1ヶ月1回開催される近現代史の勉強会を終えて、つい先ほど自宅に戻って来たところです。

 

今回の課題は、第二次世界大戦終了後、連合国側が敗戦国の日本国をどのように統治するかを議論した計画の概要でした。

 

■初期対日方針案 (1945年6月):日本の行政機関を利用する間接統治方式

■GHQの方針案(1945年8月):日本を丸抱えで直接統治する方式

■統合戦争計画委員会の方針案 :日本を各国が分割して統治する方式。(下図)

 

 

分割統治案:東京都は四カ国による統括、大阪は中国と米国、北海道と東北はソヴィエト、関東、甲信越、近畿は米国、中国と九州は英国、四国は中国が統括

 

聯合各国の打算の絡んだ狡猾な激論が交わされ、最終的占領案として統合戦争計画委員会の日本の分割占領案が勢いを増すなか、GHQ(マッカーサー司令部)が強権を行使して日本国を丸抱えで「直接統治する方式」に持ち込みました。

 

幸いにも(運良く)日本国の分割統治は回避できたのですが、ドイツと朝鮮半島は、国土を分断される結果となってしまいました。

 

「歴史にifはない」と言いますが、「若しも日本が分割統治されていたら」と思うとゾッとしますね。