八王子駅で中央線に乗り換えです。
何故かJRの駅に西武線の車両がありました。
しかも赤の車両です。
大昔、私が幼少の頃の西武線は
赤の車両でしたが
それが黄色の車両になり
今は青い車両も走っています。
珍しさに思わず撮影してしまいました。
その時の山行の記録です。
大菩薩の主稜線から牛ノ寝通りを歩き、
奈良倉山から鶴峠に下山しました。
前回は奈良倉山で縦走を打ち切って
下山しましたが
その稜線は更に続いています。
今回はその時に歩いた稜線の続きを
歩こうと思います。
ここから登山道になります。
私の乗ったバスで私の他にも
奈良倉山方面に向かう登山者は
数名おられるようです。
登山道が混み合う前に
登り始めます。
ここから奈良倉山までは
去年歩いた道なので迷うことはありません。
途中で休まずに一気に奈良倉山に向かいます。
少し登ると
一瞬だけ周囲の山を見渡せます。
雲取山方面。
これは三頭山方面。
どんどん登って行きます。
植林のスギ林から雑木林に変わります。
登山道には、あちこちに蜘蛛の巣が張られています。
バスを降りて、1番乗りで歩くと
蜘蛛の巣を払いながら歩くことになります。
赤茶色の蛇が登山道を横切って行きました。
ちょっと写真がブレてしまいました。
カメラのISO感度を
明るいところを撮影することを想定して
設定してあるので
暗い地面を撮影したので
シャッター速度が稼げずに
ブレてしまいました。
なんて言い訳をしておきます。
奈良倉山の山頂に到着。
気温は20度を下回っています。
やはり下界よりも涼しいですね。
山頂の少し先の切り開きから
富士山が眺められます。
秀麗富嶽十二景の一つに数えられていますが
奈良倉山からの展望は富士山方面だけです。
ここで休憩しようと思っていましたが
蝿が凄く、とてもゆっくり休みたい
状況ではありません。
水分だけ補給して先に進みます。
ここから先は私には未踏のルートになります。
今回の山行のテーマは
ここから先を歩くことになります。
そう言えば、この山行で
私と前後して歩いていた登山者と
ここで言葉を交わしましたが、
それ以降は下山するまで誰にも会いませんでした。
バスにはそれなりに乗客は乗っていましたが
これから私が歩くコースは不人気のようです。
奈良倉山から少し下ると林道に出ました。
しばらくは林道を歩きます。
木々の緑がいい感じです。
時期的に新緑ではありませんが。
日差しが強い日で木陰のある林道歩きは
快適でした。
道幅の広い林道でも
所々に蜘蛛の巣がありますが
避けながら進みます。
先ほどまでの登山道は
何度も蜘蛛の巣に突っ込みましたからね。
今回の登山は、延々と樹林帯を歩いたので
ほとんど展望は得られませんでしたが
ここで少しだけ展望が得られました。
山に咲く花。
坪山の分岐点。
平凡な稜線では
山座特定は難しいです。
便利なアプリの力を借ります。
ここから見える山は、小仏城山方面なのですね。
言われないとわかりませんね。
快適な林道歩きはここまでです。
林道は山を巻いて行きます。
地図を確認すると
ここから山道になります。
一見、どこを歩くのか躊躇するところですが
ちゃんと道はあります。
ヤブが茂っていて
蜘蛛の巣だらけの道です。
ヤブをかき分けながら
強引に突破します。
今回のコースは
歩く時期を少し誤りましたね。
もう少し涼しくなって
虫が居なくなってから歩くコースでした。
紅葉の時期がベストシーズンですね。
どうやら藪の茂った核心部は
突破したようです。
これから先は普通の尾根の上を歩きます。
途中、キノコをたくさん見かけました。
そんな時期なのですね。
途中のピーク、小寺山。
展望はありません。
次のピークは大寺山。
ここも展望はありません。
大きなキノコがありました。
次のピークを登り詰めると
三ツ森北峰です。
何故か鏡があります。
ここは南側が開けています。
ここでもアプリの力を借ります。
三ツ森北峰からは険しいアップダウンが続きます。
岩をよじ登ります。
尾名手峠。
写真だけ撮って通過します。
山道に日が差していました。
麻生山に到着。
ここは展望は無く、写真だけ撮って通過しました。
美味しそうに見えますが
食べられるのだろうか?
岩の所に観音像がありました。
権現山の少し手前を歩いていると
前方右側に黒い大きな動くものがあります。
熊です。
距離は約20m。
熊は私に気付いたのか、
右側の稜線を駆け降りて行きました。
一瞬の出来事だったので
写真を撮ることはできませんでした。
扇山の分岐点。
権現山はこの少し先です。
権現山の山頂に到着。
三角点。
山頂の南北の展望はありました。
ここまで歩いてきて
だいぶ時間は押しています。
水分、エネルギーを補給して
すぐに出発します。
山頂から少し下った所に神社がありました。
大窪沢ノ頭。
山と高原地図には山名は記載されていませんが
登山詳細図には山名が記載されているピークです。
そこから少し進んだ所で
動物の荒い息遣いが聞こえます。
熊です。
熊は写真の右側奥の木の上にいました。
葉に隠れていて、姿は見えませんが。
距離は約2、30m。近いです。
熊はガサガサと音を立てながら
木から降りて凄い勢いで走り去って行きましたが
(走り去る姿は見えましたが)
まだ激しい息遣いが聞こえます。
もう一頭います。
これはまずい。
と思い、私は思わず後退りします。
もう一頭の熊も木から降りると
先の熊を追って去って行きました。
これは危なかったです。
もう一瞬、私が気付くのが遅かったら
思いっきり鉢合わせるところでした。
ところで熊の息遣いは
人間に例えると
喘息の気があるような
ゼーゼーした呼吸でした。
そこまではっきり聞こえるほど
至近距離でした。
過去に熊に遭遇したことは何度かありますが
ここまで激しい息遣いを聞いたのは
初めてでした。
今回も熊を撮影する余裕はありませんでした。
熊たちが去ったことで
行動を再開します。
和見峠方面に向かいます。
日が傾いてきたので
気持ちは少し焦ります。
途中に林道を横切り、再び山道に入ります。
麓の集落が見えてきました。
集落に出る手前は藪が茂っていて
蜘蛛の巣だらけで分かりにくかったです。
ようやく登山道から車道に出ました。
ここまで来れば一安心ですね。
明るいうちに車道に出られて良かったです。
日が暮れた頃、酒屋の前に自販機を発見。
私は山歩きの行動中は
酒は飲まないことにしていますが
もう山道歩きは終わっているので
ここで山行の打ち上げのビールを飲むことにします。
ここまで1日、歩き通しでしたので
このビールは格別でした。
ヘッドライトを点けて
それから約30分歩くと
今回の終着地点の四方津駅に到着です。
線路と並行して甲州街道が走っていますが
日曜日の夕方、夜は
いつものように上り線は渋滞していました。
そう言えば、四方津駅を利用するのは
今回が初めてですね。
待つこと数分で電車が来ました。
タイミングが良かったです。
電車は渋滞が無いので
電車に乗ってしまえば自宅まで速いですね。
今回の登山は、まさかの熊に2回、
都合3頭に遭遇する事態になりました。
今回の教訓は、歩きながらでも
常に周囲に注意を払うことですね。
具体的には動物の気配を感じ取ることですね。
例えば藪をかき分ける音、
或いは小枝が折れる音。
少しでも早く危険を察知して
距離を置いて危険を回避できるか、
気づかずにバッタリと鉢合わせになって…
何も考えずに歩くか、
常に周囲に気を配って歩くか、
その意識の差が
明暗を分けることになるかも知れません。
単独で登山者が少ない
マイナーなコースを歩く場合は
特に用心深さが必要ですね。
熊鈴等を付けてさえいれば万全という訳では
ありませんからね。