僕が居住している東京都多摩東部市内の新興住宅地内には、住宅用に区画整理済の土地に依然としてサトイモ畑として活用されている圃場が点在しています。(下写真)

住宅地内の里芋畑 撮影:9月中旬 多摩東部地区

 

毎年9月~10月になると、区画整理完了後もサトイモ畑となっている場所に、草丈12m前後の葉柄に緑色の大葉が茂ります。(上下写真)

 

住宅地内の里芋畑 撮影:9月中旬 多摩東部地区

 

「和名:サトイモ」(里芋)の由来は、山地で自然に育つ山芋に対して、人里で栽培されることから「里芋」と呼ばれるようになったとか。

 

住宅地内の里芋畑 撮影:9月中旬 多摩東部地区

 

英語圏では「Taro」(ターロゥ)、フランス語圏では「Taro」(タロ)と呼ばれているようですね。「Taro」とは「タロ芋」のことだそうです。

 

植物学分類学によると、「サトイモ」(里芋)は、最北方で栽培される品種のことであり、「タロイモ」(Taro)一品種群なのだそうです。

 

植えられて間もない里芋 撮影:6月 多摩東部地区

 

「サトイモ」(里芋)の歴史は古く、紀元前3000年にインド東部で栽培されてからマレー半島一帯にまで広がったとする説が有力視されているとか。

 

日本への伝播は、縄文時代の後期だろうと推定されているとか。だとすると稲よりも早くから栽培されていたことになりますね。

 

住宅地内の里芋畑 撮影:11月 多摩東部地区

 

11月~12月になると、「サトイモ」(里芋)の葉柄と緑葉は、瞬く間に黄色から褐色に変化して縮んでしまったのですが、それ以降も収穫されることもなく放置されていました。(上下写真2枚)

 

失礼ながら、「里芋」の栽培は、住宅地としての高額税金を納税するよりも、農地としての低税率の適用を受けるための方便なので、手間のかかる収穫をすることなく放置しているのだろうと思っていました。

 

住宅地内の里芋畑 撮影:12月 多摩東部地区

 

ところが実際には、食べる「サトイモ」(里芋)は、霜降り前に収穫。貯蔵用のイモの掘り出しは、霜降後に掘り出して春まで貯蔵するのがルーティンなのだそうです。

 

東京都多摩東部市内に転住してから3年余りですが、まだ一度も「サトイモ」の花を観たことがありません。聴くところによれば、アンスリウムの細長い先の尖った花に似ているらしいのですが・・・

 

原種系のアンスリウムらしき花  撮影:タイ国バンコク

 

上掲写真は、タイ国バンコクで在住していたマンションの庭園で撮影した「アンスリウム」の原種系らしき植物の写真ですが・・・

 

「サトイモ」(里芋)の花は、こんな感じの花なのでしょうか?

 

里芋の植物分類名

科:Araceae サトイモ科

属:Colocasia

種:C.esculenta

学名:Colocasia esculenta

和名:サトイモ 里芋

英名:Taro、Eddoe