遥かなる和名倉山⑤【西仙波、東仙波】 | HIROのブログ

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山歩き、写真を撮ることが趣味です。家では2匹の猫を溺愛しています。



続き。

将監小屋にテント泊して、
いよいよ和名倉山に向かいます。




徐々にガスが取れてきて、日が差してきました。






今度はシャクナゲ地帯です。
昨夜の雪が葉に積もっています。

和名倉山は過去に大規模な伐採が行われたのですが、
この辺りのシャクナゲは伐採から逃れて
運良く残ったのだそうです。
6月頃の花の時期に来てもいいかも知れません。







シャクナゲのトンネルをくぐります。





西仙波のピークを通過。







この辺りは、明るく開けた稜線歩きになります。






ここまで来て、ようやく和名倉山が
姿を現します。(右奥)
まさに今回の山行のラスボスですね。







東仙波の三角点。
ピークを示す標識は発見できませんでした。








この辺りは過去の伐採の影響か、
そんなに大きな木は生えてはいません。





少しずつ和名倉山が近付いてきます。





浅間山が見えます。




写真だとわかりにくいですが、
奥に薄っすらと白い山稜が見えます。
方向からして、北アルプスであろうか。






伐採作業の名残りだろうか。
所々にワイヤーが放置されています。
標高が高いこんな山の上から
伐採した木材を麓まで下ろすのは
大変な作業だっただろうと思われます。




このブログを書きながら、
だいぶ昔に購入した
日本200名山    深田クラブ著
を本棚の奥から見つけました。
白石山(和名倉山)の項を読んでみると、

終戦前、山の所有権を巡って、国と某氏が争い、
某氏が勝訴したため、
戦後に大掛かりな伐採が行われ、
そのうえ南側は山火事で焼け、
戦前と一変してしまった。
と、あります。


南側とは、この辺りが火事になったと
思われます。


この本が出版された当時(昭和62年)、
現状では南側は一木もない草と笹の斜面、北側はその後に生長した奥秩父らしさを回復しつつある
樹木とスズタケのヤブ、
頂上一帯だけは反対運動もあり、
辛うじて残された昔のままの原生林という姿である。
と、あります。



当時は一木もないと書かれていましたが、
現在、この辺りでは、
少しずつ木々が生長して
森林が回復しつつあるようです。


この後、山頂も自分の目で確かめてみたいと
思います。




続く。