バイリンガルへの道って、なかなか簡単じゃないらしい。


両親ともに日本人のご家庭の子供さんは、日本語はよく話せるけどフランス語がちょっと不安だったり、日仏家庭の子供さんだと日本語で言葉がつっかえるのにイライラして、結局フランス語ばかりになってしまったり...。


そんなわけで、私がパリで今まで出会ってきた日本人の親御さんの9割は、お子さんを日本語教室に通わせていらっしゃった。


「ハァ...。」とため息を付きながら宿題を開き、「こんなの書けないよ!」と嘆きながらうんざりした様子で漢字を練習している子供を横目に、自分の小学生時代を回想する。


漢字、どのくらい勉強したっけな。ジャポニカ学習帳に何回も何回も同じ漢字を書かせられ、うんざりした記憶があるようなないような...。




友達の台湾人夫婦の間に娘ちゃんが生まれた時、中国語と仏語どっちから教えるの?と聞いてみた。



「そりゃフランス語だよ!」



彼女が生きていくのはフランスなんだから。中国語なんて、ちょっと分かったらそれでいいよ。なんて言っていた。



チーン「へえ〜、そんなもんか!」



今までお話してきた日本人のお母さん達を思い出す。「せっかくなら話せるように...。」「日本の親戚と言葉が通じなかったら寂しいから...。」皆さんいろんな思いを持っておられた。


台湾人の友達に、「あなたのお母さんと娘ちゃんが話す時どうするの?」と聞いてみた。「英語とか?まぁ、なんとでもなるでしょ。」そうか、そんなもんか。


両親がベトナム人で本人はフランス生まれフランス育ちの友人も、ベトナム語はからっきしだった。


ご両親はお家でもゴリゴリにベトナム語を話していて、なんとなく意味は分かっているけど、フランス語しか話せないらしい。


お父さんが日本人の日仏家庭で育ったヴァイオリン弾きの女の子は、「日本語全然話せないんだよね。」と苦笑いし、「不思議だよね。お母さんが日本人の家の子はみんな日本語話せるのに、父親だと話せないとこばっかりなんだよ。」と続けた。


バイリンガルへの道は、一筋縄ではいかないらしい。



チーン「日本人のお母さん達は真面目だ!」






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