遠出の旅行を終えて東京都のプチ田舎と言われる多摩東部の自宅に戻りました。
遠出をしていた留守中は、約30年在住したタイ国で撮った古写真をブログに貼り付けていましたが、今日からは、いつものように散歩中に見掛けた花の記事を再開するつもりでいたのですが・・・
残念ながら暫く散歩から遠離っていたので、新しい花写真が手元にありません。やむをえないので、今日もまたタイ国在住時代の古写真の中から、「トーチジンジャー」(Torch ginger)の盛衰を撮った古写真を投稿することにしました。
「トーチジンジャー」(Torch ginger)の由来は、地面から突き出た花穂の姿がトーチに似ている事に由来しますが、たしかに赤い花が燃える焱のように見えますね。
和名の「タイマツショウガ」(松明生姜)は、英名からの直訳ですね。
「トーチジンジャー」の科名は、「Zingiberaceae」です。「Zingibera」=生姜を意味し、「ceae」とは「科」を意味する接尾語ですので、日本語にすると「ショウガ科」となります。
属名の「Etlingera」を初めて定義したのは、「Paul Dietrich Giseke」(ドイツ人植物学者・医者)ですが、彼は自分の名前ではなく、同じ18世紀の植物学者の「Andreas Ernst Etlinger」を顕彰して属名として名付けたようですね。
「英名:トーチジンジャー」の世界共通名となる学名は、「Etlingera elatior」です。
植物学者名の「Etlingera」に付属している種小名の「elatior」とは、"より高くてより大きい"を意味するラテン語だそうですが・・・
「トーチジンジャー」の大きさは、花茎長:100〜200 cm、花序径:15~20 cmですが、18世紀当時としては大きさが際立っていたらしく、種小名として"より大きい"を意味する「elatior」を付記したようですね。
トーチジンジャーの植物分類名
科:Zingiberaceae ショウガ科
属:Etlingera
種:E.elatior
学名:Etlingera elatior
和名:トーチジンジャー、カンタン
英名:Torch Ginger