夜が明けてくると
夏でも雪を纏った山が見えます。
北アルプスにやって来たと言う実感が湧きますね。
八方第二駐車場の隣が八方バスターミナルです。
八方第二駐車場には、温泉もあります。
トイレ。
写真は撮らなかったですが
足湯もありました。
客待ちのタクシーの運転手さんと話をしました。
ここから大雪渓は見えるのか聞いてみましたが
手前の尾根の向こう側に大雪渓があるので
ここからは見えない事。
普段の日曜日の朝は
前日に入山している登山者の車で
早くから第二駐車場は満車になる事。
今日はコロナウイルスが
白馬山荘のスタッフにも見つかって
小屋を閉めている影響なのか
普段の日曜日よりも空いている事。
その時ここで聞いた情報を記載しておきます。
結局、相乗り客は見つからず
当初の予定通りにバスで
猿倉まで行くことになりました。
猿倉バス停に到着。
猿倉の駐車場に車を駐める事も考えました。
猿倉に未明に到着すれば
早朝から登山が開始できて
初日の行程に余裕ができます。
難点は、下山予定地が別の場所で
後日、車の回収が困難なので
その考えは却下しました。
猿倉のバス停の少し下が
一般車の駐車場で
バスの車内から駐車している車が見えました。
パッと見た感じで
だいぶ駐車場は埋まっているようでした。
バス停前の階段の上が猿倉荘です。
前回のブログで書いた
ピッケルの猿倉の焼印は
ここで行ったのであろうか。
最初は樹林帯の中を歩きます。
登るにつれて視界が開けてきました。
いよいよ大雪渓に到着ですね。
テンションが上がります。
大雪渓が見えてきました。
白馬尻小屋に到着。
ここで小休止、
朝食のパン、水分を補給します。
この山小屋は登山の時期が終わると
解体されます。
大雪渓の真下なので
冬は雪崩が多そうな場所ですからね。
登山地図を見ると
白馬尻小屋は休業日、
2022年は要確認とあります。
コロナの影響なのか
今年は営業はしていません。
なので今年は建物の土台の部分だけあります。
でもトイレは準備されています。
いよいよ大雪渓です。
登山者たちはアイゼンを装着します。
私もアイゼンを装着します。
いざ、大雪渓へ❗️
先程までの汗だくになりながらの登山から一変して
ひんやりした冷気を浴びながらの
登山になります。
それまでかいていた汗が一気にひきました。
雪渓の向かって左側から
(川の左右は上流から下流に向かって右側を右岸、左側を左岸と決められています。この場合は右岸)
時々石がバラバラ落ちてくる音がします。
快適な雪渓歩きではありますが
油断はできません。
冷気が気持ち良すぎます。
爽快な気分とはこのことですね。
夏の北アルプス登山の魅力を
堪能したいのであれば
この大雪渓のコースは
かなりおすすめですね。
快適な雪渓歩きはここで終了です。
アイゼンを外し
脇を流れる沢の水で
アイゼンに付いた泥を流します。
付近に咲く花。
カメラのレンズが冷気を浴びすぎて
水滴が多く付着してしまい
まるでソフトレンズを使用したような
写真になりました。
歩いてきた雪渓を見下ろします。
快適な雪渓歩きから一変して
ここからはキツい登りになります。
雪渓を歩く登山者が
アリの行列の様に見えます。
ハクサンイチゲ。
一ヶ所、小さな雪渓を横切る所があります。
多くの登山者は再びアイゼンを履いていましたが
私はアイゼンを付けずにそのまま通過します。
緊急用の避難小屋がありました。
キツい登りではありますが
素晴らしいお花畑が広がっています。
白馬岳は大雪渓だけではなく
花の名山としても知られています。
私は今回白馬岳に登る際に
花の撮影用に
単焦点の広角レンズ、中望遠マクロレンズを
持参するかどうか
直前まで悩みました。
ここに来る車には積んできたのですが
八方の駐車場まできて
最終的に軽量化を優先して
装備から外しました。
これから書く事になりますが
今回の登山は、この後長く険しいコースになります。
もし、再び白馬岳に登ることがあれば
今度は行程を欲張らずに
のんびり写真撮影を優先した行程で登りたいですね。
標高2600mを越えます。
だいぶ下から建物は見えていましたが
ようやく稜線付近に建つ
白馬頂上宿舎に到着しました。
ゆっくり休憩したいところですが
まだ予定がありますので
休憩もそこそこに白馬岳の山頂を目指します。
山小屋が見えます。
白馬山荘です。
いくつも棟が立ち並ぶ大きな山小屋です。
この日はコロナの影響で
営業は休止していると聞きました。
白馬山荘を通過します。
記念碑を過ぎると
山頂は目の前です。
白馬岳山頂に到着です。
三角点。
晴れていれば絶景が拝めるのですが
この通りです。
雪倉岳方面。
今回の登山は、今日の行程はまだ残っています。
名残り惜しいところですが
次に向かいます。
もし再び白馬岳に登ることがあれば
もっと余裕を持った行程で
山頂付近に泊まり、翌朝ゆっくり御来光を
見たいですね。
ザックがデポしてある白馬頂上宿舎まで戻ります。
白馬山荘を通過した辺りで
付近に居た登山者に
雷鳥が居ることを教えてもらいました。
上の写真をトリミングすると…
白馬頂上宿舎で山バッジを購入しました。
ここではランチ営業もしていましたが
先を急ぐので、行動食のパンをかじり
水分補給を済ませただけで
すぐ出発します。
今度は唐松岳方面に向かいます。
テント場が見えます。
次回来る時は、あのテント場を利用しても
いいですね。
ガスで視界がイマイチな中を歩きます。
白馬岳方面を振り返ります。
この付近も高山植物の宝庫です。
タカネシオガマ。
コマクサを発見。
杓子岳の分岐点。
ザックの重さが軽ければ
ザックを背負ったまま杓子岳に向かうところですが
ここはザックを置いて
空身で杓子岳にピストンします。
杓子岳に登頂。
白馬三山と言うからには
横着せずに全ての山頂は
登っておきたいものですね。
タカネヤハズハハコ。
ザックをデポした分岐点まで戻り
ザックを背負って
次の白馬鑓ヶ岳に向かいます。
少し下ってから(杓子沢ノコル)
登り返します。
早朝からの行程で
だいぶ疲れが溜まってきました。
登りになるとペースダウンします。
苦しい登りになりました。
しばらく歩いていると…
雷鳥がひょっこりと現れたました。
先程に続いて今回2回目の雷鳥と遭遇です。
雷鳥は私を先導するように
私の前を歩いていました。
写真には写っていませんが
付近に子供の雷鳥も一羽確認できました。
砂浴びをする雷鳥。
やがて雷鳥は付近のハイマツの中に
消えていきました。
苦しい登山の最中、
束の間の癒しの時間でした。
白馬三山の最後のピーク
白馬鑓ヶ岳に到着。
三角点。
付近はガスの中ですので
写真だけ撮って先に進みます。
鑓ヶ岳の下りで一瞬だけ青空が見えました。
鑓温泉の分岐点。
ここまで来たら、天狗山荘までもう少しです。
ガスで視界の悪い中、
天狗の文字が。
雪渓を横切ると…
そのすぐ先が天狗山荘でした。
ようやく到着です。
ここまで長かったです。
テント泊の受付をします。
山バッジを購入しようと思いましたが
売店は別の入り口から入った所にあります。
時間が遅くなってしまったので
急いでテントを張ります。
テント場は予約制でしたが空いていて
まだ張る場所がいくつもありました。
今回の登山は軽量化の為に
ドライフードがメインになります。
白米を炊くのも止めたので
メスティンも持参せず
ガスのボンベも最低限の量を持参しました。
夕食を食べていると
雨が降ってきました。
雨の降り方はだんだん激しくなってきます。
私がテントを張った場所は
水捌けが悪いのか
テントの床から水が染みてきました。
風もそれなりに強く
テントが風に煽られていました。
これではテントが出るのをためらうほどです。
横になってウトウトしていました。
夜9時頃になると雨が上がって
やがて星が見えてきました。
トイレを済まし、翌朝用の水を汲んでおきます。
でも私はこの日1日歩き通しで疲れていて
夜空を撮影する気力はありませんでした。
明日は、今回の登山の最難関の場所を歩きます。
ゆっくり休むことにします。
続く。