先月から今月にかけて、東京都多摩東部の我家の狭庭にバラバラに地植えしているアヤメ科アヤメ属のジャーマンアイリスが次々と咲き始めました。

 

僕の記憶では、1980年代の9月頃、僕の連れ合いが地植えした球根の中に含まれていたのが我家の初代のジャーマンアイリスだったと思います。(残念ながら当時の写真はありません)

 

2020年5月:我家のジャーマンアイリス

 

その後2回の転居をして球根の移植を繰り返したからでしょうか? 2020年5月までは、それなりの外観的容貌を保っていたように思うのですが(上写真)、そ以降は年々劣化しているような気がしています。

 

2024年5月:我家のジャーマンアイリス

 

上弁と下弁の異なる色模様が魅力的なジャーマンアイリスは、優雅なドレスを纏った貴婦人の趣がありますが、我家の直近のジャーマンアイリスは、どことなく着古して型崩れしたドレスを纏っているように見えてしまいます。

 

2024年6月:我家のジャーマンアイリス

 

近年人気のあるジャーマンアイリスは、下弁が垂れずに大きく横方向へ広がる品種が多く売られているようですね。

 

「新品種の球根を植えてみたらどうなの?」と連れ合いを促すのですが、なかなか応じてくれません。

 

2024年6月:我家のジャーマンアイリス

 

花や葉が萎れると、風通しをよくして病気を防ぐ為にその都度取り除いたり、日当たりと水はけがよくて湿りの少ない場所に腐葉土を混ぜたり、時には苦土石灰を入れたり、各々の球根の移植場所を数メートルも離したり、あれこれと苦慮している連れ合いを知っているだけに、これ以上の無理強いは禁物です。

 

2024年6月:我家のジャーマンアイリス

 

ジャーマンアイリス」は、今は故人となってしまった二人の実妹が大好きな花だったことを、お粗末ながら後日談で知りました。

 

ドイツ人と結婚して二人の子供を育てながら55年以上在住していたドイツ・ボンで一生を終えた一歳違いの妹は、自宅の花畑で何種類もの「ジャーマンアイリス」を地植えしていた・・・とスイス在住の甥と米国東海岸在住の姪から聴きました。

 

2024年6月:我家のジャーマンアイリス

 

昨年に故人となった四歳下の妹は、東京都都心で薬局を経営していたのですが、自宅ビルの屋上で鉢植えの「ジャーマンアイリス」を育てていたことを知りました。

 

しかしながら、ドイツで故人となった実妹も、東京で亡くなった実妹も、そして僕の連れ合いも、それぞれがジャーマンアイリス」を育てていたことを全く知らなかったのです。

 

その責任は、全て実兄の僕の怠慢ですね。