楽しみにしている夏山登山を直前に控えて、
準備の最終段階です。
今回の登山は、テント泊3泊4日を予定しています。
軽装の山小屋泊ならいざ知らず、
生活道具、食料も全て持ち歩くテント泊は
かなりの体力を要求されます。
それに単独となると、
装備は分担して…
なんてことはできません。
山歩きは、想像以上に過酷な運動です。
過酷なことを行う以上、
当然、準備が必要ですね。
当然、本番前には準備が必要です。
普段、ロクに運動していない身体で、
急に過酷な運動をしたら…
先日、テレビで北アルプスで遭難事故が
多発していることを報じていました。
疲労により集中力が途切れ、
気をつけていれば何でもないところで
転倒して大惨事に…
十分に起こりうる話しですね。
登山に必要な物、
靴、ザック、雨具。
色々な装備がありますが、
まず第一は、
予定のコースを歩ける体力。
これですよね。
私は、テント泊の縦走に耐えれる体力をつける為に
ずっとトレーニングを続けてきました。
参考にしたのは
私は昔、山岳部に所属していました。
当時、部のトレーニングは
ひたすらランニングでした。
毎日、長距離を走ることで
長い距離を歩く体力が養われました。
そして、登山を再開してからも
当時のトレーニングを思い出し、
日々、長距離のランニングを続けてきました。
仕事を終えてから、10㌔のコースをランニング。
週に何日もそんなメニューを
こなす生活を続けてきました。
当初は走って足が攣るわ、
走ったあとも、脚がパンパンに張って、
しゃがむこともできなくなり、
日常生活にも支障をきたすほどでした。
そんな鈍った身体でしたが、
トレーニングを続けるうちに
徐々に身体が変わってきました。
長距離を、息を切らさず楽に走れるようになり、
当然、普段の生活も楽に過ごせるようになりました。
そんな生活を5年半続けました。
また昔のようなテント泊の重装備で
山に登れるようになりました。
山行直前の今週は、夏山登山の前に
身体の最終仕上げです。
競馬で言う、追い切りですね。
月曜日から4日連続10㌔を走りました。
毎日連続して走ると、
走ったあとに体重計に乗ると、
内臓脂肪、皮下脂肪の数値が減ってきます。
顔を洗うと、顔についている脂肪が減ったのか、
顔の形が少し変わった感じがします。
身体が仕上がったところで
出発の前日の金曜日、
スーパーで買い物を済ませます。
そして土曜日、仕事を終えて帰宅後、
準備を済ませます。
最終的に全装備の重さは22㌔ありました。
余計なあんなもの、こんなものを持ち過ぎですね。
あんなものって何だ?
それはビンに入った、
アメリカ製の茶色い液体とか…
カメラの交換レンズを数本とか…
でもそれらの物も
山行を楽しくする為のアイテムですから、
重量増を覚悟して持っていきます。
準備が完了したところで
自宅を出発します。
近所のガソリンスタンドに寄り、
ガソリンと、タイヤの空気圧を確認します。
登山口まで、深夜の長いドライブの始まりです。
今年3回目、6月に登った皇海山の時以来の
ナイトドライブです。
時間に余裕があるあれば、
もっと余裕を持った行程で行きたいところですが、
限られた休みを最大限に活躍すると
こうなります。
登山は、実際に登ることは勿論ですが、
登山口に着くまでの方が
場所によっては大変なことが多いです。
特に深夜に長時間、ハンドルを握るのは
想像以上に過酷ですね。
安全運転で、途中で何度か休憩を入れます。
自宅を出発して、夏山登山に向かった訳ですが、
さて、ここで問題です。
私は一体どこに向かっているのでしょうか?
ヒントに、途中で何枚か写真を撮りました。
ヒント、写真その①
安房峠ってことは、新穂高温泉か?
と、思った方、これも不正解です。
ところで安房峠は、
現在はトンネルが開通して、
トンネルを利用すれば僅か10分程で通過できます。
一方、トンネルが開通前は一般ルートであった
峠越えコースは、
ヘアピンカーブが連続するハードなコースです。
空いていれば30分程で通過できますが、
バス等の大型車両も通行しますので、
混雑時は通過に数時間もかかったそうな。
その峠越えのコースは、積雪の為、
冬季は通行止めになります。
私はこの安房峠越えのコースが
前から気になっていて、
いつかは走ってみたいと思っていました。
厳密には、昔、バスでは通ったことはあるのですが、
自分が運転した訳では無いので
全く通った記憶がありません。
いざ、安房峠越えルートに挑戦です。
いきなりヘアピンカーブが連続します。
まるで某走り屋マンガみたいですね。
でも、あのマンガの世界は関東なので、
ここの峠は走ってはいないですけどね。
その走り屋のマンガが連載されるよりももっと前、
私は実家にいた頃、
夜な夜な正丸峠、奥武蔵グリーンライン等に
出没していました。
その某漫画の主人公の車がAE86トレノ。
その頃私が乗っていた車がAE92レビンでした。
今の愛車は、そんな走りとは全く無縁の車ですが。
ちょっと昔を思い出しました。
これから大事な山行の前に何をやっているんだか…
このコースは、このような空いている時間、
普通車で走っている分には
特に問題はありませんが、
バス等の大型車両のヘアピンカーブの通過、
すれ違いは、相当な困難が想像できます。
今となってはメインルートでは無いので
路面が荒れている所もあります。
一部工事中で、片側交互通行の箇所もありました。
あかんだな駐車場はここにあったのですね。
ここから上高地へのシャトルバスが
運行されています。
安房峠を越えると、車は飛騨(岐阜県)に入ります。
この橋の所で右折して、
今度は富山方面に向かいます。
走っているうちに
夜が明けてきました。
人家も殆ど無い山深い場所で、
時間も時間ですので、
対向車も全くありません。
何ヵ所か、工事の区間もありました。
ここが北ノ俣岳の登山口です。
車が数台駐められていました。
このトンネルを抜けると、富山県になります。
ゲートがあり、
ここが有料道路である
有峰林道の入り口です。
有峰林道は通行時間制限があり、
夜間は通行できません。
先着の車が、朝6時の開門時間を待っていました。
私もその後ろに停めます。
しばらくすると、私の後ろにもう一台来ました。
このゲート、私と同じ時間に通過したのは
私を含めて3台だけでした。
時間になり、ゲートが開きます。
通行料金は1900円です。
ETCは対応しておらず、現金払いになります。
料金を払う時にもらったパンフレット。
開門して、有峰林道を走ります。
ほとんどはこのような景色が見えない中を走ります。
ダムの堤防の近くで、
見晴らしの良い場所がありました。
今回の登山口の折立に到着しました。
かなりの台数の車が駐められていましたが、
無事に空いたところに駐車できました。
先ほどの私がどこに向かっているか?
と言う問題の正解は、折立でした。
ここまで長かったです。
なかなかいい料金を取りますね。
もっとも豪雪地帯の山奥の林道、
維持するには相当なコストがかかるでしょうね。
この有料道路は、一度入ったら出るまでが
有効のようです。
この有料道路の利用者の大半は、
折立に向かう登山者の気がします。
折立には無料のキャンプ場があり、
ここでテントを張ることができます。
この時は一張り張られていました。
バス停がありますが、便は絶望的に少ないですね。
準備を済ませて、
いざ、行動開始です。
夏のアルプス登山の始まりです。