東京都多摩東部の道路脇に、キク科コスモス属の「オオハルシャギク」(大波斯菊)とキク科ヒマワリ属の「学名:Helianthus」(向日葵)が仲良くコラボしていました。(下写真)
大波斯菊と向日葵のコラボ 撮影:2023年7月27日
「オオハルシャギク」(大波斯菊)の世界で通用する学名が「Cosmos bipinnatus」であることから、横文字をカタカナ表示するのを好む傾向が強い日本の園芸界では、「コスモス・ビピンナツス」とか「コスモス」として販売しているようですね。
大波斯菊 撮影:2023年7月27日 東京都多摩東部
「オオハルシャギク」(大波斯菊)の華奢で縺れた糸のように見える葉は、茎に対して対生葉序につき、葉軸から出る側軸の左右に更に小葉が付くことから、「2回羽状複葉」と呼ばれているようですね。(下写真)
大波斯菊の2回羽状複葉 撮影:東京都多摩東部
「オオハルシャギク」(大波斯菊)の桃色の頭花(径7cm前後)の殆どは、8枚の舌状花と中央に集まる筒状花からなっているのですが・・・
中には、下写真の手前の頭花のように、舌状花がフリルの様に波打っているように見えるタイプもありました。同一株?それとも別株なのでしょうか?(下写真)
フリルの様に波打っ舌状花 撮影:東京都多摩東部
「オオハルシャギク」(大波斯菊)の国際的学名の「Cosmos bipinnatus」の意味合いは、ギリシャ語の「2回羽状複葉」から来ているそうです。
「Cosmos」(κόσμος)の意味は「秩序・調和」、種小名の「bipinnatus」は、「bi」(意味:二回)と「pinnate」(意味:羽状の)の合成語だそうです。
学名には植物界の有名人の名前が付けられる事が多いのですが、「大波斯菊」の学名の由来は、この植物の糸状の小葉の特性を表現したものでした。
僕の目前の「大波斯菊」は、夏季から9月末頃までの長い期間に亘って咲く「早咲きタイプ」でしたが・・・
日照時間が短い秋に入って咲く一般的コスモスの開花も楽しみにして待ちたいと思います。
オオハルシャギクの植物分類名
科:Asteraceae キク科
亜科:Asteroideae
属:Cosmos コスモス
種:C.bipinnatus オオハルシャギク
学名:Cosmos bipinnatus
和名:オオハルシャギク 大春車菊
英名:Mexican Aster