東京都多摩東部の他人様の庭先に、「キダチチョウセンアサガオ」(木立朝鮮朝顔)の黄花が下向きに垂れ下がって咲いていました。
長さ20cm前後の漏斗状になった花の先端は、四裂~五裂していて、やや角張っているように見えます。葉姿は楕円形をしていました。(下写真)
キダチ朝鮮朝顔(キダチ=木立) 撮影地:東京都多摩東部
老妻の薀蓄によれば、蕾から出て来た花瓣の先端が4裂~5裂して反り返るようにして花開き、最盛期になると沢山の大きい花が下方に向けて垂れ下がるらしいです。
和名の漢字として当てられている「木立」(キダチ)の意味は、"群がっている立木"を意味するようですね。
キダチ朝鮮朝顔(キダチ=木立) 撮影地:神奈川県辻堂 2019年
「木立朝鮮」の「朝鮮」とは、外来植物を意味する当時の慣習的表現であり、朝鮮半島とは全く無関係らしいです。
木立朝鮮朝顔 撮影:ラオス(タートクアンシー滝) 2007年5月
「木立朝鮮朝顔」の「朝顔」の名も、夏の風物として知られるヒルガオカ科の「朝顔」とは全く関係ないそうです。因みに「キダチ朝鮮朝顔」はナス科です。
木立朝鮮朝顔 撮影:タイ国(チェンラーイ) 2007年7月
僕は未だ一度もお目に掛った事がないのですが、「キダチ朝鮮朝顔」と同科同属なのに、「コダチ朝鮮朝顔」と呼ばれる別種の花があるらしい事を情報検索で知りました。
和名で「コダチチョウセンアサガオ」と呼ばれる種は、萼の先端が2裂~3裂していて、角張っていないのが特徴らしいです。(下写真)
「コダチ朝鮮朝顔」 WEBより拝借
日本語の植物名の正式な表示は、漢字名ではなく、「カタカナ表記」である事は承知していますが、それにしても、「木立」の読みを、「キダチ」と「コダチ」と読ませるとは、なんとかならないものですかね。
「キダチチョウセンアサガオ」の世界で通用する学名は、Brugmansia suaveolens、「コダチチョウセンアサガオ」の学名は、Brugmansia x candida と表示してありました。
キダチ朝鮮朝顔の分類名
科:Solanaceae ナス科
属:Brugmansia Pers.
学名:Brugmansia suaveolens
和名:キダチチョウセンアサガオ
漢字名:木立朝鮮朝顔
園芸名:エンジェルトランペット
英名:Angel's Trumpet
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コダチ朝鮮朝顔の植物分類名
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科と属は、キダチチョウセンアサガオと同じ。
和名:コダチチョウセンアサガオ
漢字:木立朝鮮朝顔
学名:Brugmansia x candida