美しくて傷みやすい「ハナミズキ」(花水木)が散ってから四ヶ月、東京都多摩東部の10月2日の朝方の気温は、22℃まで下降、一挙に秋の気候に入りました。

 

花水木 撮影:東京都多摩東部 2023年4月4日

 

まだ猛暑が続いていた9月末頃から、可憐な「ハナミズキ」(別名:亜米利加山法師)には不似合いに見える大振りな葉が、お世辞にも美しいとは言い難い赤茶色に染まり始めました。(下写真)

 

花水木の葉 撮影:東京都多摩東部 2023年9月下旬

 

「ハナミズキ」の葉の変色を、「紅葉」ではなく「赤茶色」と書くと、ハナミズキ・ファンの方々からお叱りを受けそうですが・・・

 

近眼・老眼・白内障の両眼を更に細めて覗き見ると、赤茶けた葉色を補って余りある可愛い実が幾つも付いているのが見えました。(下写真)

 

花水木の赤実 撮影:東京都多摩東部 2023年9月下旬

 

「ハナミズキ」に赤実がつくのは知っていましたが、その時期は10月下旬から11月下旬だろうと想像していたのですが・・・僕の思い違いだったようです。

 

花水木の赤実 撮影:東京都多摩東部 2023年9月下旬

 

「ハナミズキ」(別名:亜米利加山法師)の赤実は、艶のある飾石のように見えます。(上写真)

 

ところが我家の「ヤマボウシ」(山法師)の赤実の表皮は、トゲトゲ・ブツブツしていて可憐さに欠けるようです。(下写真)

 

我家の山法師 撮影場所:東京都多摩東部 2020年11月14日

 

見からに厳つい外観をした「ヤマボウシ」(山法師)の赤実は、食用ジャムとして利用されると聴いたことがあります。

 

ところが艶々とした「ハナミズキ」(別名:亜米利加山法師)の赤実は、毒性がないにも拘わらず、食用に供されることがないとか。美味しくないのでしょうか?

 

花水木の植物分類名

科:Cornaceae ミズキ科

属:Cornus

亜属:C.subg.Benthamidia

種:C.florida

学名:Cornus florida

和名:ハナミズキ 花水木

英名:flowering dogwood