東京都多摩東部の西武鉄道の最寄駅近くの植え込みに、キク科コスモス属の「和名:キバナコスモス」(黄花コスモス)が咲いていました。(下写真)

 

黄花秋桜 撮影:2023年10月 東京都多摩東部の自宅近辺

 

「和名:黄花コスモス」と書きましたが、「コスモス」の通称名を持つ「和名:大春車菊」とは、「種」と「学名」も異なる草花となります。

 

因みに、「黄花コスモス」の世界共通名となる学名は、「Cosmos sulphureus」です。「大春車菊」(通称名:コスモス)の学名は、「Cosmos bipinnatus」ですので、両者は国際植物分類登録においても明確に区別化されています。

 

「大春車菊」(通称:コスモス) 撮影:東京都多摩東部の自宅近辺

 

とは言っても、「黄花コスモス」と「大春車菊」は、キク科コスモス属の植物ですので、植物としての性質は近似しているのですが、外観の幾つかの部位を見較べると違いがありました。

 

黄花秋桜 撮影:2023年10月 東京都多摩東部の自宅近辺

 

例えば、「黄花コスモス」の葉は、切れ込みの裂片の幅も粗くて幅広ですが、「大春車菊」(通称:コスモス)の対生葉の切れ込みの裂片は細かい線状になっています。

 

「大春車菊」(通称:コスモス) 撮影:東京都多摩東部の自宅近辺

 

「黄花コスモス」の茎丈は、30~100cm程度しかありませんが、「大春車菊」(通称:コスモス)の草丈は2~3mと高く、「黄花コスモス」よりも圧倒的に抜きん出ています。

 

黄花秋桜 撮影:2023年10月6日 東京都多摩東部

 

「黄花コスモス」の開花期間は、「大春車菊」の開花期間(9月~10月)と比べて圧倒的に長く、6月~11月に掛けて次から次と咲き続けます。

 

「大春車菊」(通称:コスモス) 撮影場所:タイ国北部

 

「和名:黄花コスモス」の花名の由来は、「学名:Cosmos sulphureus」(意味:硫黄色の飾装)からとする説が紹介されていましたが・・・

 

個人的には、大正時代に日本に渡来した時の英名の「Yellow cosmos」 or 「Golden cosmos」の和訳から来ているのでは? なんて勝手な想像をして楽しんでいます。

 

黄花秋桜の植物分類名

科:Asteraceae

亜科:Asteroideae

属:Cosmos

種:C.sulphureus

学名: Cosmos sulphureus Cav.

和名:キバナコスモス

漢字:黄花秋桜

英名: Cosmos sulphureus

原産地:メキシコ

 

コスモス(大春車菊)の植物分類名

科:Asteraceae

亜科:Asteroideae

属:Cosmos

種:C.bipinnatus

学名:Cosmos bipinnatus Cav.

和名:オオハルシャギク

漢字:大春車菊

英名:Mexican Aster

原産地:メキシコ