数カ月前頃から、パソコンのキーボ-ドの一部が破損して文章を打つのが難しくなってしまったので、渋々修理に出そうと思っていたのですが・・・今日訪れて来た息子の提案を受けて、通販の単体ワイヤレス・キーボードを代用品として発注することにしました。
通販商品のキーボードが手元に到着するまでは、今まで同様に「歴史の一齣」のブログ投稿が滞ってしまう事になりますが、暫し花写真を流用して穴埋めするように努めたいと思います。
数日前の散歩中に、セメント道路の僅かな隙間から50cm前後の草丈を強かに伸ばし、茎頂に桃色の5枚花被片を付けた「ムシトリナデシコ」(虫取撫子)が咲いているのに気付きました。(下写真)
「ムシトリナデシコ」(虫取撫子)
「ムシトリナデシコ」(虫取撫子)の呼称の由来は、受粉に全く寄与することなく花の蜜だけを盗むだけの目的で茎を登って来る蟻や小昆虫を寄せ付けないために、茎上部の葉の直下に帯状になった粘液を分泌する部分を有することから、「虫取撫子」と呼ばれるようになったようですね。
「ムシトリナデシコ」(虫取撫子)
しかし乍ら「虫取撫子」(ムシトリナデシコ)は、粘着部分で捕らえた蟻や小昆虫を捕らえて消化吸収してしまう"食中植物"ではないのだそうです。
「虫取撫子」の花名の印象から、日本の伝統的野草の一種だろうと思っていたのですが、意外にも欧州中南部で「Silene armeria」(Silene属)と呼ばれている植物が江戸時代に鑑賞用として持ち込まれたのが最初らしく・・・それがいつしか道端や空き地などで野生化して群生するようになったらしいですね。