新開拓の散歩道をウロウロしていると、個人宅の"シンボルツリー"として植栽されている高木の「シマトネリコ」(島十練子)が目に留まりました。(下写真)
低木の未熟な「シマトネリコ」は見たことがあるのですが、戸建ての二階ベランダの高さ以上に成長した「シマトネリコ」(島十練子)との出会いは初めてです。
シマトネリコ(島十練子) 撮影:7月下旬 東京都多摩東部
8月に入って再訪すると、2m前後の長さのヘラ型の倒披針形の白色の翼果(果実)が緑葉の高木を覆い隠していました。(下写真)
島十練子の翼果 撮影:8月11日 東京都多摩東部
「島十練子」(シマトネリコ)は、5月下旬~6月下旬に白い小花を咲かせるようですが、残念ながら未だ一度も撮影したことがないために、下欄にWEBから拝借した花の写真を貼付して置きます。(下写真)
シマトネリコ(島十練子)の花 WEBより拝借
上掲写真の小花の季節が終わると、下掲写真のように種を含んだ白色の翼果(果実)が垂れ下がり、やがてピンク色から褐色に変色しつつ、11月頃まで枝上に留まるらしいですね。
島十練子の翼果 撮影:8月11日 東京都多摩東部
ヘラ型の倒披針形の白色の翼果(果実)は、遠目に観ると葉のように見えてしまうかもしれませんが、実際の葉の姿は、奇数羽状複葉の革質の対生葉です。(下写真)
「シマトネリコ」(島十練子)の翼果(果実)も時間の経過によって色が変化しますが、奇数羽状複葉の対生葉も11月以降になると黄色に変色し、茶色の斑点が出て来るようですね。
島十練子の対生葉 WEBより拝借
「シマトネリコ」(島十練子)の名前の由来は複数あるようですが、沖縄の島で樹皮を煮てにかわ状にしてから墨を混ぜて練り上げて潤滑油としていた「戸錬子」(トネリコ)が転訛して「十練子」(トネリコ)になったという説がありました。
今から先の変化に気を配って観察したいと思います。
島十練子の植物分類名
科:Oleaceae モクセイ科
属:Fraxinus
種:F.griffithii
学名:Fraxinus griffithii
和名:シマトネリコ 島十練子




