東京都多摩東部の自宅から少し離れた場所を散歩していると、赤い実を付けたバラ科サンザシ属と思しき花木に白花が咲いていました。(下写真)
バラ科サンザシ属の種の中に「山査子」(サンザシ)と「西洋山査子」が含まれているのですが、僕の知識では判別が付かないので、いつもの如くスマホカメラの花アプリに頼ってみました。
バラ科サンザシ属の花木 撮影:2023年12月25日
花名アプリによると、「山査子」の倒卵形の葉の上部には、浅く三裂~五裂する特徴があるが、「西洋山査子」の葉にそのような傾向は観られないとの記述がありました。(下写真2枚)
上写真「山査子」の葉 撮影:2023年12月25日
上写真「西洋山査子」の葉 WEBより拝借
更に説明を読み進むと、「山査子」は、5月前後と12月前後に五弁の白花を咲かせるが、「西洋山査子」は、5月前後に白花と薄紅色を咲かせるとの記述がありました。
とするならば、12月に白花を付けている眼前の花木は「山査子」と言うことになるのですが・・・如何なのでしょか?(下写真)
上写真「山査子」の白花 撮影:2023年12月25日
「和名:サンザシ」の由来は、中国漢名表記の「山樝」(サンザ)から来ているらしいのですが、それを日本流に「サンザシ」と音読みして「山査子」の漢字を当てたようですね。
日本語として馴染みのない「山査子」の漢字表記からして、てっきり中国漢名の流用だと思っていたのですが、意外にも日本生まれの漢字名でした。
英語圏では「Haws」とか「Japanese hawthorn」(意味:日本の棘のある垣根)と呼ばれているようですね。
以前の僕は、「山査子」(英名:Haws)と「西洋山査子」(英名:Hawthorn)を混同していたのですが・・・今回どうやらこうやら二種の花木の基本的違いに少しばかり近付くことが出来たような気がします。
山査子の植物分類名
科:Rosaceae バラ科
属:Crataegus
種:C.cuneata サンザシ
学名:Crataegus cuneata Siebold:
英名:Haws
別名:Japanese hawthorn
西洋山査子の植物分類名
科:Rosaceae バラ科
属:Crataegus
学名:Crataegus monogyna
和名:西洋山査子
英名:Hawthorn
原産地:欧州:北アフリカ