中央本線沿線のロングコースを行く④【高畑山から下山、恐怖の崩壊地を通過】 | HIROのブログ

HIROのブログ

趣味のブログです。気の向くままに山登りをしています。




続き。



上野原駅から御前山、高柄山、倉岳山を経由して、
高畑山を目指します。




高畑山に到着。
少し遅めの時間のせいか、
山頂は貸し切りでした。
恐らくこの日、高畑山に最後に登った登山者は
私でしょうね。



ここでも落書きが残念です。




高畑山は秀麗富嶽十二景の一つに数えられています。
その名の通り富士山が良く見えます。




高畑山から最短で鳥沢駅に下山できますが、
もうひと頑張りして、九鬼山方面に向かいます。



両側が切れ落ちた狭い岩場を四つん這いになって
慎重に通過します。
格好なんかは気にしません。
安全第一です。





この日最後のピーク、大桑山。



展望のない地味なピークでした。
同じような山頂を
この日はいくつ越えてきただろうか。





下りきると、林道に出ます。
そこが突坂峠です。

突出峠からしばらく林道を歩くと、
九鬼山に続く登山道が現れます。
その林道と登山道の分岐点が鈴ヶ音峠。(上の写真)

九鬼山に行けば、九鬼山からの下山道で
日没になるの可能性があります。
一応ヘッドランプは持っていますが、
今回はここで時間切れということで縦走を打ち切り、
猿橋駅に下山することにします。



ここからは車道歩きですので、
もし途中で日が暮れても余裕で歩けると
タカをくくっていたのですが、
しばらく進むと…



道が塞がっています。

車は無理としても、歩く分にはなんとかなるだろうと
思いましたが、いざその中に入ると、




倒木なんて生易しいものではありませんでした。
斜面が崩壊して、林道が土砂と木に完全に
埋まっています。
どうしたものか…
と、しばらく考えました。
先ほどの鈴ヶ音峠に戻って反対側から下山する
方法もありますが、かなり遠回りになります。

崩壊地帯は数十メートルの距離なので、
なんとか突破しようと、意を決して進みます。

木を跨ぎ、枝、葉をかき分けて、
慎重に進みます。
木が折り重なっているので、
土の上を歩くというよりも、
ほとんど丸太の上を伝わって歩く感じです。
もしこの時、新たに崩壊が起きれば
ただではすみません。
この崩壊地帯が今回の登山の最大の難所でした。

何とか無事に通過しました。



崩壊地帯を突破した後、振り返ってみると、
斜面が崩壊して
土がむき出しになっているのが見えます。



何も無ければ10数秒の距離ですが、
思わぬところで難儀しました。
この時間のロスが後で響くことになるのですが、
それは後の話。

ところでこの倒れている木は、全て杉の木です。
花粉症の私が直に杉の枝、葉をかき分けて、
当然大量に花粉を浴びたはずです。

ここを通過した後から、クシャミが連発して
鼻水が止まらなかったです。





後はひたすら林道を下ります。







集落まで降りてくると、バス停があります。
見ると、まだ1時間もあります。
ここで、それまでバスを待つよりも、
行ける所まで歩こうと思い、先に進みます。




民家の庭先に咲く花。
春を感じさせます。



車道歩きが終盤に差し掛かる頃、
バスとすれ違います。
そのバスが先ほどの終点のバス停で
折り返します。
もう少しの距離でバスに乗るのもアレですし、
かと言ってバスに抜かれるのも嫌ですので、
少しペースを上げて歩きます。





長い車道歩きを経て、
日が暮れ始めた頃、中央本線の線路に出ました。
写真では明るく写っていますが、
実際はもう少し暗いです。

結局バスには抜かれずに来れました。


時間にもう少し余裕があれば、
日本三奇矯のひとつ、猿橋を見物していこうかと
思っていましたが、
薄暗くなってきたのでその気持ちは失せて、
猿橋駅に向かいます。




駅に着く頃には暗くなっていました。

この時、登り電車の立川行きが発車するのが
見えました。
わずかな時間差で乗り遅れました。
先ほどの崩壊した場所の通過に手間取った影響が
ここで出るとは…
次の電車まで30分待つことになりました。
次の電車は高尾行きでしたので、
帰るには1回多く乗り換えが必要ですので、
余計に乗り遅れたのが痛かったです。





今回は久しぶりに欲張った山行になりました。
これから陽気がよくなり、春山シーズンになります。
どの山に登ろうか、今から企んでいます。
今回はその前に近場のアプローチの良い山で
今の自分がどれぐらい歩けるのか、
試してみた山行でした。



この日の歩行時間   11時間45分(休憩時間を含む)
すれ違った登山者の数     約35人