マカロンで有名なラデュレのイスパハン。
自分で撮った写真はあまりにも美味しくなさそうだったので公式サイトから拝借
初めてシャンゼリゼ通りのラデュレのサロンにお茶しに行った時に食べたのがこのイスパハンだった(サロンは現在改装工事中)。
バラで風味付けられたマカロンとクリーム。フランボワーズとライチの果肉が間に挟まれ、上にはバラの花びら。
こんなに可愛くされちゃあ食べない訳にはいかない!
壊してしまわないよう、慎重に一口食べる。
「芳香剤食べとるみたい!」
最低な食レポだが、一番最初に思ったのはこれだった。
ほんの一口含んだだけで口いっぱいにバラやライチの香りが広がり、瑞々しいフランボワーズの果肉が甘酸っぱさを残しながら喉を滑り降りていく。
もはや香りの暴力と言ってもいいレベルで、一口食べるごとに何度でも広がるこのしっかりとした風味。
イスパハンは食欲を満たすためでなく、とにかく甘いもん食べたい病を満たすためでもなく、マリー・アントワネットのように優雅に茶をすすりながら香りを楽しむためのスイーツだったのだ。
こんなのは普段なら二口で食べきってしまうところだが、精一杯ちびちびと食べ、お茶をすすり、どこぞの貴族にでもなった気分に浸ってみる。
一個10€とかなりお高めだが、これだけ浸れば元は取っただろ!と気分良くサロンを後にし、夜のシャンゼリゼ通りを小さくスキップしながら家路についたのだった。
この記事を書くに当たって調べていたら、ラデュレとピエール・エルメの間には深い因縁があって、両者のイスパハンファンの間で対立があるそうだ。
そんなに違うもんなのだろうか。どうせ「だいたい同じ!」くらいの感想になりそうだが、機会があったらピエール・エルメのイスパハンも試してみよう
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