東京都下多摩東部の西武鉄道国分寺沿線に、アオイ科フヨウ属の「モミジアオイ」(紅葉葵)が咲き始めました。去年も7月から9月にかけて咲いていたように思います。

 

「モミジアオイ」(紅葉葵)の花は、朝に開いて夕方に萎みますが、初夏➡猛暑➡残暑を通じて次から次と毎日のように花を咲かせます。

 

「モミジアオイ」(紅葉葵)

 

五弁花の「モミジアオイ」(紅葉葵)の花径は15cm前後、へら状の一枚の花弁の長さは8cm前後あるように思います。

 

花芯から柱状に突き出した雄蕊と雌蕊は合着し、雄蕊は花柱の外周に付き、その柱頭に五本の雌蕊が付いているのが見えます。(下写真)

 


「モミジアオイ」(紅葉葵)の花弁・雄蕊・雌蕊

 

「モミジアオイ」(紅葉葵)の五深裂している三角形の萼片の長さは5cm前後あり、萼片の下には細い線状の苞葉が萼を包み込むように付いているのが見えます。(下写真)

 

「モミジアオイ」(紅葉葵)の咢と線状の苞葉

 

和名の「紅葉葵」(モミジアオイ)の由来は、掌状の葉の形状が「モミジ」の葉に似ていることから来ているようですね。(下写真)

 

「モミジ」の葉に似た「モミジアオイ」の細長葉

 

「モミジアオイ」(紅葉葵)は、「フヨウ」(芙蓉)や「ムクゲ」(木槿)と似ているようにも見えますが、葉の形状がまるっきり違いますね。(下写真)

 

「フヨウ」(芙蓉)の葉

 

更に「フヨウ(芙蓉)」や「ムクゲ(木質)」は、樹皮の内側に組織的形成層のある「木本」なので幹の太さが年々大きくなりますが、「モミジアオイ」(紅葉葵)は、茎内に組織的形成層のない草本なので、ある程度大きくなっても冬には枯れてしまい、春になるとまた芽生えます。

 

外出の時間になりましたので、本日はこれにて終わりにしたいと思います。