長らく足を向けていなかった散歩道を久しぶりに楽しんでいると、赤い果実をつけた「ナツメ」(棗)の木と出合うことが出来ました。(下写真)

 

「なつめ」の赤い実 撮影:2023年10月26日 東京都多摩東部

 

今年の8月29日に同じ場所で撮った写真を見返すと、未だ緑色だった「なつめ」の果実が出て来ました。(下写真)

 

緑色の「なつめ」の果実 撮影:8月29日 東京都多摩東部

 

更に6月19日に撮影した写真まで遡ると、「なつめ」(棗)の葉腋に黄緑色の小さな花を咲かせた写真が出て来ました。(下写真)

 

「なつめ」の黄緑花 撮影:6月19日 東京都多摩東部

 

和名の「ナツメ」(棗)の由来は、夏に入って芽が出るので「夏芽」(ナツメ)となったとの説があるのですが・・・

 

奈良時代以前に中国北部から渡来した漢名の「棗」(ソウ)が万葉集に登場することから、漢名の「棗」(ソウ)日本語読みで「ナツメ」になったとの説もあるようですね。

 

収穫期の「なつめ」 撮影:10月26日 東京都多摩東部

 

「ナツメ」(棗)と聴いて個人的に思い出すのは、明治期の日露戦争における乃木将軍とロシアのステッセル将軍の「水師営の会見」の小学校唱歌(作詞:佐々木信綱)の第二番に登場する「ナツメの木」(棗)です。(下写真2枚)

 

↑ 乃木将軍とステッセル将軍の会見場所・水師営

↓ 乃木将軍とステッセル将軍の記念写真・水師営

撮影月日:1905年(明治38)1月5日 於:水師営

中央列中央:乃木大将とステッセル将軍

 

〚水師営の会見〛第二番の歌詞

♪庭に一本棗の木 弾丸跡もいちじるく 崩れ残れる民屋に いまぞ相見る二將軍♪

 

上掲写真の向かって右端の木が「水師営の会見」の唱歌に登場する「棗の木」だとする説もあるようですが・・・

 

タイ国在住時代に旅行で現場を訪れた際に、現地で雇用した中国人女性ガイドに質問しても???でした。

 

ナツメの植物分類名

科:Rhamnaceae クロウメモドキ科

属:Ziziphus

種:Z.jujuba

学名:Ziziphus jujuba Mill.

和名:ナツメ 棗

英名:Jujube、Chinese date