公園を囲繞する垣根沿いに柔らかい繊毛の葉を持つキク科シロタエギク」(白妙菊)が地植えされていました。(下写真)

 

二カ月前にチラッと見た時は、まだ薄緑色の羽状葉だったような気がするのですが、今や繊毛が銀色っぽく見える葉色に変容していました。

 

公園の地植えの白妙菊

 

日本では「白妙菊」のことを「Silver Leaf」と呼ぶ人もいるようですが、白い繊毛が輝いている姿を眺めると、そのように呼びたくなる気持ちも分かるような気がします。

 

公園の地植えの白妙菊

 

白妙菊」の英名を調べると「Dusty miller」(和訳:ホコリまみれの粉屋)でした。の由来は、葉の表面に付着している白っぽい粉の様子が、白粉を浴びて仕事する粉屋の職人さんの姿を思わせることから来ているらしいです。僕の感覚では及びもつかない発想です。

 

公園の地植えの白妙菊

 

白妙菊」を単独に地植えしても華やかさの度合いが低いのですが、カラフルな植物と組み合わせて寄せ植えすると他の花を引き立てる効果があることから、「あなたを支えます」という花言葉があるらしいですね。

 

下掲写真の鉢植えは、以前に僕が初めて白妙菊の黄花と葉」+「ヒューケラ」+「ペチュニア」をごちゃ混ぜにして作った寄せ植えですが、連れ合いから雑草集団のようだと貶されてしまい、今はもう影も形もありません。

 

自作の白妙菊・ヒューケラ・ペチュニアの寄せ植え


白妙菊」は、その年の気候にもよりますが、およそ5月から6月頃にかけて茎の頂部に多数の黄色い蕾を付けます。(下写真)

 

白妙菊の黄色い蕾(数年前の写真)

 

白妙菊の黄色いは、やがて7〜15個の花弁のように見える舌状花と管状花からなる黄色の集合花を咲かせます。雄蕊が成熟して花粉を付けると雌蕊が伸びて花として完成します。(下写真)

 

白妙菊の集合花(WEBより拝借)

 

我家にも地植えの白妙菊」がありますが、黄蕾と黄花を楽しんだのは最初の一年目だけでした。

 

その後は連れ合いが「白妙菊」の株の消耗を避けるためだと言って、黄色い花蕾が付くと早めに摘み取ってしまうので、もう長きに亘って白妙菊の黄色い蕾と花」を目にしたことがありません。