「そんであんた、どんくらいフランス語喋れるん?」
と、しょっちゅう聞いてくるのはうちのお母様。
どんくらい、と聞かれても困る。生活には困らないレベルだけど、ベラベラに喋れるわけでもない。そんな感じ。
フランスに住んでいる日本人のフランス語のレベルは本当に人それぞれだ。住み始めてすぐでもよく喋る人もいれば、フランスに根をはやし何十年と働いていようと全く話せない人だっている。パリなんかは特に日本人コミュニティがたくさんあるので、話せなくたってどうにでもなるのだ。
私に関して言えば、住んでる年数の割には喋れないな..と気にしていた今日この頃。
昨年末から趣味でドイツ語の勉強を例のアプリDuolingoで始め、「そんな難しくないじゃ〜ん!(だって初級レベルだから)」と調子に乗りながらふと気づく。
「フランス語より頭に入るのが早くない??」
なぜだ。フランス語より単語を覚えるのが早い気がする。初級レベルだから?それともドイツ語と私の相性が異常にいいのか?そんなはずは..。
何が違うんだ〜!!と、猛烈にデュオリンゴをしている途中はたと気づく。
「日本語を中継してないからだ..!」
昔からフランス語を聞くと頭の中で同時翻訳をしてしまう癖のあった私。フランス語で会話しても、翻訳後の日本語の文章しかいつも覚えておらず、元々フランス語でなんと言っていたかはさっぱり思い出せなかった。ついでに知らない単語があったりすると、同時翻訳がけっつまづいてその後なんて言ったか全く聞いていなかったりする..。
しかしながらこのデュオリンゴ。フランス語は日本人学習者が多いので日本語対応版があるけど、ドイツ語は日本人学習者が少ないらしく日本語版がない。
しょーがないので英語版を使い、「猫」の単語なら猫の絵、「女の子」なら女の子の絵を見ながら日本語を介さずそのまま覚えていたので、ドイツ語がスッと頭の中に入ってきていたらしい。
なるほど!と思い、それからフランス語で話すときや動画を見るときに同時翻訳の癖をやめると、以前よりしっかり聞き取れるようになった。
ついでに、いつも頭の中でなにごとかをごちょごちょ考えているけど、それをフランス語で考えるようにすると、話す方もマシになった。
ははーん、そういうことだったか。フランスに来たときからこうしていれば良かったのに..と、ちょっと舌打ち。けど、フランス語で考え事をする、なんて方は意識しないとすぐに日本語になってしまうし、ボキャブラリーが少ないうちにそんなことをしていたらストレスMAXだったろうから、仕方ないか。と思ったり..。
ネットで検索すると、人それぞれの外国語学習法があっておもしろい。十人十色。知人のフランス語が上手な台湾人は、家中の物にポストイットを貼ってフランス語での名称を書いて覚えたらしい。やり方はどんなであれ、自分に合った方法を見つけるのが一番の近道なんだろう。
「目指せ!マルチリンガル!!」
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