遥かなる和名倉山①【平成最後の登山、奥多摩留浦から】 | HIROのブログ

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山歩き、写真を撮ることが趣味です。家では2匹の猫を溺愛しています。


今日で年号が平成から令和に変わり、
その令和元年の初日です。
各地でカウントダウンが行われたようですが、
私は先日の登山の疲れで
このブログを書きながら
寝落ちしてしまいました。


令和の時代も、
このhiroのブログをよろしくお願い致します。







4月28日(日)
世間ではGWです。私は普段は週に一度しか
休みが無く、祝日も関係ありませんが、
今回は特別に連休を取りました。


なぜ休みを取ったかと言うと、
当然山に行く為です。
人間、たまにはリフレッシュ、
自分へのご褒美が必要ですね。


さて、今回の登山は秩父の和名倉山です。


和名倉山…    
 私がその山の存在を知ったのは、
35年ほど前、私が中学生で山岳部に入った頃です。
その年の最後の山行が雲取山でした。

私は山と高原地図の奥秩父①を購入しました。
地図を広げると、雲取山は地図の右下の端で、
地図の真ん中には和名倉山が大きく目立っています。
地図をよく見てみると、和名倉山に向かう
登山コースは全て破線ルートで、
迷いマークがいくつもあります。

同封の冊子を読むと、
和名倉山は戦後、大規模な森林伐採と、
それに伴う山火事により荒廃して、
訪れる登山者も稀な藪山となり、
登山道も不明瞭とあります。


気にはなりましたが、
私に登れるような山ではないな…
と言うのが当時の感想で、
それから私が山登りから遠ざかるとともに
私の記憶から消えていました。

近年、私は登山を再開して、
色々な山の情報を調べてみました。
和名倉山を調べてみると、
近年、和名倉山は植生が回復しつつあり、
登山者が増えてきていて、
以前よりも登山道はわかりやすくなっていると
あります。


昔から気にはなっていた和名倉山とはどんな山か、
自分の目で見てみようと思い、
計画を立てました。



現在、地図を見ると
和名倉山には2つのコースがあり、
将監小屋から尾根沿いをたどるコース、
秩父湖から二瀬尾根をたどるコースです。

以前は川又からヒルメシ尾根をたどるコースも
記載されていましたが、
現在では地図には記載されていません。

ネットの情報では、
仁田小屋尾根を登った記録もありますが、
私にはハードルが高そうです。



もっとも歩く人が多いのは、将監小屋からの
ルートです。
早朝に一ノ瀬高原から入山して、
日帰りピストンで登る方もいるようです。

それなら自分でもできそうですが、
膨大な山容の和名倉山を満喫するには、
ピストンよりも南北に縦走だな。
縦走だとマイカーではなく、
公共の交通機関になるから、
一ノ瀬高原の入山は無しだな。

それでは少々長いが飛龍山から主脈縦走で
将監小屋に向かうと言う手もあるな。

始発に自宅を出発して、電車、バスを乗り継ぐと
登山口に着くのがこの時間で、
そこから登り始めて、小屋に到着するのが
大体このぐらいの時間だな。

以上、私の妄想でした。
山登りは、色々シュミレーションしながら、
妄想と言った方がいいですかね。
計画を立てるのも楽しみですね。





前日にスーパーで食料品を買いました。
久しぶりのテント泊で、
軽量化も大事ですが今回は旨いものを
食べようと思いました。
肉、野菜、豆腐、その他お惣菜、うどん、
ビール、日本酒等のアルコール、←これ重要。
行動食のパン、予備の食糧、
なんだかんだで調子に乗って大量に買い込み、
ザックに詰めると、
ズッシリ重たいです。20㌔近くはありそうです。

これは明日からの登山は和名倉山よりも、
この重たい荷物で将監小屋まで辿り着けるかが
今回のヤマですね。




そして当日の朝、自宅を出発します。
前回、始発電車で登山に行った時は真っ暗でしたが、
この時期は朝焼けが見えます。




松屋の牛めしで腹ごしらえを済ませて、
始発電車に乗り込みます。
この時間の電車は山行の時は定番です。





八王子、立川、青梅と乗り換えて、
奥多摩駅にやって来ました。

前回、2週間前に川苔山に登った帰りに
奥多摩駅近くの山城屋でわさび漬けを買いに
車で通って以来、またやって来ました。


さすがはGWです。
多くの登山者で賑わっています。
東日原行きは長蛇の列ですね。



これは余談ですが、
昔、今の東日原行きのバス停のあたりにあった
立ち喰いソバ屋を覚えている方はいますか?
おでんも扱っていて、
ソバにおでんの具をトッピングして
食べた記憶があります。







私の乗るバスは、留浦経由、小菅の湯行きです。
こちらも長蛇の列です。
私はテント泊の大荷物でしたので
満員のバスの中でちょっと心苦しかったです。





留浦のバス停に到着。
ここでは多くの登山者が下車します。
ここで下車した方は、ほとんど雲取山でしょうね。

ここの駐車場は、雲取山に登る時に
何度か利用しています。
ここで車内泊もしたことがあります。


支度をして8時20分、行動開始です。
自宅を始発で出発しても、この時間になります。






あの橋を渡ると山梨県です。
鴨沢の集落が見えます。






田舎の民家の軒先によく見かけますね。







しばらく国道を歩き、
お祭りから林道歩きになります。
この林道歩きが長かったです。







新緑がまぶしいです。






塩沢橋からヨモギ尾根に向かう分岐点。
以前、ヨモギ尾根を登った時には
熊に遭遇しました。
登る方はお気をつけて。


ここの少し先で猪に遭遇しました。
撮影しようとカメラの電源を入れて
立ち上げているうちに
逃げて行きました。
こっちに向かって来なくて良かったです。






ようやく林道の終点です。
ここから山道になります。







しばらく登るとテント場が見えてきました。
もうすでにテントがいくつも張られています。

そのすぐ先が三条の湯です。
小屋の前では大勢の人が休憩していました。


ここでおにぎり、パンを食べて、
水分補給します。

予定を変更して、ここで幕営して
温泉に入ったら最高だぞ。
頭の中で悪魔のささやきが聞こえましたが、
先を急ぎます。







快適そうな小屋の内部を撮影。
たまには小屋泊まりもいいですね。
布団が大量に敷いてあるのをみると、
この夜は満室になるのでしょうね。






ここからが今回の登山の試練でした。

続く。