箱根越えを歩きましたが

いずれ東海道の他の区間も

歩こうと思っています。



今回歩いたコース。







小田原駅の売店で

地酒を購入しました。

地酒を見ると欲しくなりますね。